【独自】家族も絶句、事件直前まで作業…木村隆二容疑者の6畳自室から発見された「切断パイプ」「火薬」「作りかけの鉄パイプ爆弾」《岸田総理テロ》

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和歌山市の南、雑賀崎漁港で岸田文雄首相に爆弾が投げつけられ爆発し、けが人が出たテロ事件から3日が経った。
威力業務妨害で逮捕された木村隆二容疑者(24歳)は4月15日、勾留されている和歌山西署から和歌山地検に送検された。ワンボックスカーの後部座席に乗せられた木村容疑者は、無表情のままだった。
和歌山県警は、木村容疑者の犯行があった4月15日の深夜から16日朝にかけ、約10時間、兵庫県川西市の自宅を家宅捜索した。県警は爆発物に備え、特殊な車両や器具を準備して捜索にあたった。
木村容疑者は自宅2階に自室があるといい、その部屋を中心に捜査は行われた。
(c) 現代ビジネス
捜査関係者が家宅捜索の模様を語る。
「2階の部屋は、6畳ほどの広さ。そこには、爆弾を自作した痕跡がみられた。床には火薬のような粉末が落ちていた。また、金属製の切断されたパイプや、購入したとみられる火薬、それにペンチやカッターナイフのような工具類が10点以上あった、机や床には作りかけの鉄パイプ爆弾のようなものも確認できた。おそらく、岸田首相への爆弾投げつけの直前まで、何らかの作業をしていたとみられる」
和歌山県警の捜査員は、捜索時にまず爆発物がないか念入りに調べて中に入った。木村容疑者の家族は、「爆弾を作っていたとは……」と絶句していたという。
犯行当日、木村容疑者は雑賀崎漁港に到着する岸田首相の車列を事前に確認したうえ、演説会場に来ていることもわかっている。来ていた支持者たちのほとんどが雑賀崎漁港の漁師やその家族など地元の人ばかりだった。グレーのリュックを背負った木村容疑者の格好は完全に周囲から浮いていた。最寄り駅から歩いて1時間の港岸田首相が雑賀崎漁港を視察し、鯛などを試食しているときには犯行に及ぶことなく、演壇に向かって候補者と並び、後方を振り返った時に爆弾を投げつけた。この動きが実にスムーズだと続けるのは前出の捜査関係者だ。「木村容疑者は、無駄な動きがなく犯行に及んでいる。岸田首相の雑賀崎漁港入りを狙いすましたように演説会場に現れているが、そもそも雑賀崎漁港は和歌山市内から離れた場所で、クルマがないと不便な場所だが、クルマを使用した様子はない。最寄り駅から歩くと1時間くらいかかる。無駄な動きがなく犯行に及んでいることから、事前に木村容疑者自身が下見をしていたのか、誰か現場状況を知らせてくれる共犯となる人物がいたのか、さらに捜査を進める。木村容疑者は黙秘したままで雑談にも応じないので、こちらが捜査を詰めて証拠を突き詰めるしかない」(c) 現代ビジネス岸田首相は、爆弾を投げつられたが、周囲のSPにガードされ現場から逃げることができた。演説会場にいた人物が振りかえる。「岸田首相が演説会場と反対を振り返った、その直後に銀の筒が飛んできた。すごいタイミングです。岸田首相はSPの動きで爆弾の存在を知ったのでしょうか。すぐに車が来て、爆発する時点では首相は車の中にいたんじゃないか。私の感じでは、爆弾はかなりの威力がありました。火薬のにおいもすごかった」 爆発した金属製の筒は、和歌山県警の現場検証により、40~50メートルも離れた漁港のいけすの網に引っかかっている状態で発見された。強力な威力を物語っている。岸田首相は雑賀崎漁港のあとで、JR和歌山駅でも演説を予定していたが、木村容疑者は「2本目の爆弾」を準備していたことが会場ですぐに判明した。「そこで警察からは『このまま関西空港に戻りましょう』と進言した。午後3時過ぎの関空発の飛行機で東京に戻り、その後に千葉5区の演説が決まっていたからです。しかし総理は『私の演説を聞きたい人が来ているでしょう』と受け入れず、JR和歌山駅で予定通り演説することになった」(捜査関係者)なぜ岸田首相は和歌山駅で演説を続けたかこの岸田首相の行動は話題を呼んだが、そうせざるを得なかった事情もあったようだ。自民党関係者がこう語る。「翌日には菅義偉元首相の和歌山入りが決まっていた。