【岡田 真弓】娘はなぜ「契約金1億円のプロ野球2軍のエースの彼氏」に現金を…?「箱入り娘の恋人の調査」で判明した「ヤバすぎる男の正体」と「高すぎた授業料」

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女子高生や若い女性たちが、「推し活」と称して男性地下アイドルに、何百万円も貢いだといった事件を記憶している方も少なくないだろう。
一方で、まだ世間を知らない無垢な少女たちを、疑似恋愛で陥れるケースは何も今に始まったわけではない。
将来有望だという、プロ野球チームの二軍投手と交際している娘のために、その彼の将来の見込みについ調査して欲しいとの依頼が探偵事務所に舞い込んできた。「将来の見込み」という業務は探偵業務から割り出せるという保証がなく、一度は断るべきというのが社内の見解だったが、状況を調べる内に、別の疑念が高まっていった。
彼は本当にプロ野球選手なのだろうか? という疑問である。
前編記事『「彼氏は契約金1億円のプロ野球2軍のエース」は本当か?…カリスマ歯科医師の家庭で「何不自由なく」育てられてきた20歳・箱入り娘が打ち明けた恋人の「正体」』より続く。
本物のチームの独身寮で別れた二人だったが…友香さんと彼とのデートを探偵たちはずっと追尾し、その詳細を映像として記録。この時の2人はどこにでもいる若いカップルと同じように、時々腕を絡ませたり手を繋いだり、微笑ましいほど仲睦まじかった。Gettyimagesしかし、デートの時間は短く、その後、食事をして2人そろって電車に乗り、ある郊外の駅で下車。2人が向かった先は、彼が所属するチームの独身寮であった。どうやら、その独身寮は、女性の立ち入りを禁止しているらしく、門の前で名残惜しそうな友香さんを置いて、彼だけが中へ。「もういいから、早く帰って。誰かに見られたらまずいからね」その言葉に従って、友香さんは後ろ髪をひかれる思いを断ち切るように、踵を返すのだった。利き腕と逆の腕で投球フォームを実演?2人のデートは終了したが、調査はこれからが本番だ。探偵たちは友香さんの尾行を終了し、二軍選手の彼の動向に迫ることにした。なぜならカフェで目撃したある行動に、探偵たちは疑念を抱いていたからだった。しばらく寮の入り口付近で張り込んでいると、彼がふいに顔を覗かせ、周囲を窺うように見まわしている。おそらく彼は友香さんがいないことを確認したのだろう。それから駅とは逆方向に歩き出した。どうやら寮には暮らしていないようだ。実は、友香さんと待ち合せしたカフェで、彼は投球フォームについて熱心に解説していた。しかも右腕を振りかぶり、「スピードボールは・・・、カーブは・・・」と、席に座ったまま、実際に投げる様子を再現していたのだ。 しかし、彼の名前と同じ二軍投手は、左投げ。つまり、彼は偽物である可能性が極めて高い。彼の後をつけていくと、郊外のファミレスへ。すると、そこでも二十歳そこそこの女性と待ち合せていたのだ。さらに驚いたのは、この女性からも、現金が入っていると思われる封筒を受け取っていた。その一部始終をすべて撮影し、後々、どのような形になろうとも、友香さんにきちんと真実を受け止めてもらえる証拠として確保したのである。「本物の彼」を確認し、同定一方、こうした状況を把握した上で、別動隊が本物の選手の所在についても、同時にリサーチを開始した。すると、このデートの日、実在の選手は宮崎県で行われている「みやざきフェニックスリーグ」の試合に出場していたことが判明。「みやざきフェニックスリーグ」は、各球団の二軍選手や独立リーグのチームが参加して、10月に行われる若手育成のための短期リーグ戦だ。これで、友香さんが交際している自称プロ野球選手の彼は、実在する人物の名を騙っていることが裏付けられた。後日、寿賀子さんは友香さんを伴って弊社を訪れた。もちろん、結果を聞くためだ。そして、彼が名乗った選手は実在するものの、その特徴があらゆる点で合致しない旨、ズバリと切り出した。 まず、映像を精密に分析したところ、本物は身長が球団の公式データでは186センチであったが、彼は175センチ程度。