史上最年少の芦屋市長、灘高・ハーバード卒でTikTokも駆使…草の根選挙展開

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統一地方選後半戦の投開票が行われた23日、各地で新たなリーダーが選ばれた。
兵庫県芦屋市で、26歳の男性が市長選では史上最年少で初当選した。
芦屋市長選で初当選したのは、無所属新人でNPO法人理事長の高島崚輔(りょうすけ)さん(26)。再選を目指した無所属現職の伊藤舞さん(53)ら3人を破った。
高島さんは、当選確実の一報を受け、「誰よりも市民の声を聞き、誰よりも芦屋のことを考える。年齢ではなく結果で見てほしい。若い分、走れる。芦屋を世界で一番住み続けたいまちにしたい」と抱負を語った。
高島さんは灘中学・高校(神戸市)から入学した東大を約4か月で退学。米ハーバード大を卒業し、現在は日本の学生の海外留学を支援するNPOを運営する。出身は大阪府箕面市。
高校時代には生徒会長を務め、芦屋市内を巡るイベントを通じて市民とのつながりを持った。ハーバード大を休学中に同市役所でインターンシップも経験。まちづくりの指針作成に関わる中で、将来的な人口減少や少子高齢化などの課題を実感し、立候補を決意したという。
選挙戦では、ICT(情報通信技術)を活用した公教育の充実や子ども医療費無償化などを訴えた。特定の支持組織を持たず、中高の同級生やボランティアの協力を得て、草の根選挙を展開した。
SNSを通じて若者への浸透も図った。動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」では「ハーバード卒にグーグル入社試験解かせてみた」などとする投稿で、再生回数が100万回を超えるものもあった。
高島さんは26歳2か月で、全国市長会によると、史上最年少の市長となる。これまでは、1994年に27歳で当選した東京都武蔵村山市の志々田浩太郎さんが最も若かった。

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