それに当日のJR和歌山駅には二階俊博元幹事長、世耕弘成参院幹事長が来ていることもわかっていた。政局として見ると、いずれも岸田首相には距離感があるメンツばかりだった。岸田首相にはケガもなかったこともあり、政治家としての『駆け引き』も考え、JR和歌山駅での演説を決断したようです。もちろん、衆院和歌山1区補選の情勢はかなり厳しく、それも念頭にあったはずです」(c) 現代ビジネス和歌山1区の補選は、岸田首相が応援に駆け付けた自民党の門博文氏と、維新の林ゆみ氏の一騎打ちムード。世論調査の数字では、やや林氏が優勢との報道もあり、衆議院議員3期を務めた門氏は苦戦している。自民党の世耕弘成参院幹事長(和歌山選挙区選出)は事件後の選挙演説でもこう訴えていた。「岸田首相は、警察から危ないのでとにかく東京へと何度も言われた。自民党サイドからも同様の話だったが、頑としてJR和歌山駅に行くとの話だった。岸田首相は命をかけてこの選挙に挑んでいる」 木村容疑者の爆弾は、金属製のパイプに火薬をつめて爆発させる手製のものだった。200人ほどの支援者の群衆のあいだから、手際よく爆弾を投げつけている。「自宅のパソコン、携帯電話などを調べると爆発物関連のサイトなどを検索していたことはうかがえる。またスマホなどから、自宅から少し離れた山の中で何度か爆発物を試していたような疑いもある。かなり用意周到に犯行を計画していた」(捜査関係者)(c) 現代ビジネス昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件から9カ月で、今度は岸田首相が続けざまに狙われることになった。木村容疑者は兵庫県川西市で生まれ育ったという。両親と兄、姉がおり3人きょうだい。中学時代の同級生は語る。「おとなしいヤツという印象しかない。みんなの輪に入って遊ぶようなこともなく、ポツンと一人でいるような感じ。中学1年のときにいじめがあって、不登校の時もあった。けど3年生の卒業式には出ていたし、いじめもなくなったんじゃないか。思い当たることといえば、図工とかそういうのが得意で、手先は器用で上手ってことくらいかな」また近所の人もこう話す。「お父さんは運送業をやっていた。木村君はおだやかそうな子でした。統一教会ではない、別の宗教に加入していたという話を聞いたことがありますが……」捜査関係者が続ける。「安倍元首相の事件に触発された可能性もある。もちろん、旧統一教会など宗教団体との関係なども排除せず、捜査をしている」
犯行当日、木村容疑者は雑賀崎漁港に到着する岸田首相の車列を事前に確認したうえ、演説会場に来ていることもわかっている。
来ていた支持者たちのほとんどが雑賀崎漁港の漁師やその家族など地元の人ばかりだった。グレーのリュックを背負った木村容疑者の格好は完全に周囲から浮いていた。
岸田首相が雑賀崎漁港を視察し、鯛などを試食しているときには犯行に及ぶことなく、演壇に向かって候補者と並び、後方を振り返った時に爆弾を投げつけた。この動きが実にスムーズだと続けるのは前出の捜査関係者だ。
「木村容疑者は、無駄な動きがなく犯行に及んでいる。岸田首相の雑賀崎漁港入りを狙いすましたように演説会場に現れているが、そもそも雑賀崎漁港は和歌山市内から離れた場所で、クルマがないと不便な場所だが、クルマを使用した様子はない。最寄り駅から歩くと1時間くらいかかる。
無駄な動きがなく犯行に及んでいることから、事前に木村容疑者自身が下見をしていたのか、誰か現場状況を知らせてくれる共犯となる人物がいたのか、さらに捜査を進める。木村容疑者は黙秘したままで雑談にも応じないので、こちらが捜査を詰めて証拠を突き詰めるしかない」
(c) 現代ビジネス
岸田首相は、爆弾を投げつられたが、周囲のSPにガードされ現場から逃げることができた。演説会場にいた人物が振りかえる。
「岸田首相が演説会場と反対を振り返った、その直後に銀の筒が飛んできた。すごいタイミングです。岸田首相はSPの動きで爆弾の存在を知ったのでしょうか。すぐに車が来て、爆発する時点では首相は車の中にいたんじゃないか。私の感じでは、爆弾はかなりの威力がありました。火薬のにおいもすごかった」