マスクをした目元の映像と、公式プロフィールの目元をオーバーラップさせると、こちらも一致せず別人であることが分かった。さらに、本物は左投げであること、デートの当日、本物は宮崎にいたことを説明した。ここまで説明すると、寿賀子さんは唖然として言葉にならないようであった。友香さんはというと、こちらもキツネにつままれたような、まだピンと来ていない様子だったが、絞り出すように言葉を発した。友香さんも騙されていたことを認めざるを得ない映像「ち、違います! 彼は本物です!」ここまで話しても、友香さんは受け入れ難いのか、涙顔になって首を激しく振る。そこで最後に、決定的な映像を見せることになった。 それは、地元テレビ局が「みやざきフェニックスリーグ」を取材した際、本物の選手にインタビューした映像だ。自己紹介ではっきりと名前を言い、勝利への情熱に溢れたコメントが続いたが、それを見た友香さんの表情がみるみる変わっていった。「……私、騙されていたんですか…」言葉はもうここまでだった。後はテーブルに突っ伏して、声を上げて号泣するばかり。裏切られたショックは相当なものだったのだろう。落ち着きをとり戻した友香さんに、事情を聴いたところ、2人はマッチング・アプリで知り合い、デートを重ねるうちにユニフォームの洗濯を頼まれ、寮の前まで何度も行き、本物と信じてしまったのであった。高すぎるが貴重な授業料と「彼」へつけさせた落とし前知り合って3ヵ月。最初こそ「試合で地方に行くんだ」と言って、しばらく会わないこともあったが、それもリアリティを演出するテクニックなのだろう。しばらくして「用具代が足りない」と泣きつかれ、その度に自分の貯金から引き出しては、10万円、20万円と渡していたが、総額で300万円ほど貢いでいたらしい。ただ、肉体関係は無く、その点は保守的な寿賀子さんも胸を撫で下ろした。そこで最後の判断として警察に「詐欺事件」として告発するかどうかを尋ねると、寿賀子さんはわずかに考え、こう答えた。 「ここで警察沙汰になっても良いことはありません。娘にとっても高い授業料でしたが、これからの人生に生かしてくれるはずです。一度、騙した彼に会って、二度詐欺をしないよう釘をさして終わりにしたいと思います。そこまで協力してください」こうして弊社から調査で判明した、他の被害者の親御さんにも連絡し、経緯を説明。その上で親同士が連帯して、彼を糾弾することになった。弊社の会議室に呼び出したところ、鬼の形相で居並ぶ大人たちの様子に怖気づいたのか、素直に謝罪し、今後、せしめた金額は分割でそれぞれの親元に送金するよう書面で約定したのであった。プロ野球と言えば、スター選手は億単位の報酬を貰え、背も高く引き締まったイケメンも多い。女性からすれば、理想的な男性像と言っても過言ではないだろう。偽りの姿に恋焦がれていたのかもしれないが、考えてみれば恋愛や結婚も、大いなる勘違いの末の結果とも言える面があるのだから、友香さんにとっては未来に役立つ体験となってほしいものである。関連記事『【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」』もぜひあわせてお読みください。
友香さんと彼とのデートを探偵たちはずっと追尾し、その詳細を映像として記録。この時の2人はどこにでもいる若いカップルと同じように、時々腕を絡ませたり手を繋いだり、微笑ましいほど仲睦まじかった。
Gettyimages
しかし、デートの時間は短く、その後、食事をして2人そろって電車に乗り、ある郊外の駅で下車。2人が向かった先は、彼が所属するチームの独身寮であった。
どうやら、その独身寮は、女性の立ち入りを禁止しているらしく、門の前で名残惜しそうな友香さんを置いて、彼だけが中へ。
「もういいから、早く帰って。誰かに見られたらまずいからね」
その言葉に従って、友香さんは後ろ髪をひかれる思いを断ち切るように、踵を返すのだった。
2人のデートは終了したが、調査はこれからが本番だ。
探偵たちは友香さんの尾行を終了し、二軍選手の彼の動向に迫ることにした。なぜならカフェで目撃したある行動に、探偵たちは疑念を抱いていたからだった。
しばらく寮の入り口付近で張り込んでいると、彼がふいに顔を覗かせ、周囲を窺うように見まわしている。おそらく彼は友香さんがいないことを確認したのだろう。それから駅とは逆方向に歩き出した。どうやら寮には暮らしていないようだ。
実は、友香さんと待ち合せしたカフェで、彼は投球フォームについて熱心に解説していた。しかも右腕を振りかぶり、「スピードボールは・・・、カーブは・・・」と、席に座ったまま、実際に投げる様子を再現していたのだ。
しかし、彼の名前と同じ二軍投手は、左投げ。つまり、彼は偽物である可能性が極めて高い。彼の後をつけていくと、郊外のファミレスへ。すると、そこでも二十歳そこそこの女性と待ち合せていたのだ。さらに驚いたのは、この女性からも、現金が入っていると思われる封筒を受け取っていた。その一部始終をすべて撮影し、後々、どのような形になろうとも、友香さんにきちんと真実を受け止めてもらえる証拠として確保したのである。「本物の彼」を確認し、同定一方、こうした状況を把握した上で、別動隊が本物の選手の所在についても、同時にリサーチを開始した。すると、このデートの日、実在の選手は宮崎県で行われている「みやざきフェニックスリーグ」の試合に出場していたことが判明。「みやざきフェニックスリーグ」は、各球団の二軍選手や独立リーグのチームが参加して、10月に行われる若手育成のための短期リーグ戦だ。これで、友香さんが交際している自称プロ野球選手の彼は、実在する人物の名を騙っていることが裏付けられた。後日、寿賀子さんは友香さんを伴って弊社を訪れた。もちろん、結果を聞くためだ。そして、彼が名乗った選手は実在するものの、その特徴があらゆる点で合致しない旨、ズバリと切り出した。 まず、映像を精密に分析したところ、本物は身長が球団の公式データでは186センチであったが、彼は175センチ程度。マスクをした目元の映像と、公式プロフィールの目元をオーバーラップさせると、こちらも一致せず別人であることが分かった。さらに、本物は左投げであること、デートの当日、本物は宮崎にいたことを説明した。ここまで説明すると、寿賀子さんは唖然として言葉にならないようであった。友香さんはというと、こちらもキツネにつままれたような、まだピンと来ていない様子だったが、絞り出すように言葉を発した。友香さんも騙されていたことを認めざるを得ない映像「ち、違います! 彼は本物です!」ここまで話しても、友香さんは受け入れ難いのか、涙顔になって首を激しく振る。そこで最後に、決定的な映像を見せることになった。 それは、地元テレビ局が「みやざきフェニックスリーグ」を取材した際、本物の選手にインタビューした映像だ。自己紹介ではっきりと名前を言い、勝利への情熱に溢れたコメントが続いたが、それを見た友香さんの表情がみるみる変わっていった。「……私、騙されていたんですか…」言葉はもうここまでだった。後はテーブルに突っ伏して、声を上げて号泣するばかり。裏切られたショックは相当なものだったのだろう。落ち着きをとり戻した友香さんに、事情を聴いたところ、2人はマッチング・アプリで知り合い、デートを重ねるうちにユニフォームの洗濯を頼まれ、寮の前まで何度も行き、本物と信じてしまったのであった。高すぎるが貴重な授業料と「彼」へつけさせた落とし前知り合って3ヵ月。最初こそ「試合で地方に行くんだ」と言って、しばらく会わないこともあったが、それもリアリティを演出するテクニックなのだろう。しばらくして「用具代が足りない」と泣きつかれ、その度に自分の貯金から引き出しては、10万円、20万円と渡していたが、総額で300万円ほど貢いでいたらしい。ただ、肉体関係は無く、その点は保守的な寿賀子さんも胸を撫で下ろした。そこで最後の判断として警察に「詐欺事件」として告発するかどうかを尋ねると、寿賀子さんはわずかに考え、こう答えた。 「ここで警察沙汰になっても良いことはありません。娘にとっても高い授業料でしたが、これからの人生に生かしてくれるはずです。一度、騙した彼に会って、二度詐欺をしないよう釘をさして終わりにしたいと思います。そこまで協力してください」こうして弊社から調査で判明した、他の被害者の親御さんにも連絡し、経緯を説明。