爆発した金属製の筒は、和歌山県警の現場検証により、40~50メートルも離れた漁港のいけすの網に引っかかっている状態で発見された。強力な威力を物語っている。岸田首相は雑賀崎漁港のあとで、JR和歌山駅でも演説を予定していたが、木村容疑者は「2本目の爆弾」を準備していたことが会場ですぐに判明した。「そこで警察からは『このまま関西空港に戻りましょう』と進言した。午後3時過ぎの関空発の飛行機で東京に戻り、その後に千葉5区の演説が決まっていたからです。しかし総理は『私の演説を聞きたい人が来ているでしょう』と受け入れず、JR和歌山駅で予定通り演説することになった」(捜査関係者)なぜ岸田首相は和歌山駅で演説を続けたかこの岸田首相の行動は話題を呼んだが、そうせざるを得なかった事情もあったようだ。自民党関係者がこう語る。「翌日には菅義偉元首相の和歌山入りが決まっていた。それに当日のJR和歌山駅には二階俊博元幹事長、世耕弘成参院幹事長が来ていることもわかっていた。政局として見ると、いずれも岸田首相には距離感があるメンツばかりだった。岸田首相にはケガもなかったこともあり、政治家としての『駆け引き』も考え、JR和歌山駅での演説を決断したようです。もちろん、衆院和歌山1区補選の情勢はかなり厳しく、それも念頭にあったはずです」(c) 現代ビジネス和歌山1区の補選は、岸田首相が応援に駆け付けた自民党の門博文氏と、維新の林ゆみ氏の一騎打ちムード。世論調査の数字では、やや林氏が優勢との報道もあり、衆議院議員3期を務めた門氏は苦戦している。自民党の世耕弘成参院幹事長(和歌山選挙区選出)は事件後の選挙演説でもこう訴えていた。「岸田首相は、警察から危ないのでとにかく東京へと何度も言われた。自民党サイドからも同様の話だったが、頑としてJR和歌山駅に行くとの話だった。岸田首相は命をかけてこの選挙に挑んでいる」 木村容疑者の爆弾は、金属製のパイプに火薬をつめて爆発させる手製のものだった。200人ほどの支援者の群衆のあいだから、手際よく爆弾を投げつけている。「自宅のパソコン、携帯電話などを調べると爆発物関連のサイトなどを検索していたことはうかがえる。またスマホなどから、自宅から少し離れた山の中で何度か爆発物を試していたような疑いもある。かなり用意周到に犯行を計画していた」(捜査関係者)(c) 現代ビジネス昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件から9カ月で、今度は岸田首相が続けざまに狙われることになった。木村容疑者は兵庫県川西市で生まれ育ったという。両親と兄、姉がおり3人きょうだい。中学時代の同級生は語る。「おとなしいヤツという印象しかない。みんなの輪に入って遊ぶようなこともなく、ポツンと一人でいるような感じ。中学1年のときにいじめがあって、不登校の時もあった。けど3年生の卒業式には出ていたし、いじめもなくなったんじゃないか。思い当たることといえば、図工とかそういうのが得意で、手先は器用で上手ってことくらいかな」また近所の人もこう話す。「お父さんは運送業をやっていた。木村君はおだやかそうな子でした。統一教会ではない、別の宗教に加入していたという話を聞いたことがありますが……」捜査関係者が続ける。「安倍元首相の事件に触発された可能性もある。もちろん、旧統一教会など宗教団体との関係なども排除せず、捜査をしている」
爆発した金属製の筒は、和歌山県警の現場検証により、40~50メートルも離れた漁港のいけすの網に引っかかっている状態で発見された。強力な威力を物語っている。
岸田首相は雑賀崎漁港のあとで、JR和歌山駅でも演説を予定していたが、木村容疑者は「2本目の爆弾」を準備していたことが会場ですぐに判明した。
「そこで警察からは『このまま関西空港に戻りましょう』と進言した。午後3時過ぎの関空発の飛行機で東京に戻り、その後に千葉5区の演説が決まっていたからです。
しかし総理は『私の演説を聞きたい人が来ているでしょう』と受け入れず、JR和歌山駅で予定通り演説することになった」(捜査関係者)
この岸田首相の行動は話題を呼んだが、そうせざるを得なかった事情もあったようだ。自民党関係者がこう語る。