その上で親同士が連帯して、彼を糾弾することになった。弊社の会議室に呼び出したところ、鬼の形相で居並ぶ大人たちの様子に怖気づいたのか、素直に謝罪し、今後、せしめた金額は分割でそれぞれの親元に送金するよう書面で約定したのであった。プロ野球と言えば、スター選手は億単位の報酬を貰え、背も高く引き締まったイケメンも多い。女性からすれば、理想的な男性像と言っても過言ではないだろう。偽りの姿に恋焦がれていたのかもしれないが、考えてみれば恋愛や結婚も、大いなる勘違いの末の結果とも言える面があるのだから、友香さんにとっては未来に役立つ体験となってほしいものである。関連記事『【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」』もぜひあわせてお読みください。
しかし、彼の名前と同じ二軍投手は、左投げ。つまり、彼は偽物である可能性が極めて高い。
彼の後をつけていくと、郊外のファミレスへ。すると、そこでも二十歳そこそこの女性と待ち合せていたのだ。さらに驚いたのは、この女性からも、現金が入っていると思われる封筒を受け取っていた。
その一部始終をすべて撮影し、後々、どのような形になろうとも、友香さんにきちんと真実を受け止めてもらえる証拠として確保したのである。
一方、こうした状況を把握した上で、別動隊が本物の選手の所在についても、同時にリサーチを開始した。すると、このデートの日、実在の選手は宮崎県で行われている「みやざきフェニックスリーグ」の試合に出場していたことが判明。
「みやざきフェニックスリーグ」は、各球団の二軍選手や独立リーグのチームが参加して、10月に行われる若手育成のための短期リーグ戦だ。
これで、友香さんが交際している自称プロ野球選手の彼は、実在する人物の名を騙っていることが裏付けられた。
後日、寿賀子さんは友香さんを伴って弊社を訪れた。もちろん、結果を聞くためだ。そして、彼が名乗った選手は実在するものの、その特徴があらゆる点で合致しない旨、ズバリと切り出した。
まず、映像を精密に分析したところ、本物は身長が球団の公式データでは186センチであったが、彼は175センチ程度。マスクをした目元の映像と、公式プロフィールの目元をオーバーラップさせると、こちらも一致せず別人であることが分かった。さらに、本物は左投げであること、デートの当日、本物は宮崎にいたことを説明した。ここまで説明すると、寿賀子さんは唖然として言葉にならないようであった。友香さんはというと、こちらもキツネにつままれたような、まだピンと来ていない様子だったが、絞り出すように言葉を発した。友香さんも騙されていたことを認めざるを得ない映像「ち、違います! 彼は本物です!」ここまで話しても、友香さんは受け入れ難いのか、涙顔になって首を激しく振る。そこで最後に、決定的な映像を見せることになった。 それは、地元テレビ局が「みやざきフェニックスリーグ」を取材した際、本物の選手にインタビューした映像だ。自己紹介ではっきりと名前を言い、勝利への情熱に溢れたコメントが続いたが、それを見た友香さんの表情がみるみる変わっていった。「……私、騙されていたんですか…」言葉はもうここまでだった。後はテーブルに突っ伏して、声を上げて号泣するばかり。裏切られたショックは相当なものだったのだろう。落ち着きをとり戻した友香さんに、事情を聴いたところ、2人はマッチング・アプリで知り合い、デートを重ねるうちにユニフォームの洗濯を頼まれ、寮の前まで何度も行き、本物と信じてしまったのであった。高すぎるが貴重な授業料と「彼」へつけさせた落とし前知り合って3ヵ月。最初こそ「試合で地方に行くんだ」と言って、しばらく会わないこともあったが、それもリアリティを演出するテクニックなのだろう。しばらくして「用具代が足りない」と泣きつかれ、その度に自分の貯金から引き出しては、10万円、20万円と渡していたが、総額で300万円ほど貢いでいたらしい。ただ、肉体関係は無く、その点は保守的な寿賀子さんも胸を撫で下ろした。