「翌日には菅義偉元首相の和歌山入りが決まっていた。それに当日のJR和歌山駅には二階俊博元幹事長、世耕弘成参院幹事長が来ていることもわかっていた。政局として見ると、いずれも岸田首相には距離感があるメンツばかりだった。
岸田首相にはケガもなかったこともあり、政治家としての『駆け引き』も考え、JR和歌山駅での演説を決断したようです。
もちろん、衆院和歌山1区補選の情勢はかなり厳しく、それも念頭にあったはずです」
(c) 現代ビジネス
和歌山1区の補選は、岸田首相が応援に駆け付けた自民党の門博文氏と、維新の林ゆみ氏の一騎打ちムード。世論調査の数字では、やや林氏が優勢との報道もあり、衆議院議員3期を務めた門氏は苦戦している。
自民党の世耕弘成参院幹事長(和歌山選挙区選出)は事件後の選挙演説でもこう訴えていた。
「岸田首相は、警察から危ないのでとにかく東京へと何度も言われた。自民党サイドからも同様の話だったが、頑としてJR和歌山駅に行くとの話だった。岸田首相は命をかけてこの選挙に挑んでいる」
木村容疑者の爆弾は、金属製のパイプに火薬をつめて爆発させる手製のものだった。200人ほどの支援者の群衆のあいだから、手際よく爆弾を投げつけている。「自宅のパソコン、携帯電話などを調べると爆発物関連のサイトなどを検索していたことはうかがえる。またスマホなどから、自宅から少し離れた山の中で何度か爆発物を試していたような疑いもある。かなり用意周到に犯行を計画していた」(捜査関係者)(c) 現代ビジネス昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件から9カ月で、今度は岸田首相が続けざまに狙われることになった。木村容疑者は兵庫県川西市で生まれ育ったという。両親と兄、姉がおり3人きょうだい。中学時代の同級生は語る。「おとなしいヤツという印象しかない。みんなの輪に入って遊ぶようなこともなく、ポツンと一人でいるような感じ。中学1年のときにいじめがあって、不登校の時もあった。けど3年生の卒業式には出ていたし、いじめもなくなったんじゃないか。思い当たることといえば、図工とかそういうのが得意で、手先は器用で上手ってことくらいかな」また近所の人もこう話す。「お父さんは運送業をやっていた。木村君はおだやかそうな子でした。統一教会ではない、別の宗教に加入していたという話を聞いたことがありますが……」捜査関係者が続ける。「安倍元首相の事件に触発された可能性もある。もちろん、旧統一教会など宗教団体との関係なども排除せず、捜査をしている」
木村容疑者の爆弾は、金属製のパイプに火薬をつめて爆発させる手製のものだった。200人ほどの支援者の群衆のあいだから、手際よく爆弾を投げつけている。
「自宅のパソコン、携帯電話などを調べると爆発物関連のサイトなどを検索していたことはうかがえる。またスマホなどから、自宅から少し離れた山の中で何度か爆発物を試していたような疑いもある。かなり用意周到に犯行を計画していた」(捜査関係者)
(c) 現代ビジネス
昨年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件から9カ月で、今度は岸田首相が続けざまに狙われることになった。
木村容疑者は兵庫県川西市で生まれ育ったという。両親と兄、姉がおり3人きょうだい。中学時代の同級生は語る。
「おとなしいヤツという印象しかない。みんなの輪に入って遊ぶようなこともなく、ポツンと一人でいるような感じ。中学1年のときにいじめがあって、不登校の時もあった。けど3年生の卒業式には出ていたし、いじめもなくなったんじゃないか。思い当たることといえば、図工とかそういうのが得意で、手先は器用で上手ってことくらいかな」
また近所の人もこう話す。
「お父さんは運送業をやっていた。木村君はおだやかそうな子でした。統一教会ではない、別の宗教に加入していたという話を聞いたことがありますが……」
捜査関係者が続ける。
「安倍元首相の事件に触発された可能性もある。もちろん、旧統一教会など宗教団体との関係なども排除せず、捜査をしている」

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