そこで最後の判断として警察に「詐欺事件」として告発するかどうかを尋ねると、寿賀子さんはわずかに考え、こう答えた。 「ここで警察沙汰になっても良いことはありません。娘にとっても高い授業料でしたが、これからの人生に生かしてくれるはずです。一度、騙した彼に会って、二度詐欺をしないよう釘をさして終わりにしたいと思います。そこまで協力してください」こうして弊社から調査で判明した、他の被害者の親御さんにも連絡し、経緯を説明。その上で親同士が連帯して、彼を糾弾することになった。弊社の会議室に呼び出したところ、鬼の形相で居並ぶ大人たちの様子に怖気づいたのか、素直に謝罪し、今後、せしめた金額は分割でそれぞれの親元に送金するよう書面で約定したのであった。プロ野球と言えば、スター選手は億単位の報酬を貰え、背も高く引き締まったイケメンも多い。女性からすれば、理想的な男性像と言っても過言ではないだろう。偽りの姿に恋焦がれていたのかもしれないが、考えてみれば恋愛や結婚も、大いなる勘違いの末の結果とも言える面があるのだから、友香さんにとっては未来に役立つ体験となってほしいものである。関連記事『【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」』もぜひあわせてお読みください。
まず、映像を精密に分析したところ、本物は身長が球団の公式データでは186センチであったが、彼は175センチ程度。
マスクをした目元の映像と、公式プロフィールの目元をオーバーラップさせると、こちらも一致せず別人であることが分かった。さらに、本物は左投げであること、デートの当日、本物は宮崎にいたことを説明した。
ここまで説明すると、寿賀子さんは唖然として言葉にならないようであった。友香さんはというと、こちらもキツネにつままれたような、まだピンと来ていない様子だったが、絞り出すように言葉を発した。
「ち、違います! 彼は本物です!」
ここまで話しても、友香さんは受け入れ難いのか、涙顔になって首を激しく振る。そこで最後に、決定的な映像を見せることになった。
それは、地元テレビ局が「みやざきフェニックスリーグ」を取材した際、本物の選手にインタビューした映像だ。自己紹介ではっきりと名前を言い、勝利への情熱に溢れたコメントが続いたが、それを見た友香さんの表情がみるみる変わっていった。「……私、騙されていたんですか…」言葉はもうここまでだった。後はテーブルに突っ伏して、声を上げて号泣するばかり。裏切られたショックは相当なものだったのだろう。落ち着きをとり戻した友香さんに、事情を聴いたところ、2人はマッチング・アプリで知り合い、デートを重ねるうちにユニフォームの洗濯を頼まれ、寮の前まで何度も行き、本物と信じてしまったのであった。高すぎるが貴重な授業料と「彼」へつけさせた落とし前知り合って3ヵ月。最初こそ「試合で地方に行くんだ」と言って、しばらく会わないこともあったが、それもリアリティを演出するテクニックなのだろう。しばらくして「用具代が足りない」と泣きつかれ、その度に自分の貯金から引き出しては、10万円、20万円と渡していたが、総額で300万円ほど貢いでいたらしい。ただ、肉体関係は無く、その点は保守的な寿賀子さんも胸を撫で下ろした。そこで最後の判断として警察に「詐欺事件」として告発するかどうかを尋ねると、寿賀子さんはわずかに考え、こう答えた。 「ここで警察沙汰になっても良いことはありません。娘にとっても高い授業料でしたが、これからの人生に生かしてくれるはずです。一度、騙した彼に会って、二度詐欺をしないよう釘をさして終わりにしたいと思います。そこまで協力してください」こうして弊社から調査で判明した、他の被害者の親御さんにも連絡し、経緯を説明。その上で親同士が連帯して、彼を糾弾することになった。弊社の会議室に呼び出したところ、鬼の形相で居並ぶ大人たちの様子に怖気づいたのか、素直に謝罪し、今後、せしめた金額は分割でそれぞれの親元に送金するよう書面で約定したのであった。プロ野球と言えば、スター選手は億単位の報酬を貰え、背も高く引き締まったイケメンも多い。女性からすれば、理想的な男性像と言っても過言ではないだろう。偽りの姿に恋焦がれていたのかもしれないが、考えてみれば恋愛や結婚も、大いなる勘違いの末の結果とも言える面があるのだから、友香さんにとっては未来に役立つ体験となってほしいものである。関連記事『【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」』もぜひあわせてお読みください。
それは、地元テレビ局が「みやざきフェニックスリーグ」を取材した際、本物の選手にインタビューした映像だ。
自己紹介ではっきりと名前を言い、勝利への情熱に溢れたコメントが続いたが、それを見た友香さんの表情がみるみる変わっていった。
「……私、騙されていたんですか…」
言葉はもうここまでだった。後はテーブルに突っ伏して、声を上げて号泣するばかり。裏切られたショックは相当なものだったのだろう。
落ち着きをとり戻した友香さんに、事情を聴いたところ、2人はマッチング・アプリで知り合い、デートを重ねるうちにユニフォームの洗濯を頼まれ、寮の前まで何度も行き、本物と信じてしまったのであった。
知り合って3ヵ月。最初こそ「試合で地方に行くんだ」と言って、しばらく会わないこともあったが、それもリアリティを演出するテクニックなのだろう。
しばらくして「用具代が足りない」と泣きつかれ、その度に自分の貯金から引き出しては、10万円、20万円と渡していたが、総額で300万円ほど貢いでいたらしい。ただ、肉体関係は無く、その点は保守的な寿賀子さんも胸を撫で下ろした。
そこで最後の判断として警察に「詐欺事件」として告発するかどうかを尋ねると、寿賀子さんはわずかに考え、こう答えた。
「ここで警察沙汰になっても良いことはありません。娘にとっても高い授業料でしたが、これからの人生に生かしてくれるはずです。一度、騙した彼に会って、二度詐欺をしないよう釘をさして終わりにしたいと思います。そこまで協力してください」こうして弊社から調査で判明した、他の被害者の親御さんにも連絡し、経緯を説明。その上で親同士が連帯して、彼を糾弾することになった。弊社の会議室に呼び出したところ、鬼の形相で居並ぶ大人たちの様子に怖気づいたのか、素直に謝罪し、今後、せしめた金額は分割でそれぞれの親元に送金するよう書面で約定したのであった。プロ野球と言えば、スター選手は億単位の報酬を貰え、背も高く引き締まったイケメンも多い。女性からすれば、理想的な男性像と言っても過言ではないだろう。偽りの姿に恋焦がれていたのかもしれないが、考えてみれば恋愛や結婚も、大いなる勘違いの末の結果とも言える面があるのだから、友香さんにとっては未来に役立つ体験となってほしいものである。関連記事『【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」』もぜひあわせてお読みください。
「ここで警察沙汰になっても良いことはありません。娘にとっても高い授業料でしたが、これからの人生に生かしてくれるはずです。一度、騙した彼に会って、二度詐欺をしないよう釘をさして終わりにしたいと思います。そこまで協力してください」
こうして弊社から調査で判明した、他の被害者の親御さんにも連絡し、経緯を説明。その上で親同士が連帯して、彼を糾弾することになった。
弊社の会議室に呼び出したところ、鬼の形相で居並ぶ大人たちの様子に怖気づいたのか、素直に謝罪し、今後、せしめた金額は分割でそれぞれの親元に送金するよう書面で約定したのであった。
プロ野球と言えば、スター選手は億単位の報酬を貰え、背も高く引き締まったイケメンも多い。女性からすれば、理想的な男性像と言っても過言ではないだろう。
偽りの姿に恋焦がれていたのかもしれないが、考えてみれば恋愛や結婚も、大いなる勘違いの末の結果とも言える面があるのだから、友香さんにとっては未来に役立つ体験となってほしいものである。
関連記事『【一流私大卒で大手商社勤務】26歳1人娘が連れてきた結婚相手の「違和感」と「ヤバすぎる婚前調査」』もぜひあわせてお読みください。

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