今回は「ステキな美容師さんに出会う」ためのお話です。
【写真】この記事の写真を見る(2枚) 言わずもがな、素敵な美容室や上手な美容師に巡り合うことは、とても難しいことです。クーポンサイトやInstagramを見ても、どうやって目星を付けていいのか、よく分からない。 ですが、分からなくても当然だとも思います。例えば美容師である筆者からしても、クーポンサイトから「いいお店」を判別することはできませんし、Instagramなどの美容師さんの発信から「技術の良し悪し」を判断することも中々できません。
その上、美容室を選び取るための「技術面・金額」「接客面」「お店の雰囲気」などは、レビューでの判断が難しい。すると実際に切ってもらった体感で判断するしかなく、様々な店を、比較しようにも、一回のハードルが高い。 そのため、ここでは「技術」とは違った面で「こういう美容師さんに期待できる」、また反対に「こんな美容師さんは合わないかも」という要素を、3つご紹介します。AFLOその “容師さん自身のファッションやヘアスタイルが、自分のスタイルと乖離している 美容師は誰しも、「ファッションが好き」というキッカケから憧れを持って業界に入ります。彼らはファッションの経験値も高く、独自のスタイルを築いていて、とてもお洒落です。そのため、その美容師さんが着こなしているファッションのジャンルは、「得意技の証」でもあります。 例えば、ナチュラル系のファッションの美容師さんはナチュラル系を得意としていて、ギャル系の方はギャル系が得意です。美容師さんはそのジャンルの「カッコいい、可愛い見せ方」をよく分かっていて、バリエーションや細かいポイント、使うアイテムやコツを沢山知っています。 逆に言えば、お客様が目指しているスタイルと乖離したスタイルの方にお願いすると、思ったような結果になりづらいとも言えます。 もし出会った美容師さんの見た目に「カッコいい」「可愛い」「キレイ」と感じられる要素があった場合には、その方に繰り返し施術してもらうと、なりたい“それ”に導いてくれるでしょう。その◆.丱轡辰版 vs 親身派 詰まるところ、コミュニケーションには、人と人との相性があります。なんとなく、この美容師さんの「喋り方」「トーン」「リズム」は居心地が良いな、と感じたことはありませんか? 反対に、話が弾まずに気まずい空気になったり、聞きたくない話を聞かされるのはストレスです。ですが、それは相性なので、どちらかが悪いわけでもありません。 また美容師さんの「仕事のスタンス」は、大きく二手に分かれます。・「貴方にはこれが似合う」と、バシッと指し示してくれる美容師・「どうしたいですか?」と、ヘアスタイルの相談に時間をかけてくれる美容師 これは美容師さん側の仕事の「価値観」なので、自分にとってどちらが心地よく受け入れられるかは、大事な判断基準です。「2~3ヶ月に一回会う」美容師さんは、長いお付き合いになると、お客様にとってプライベートの相談役になったり、年齢問わず人生のメンターになる方も多いです。 また、話しやすい美容師さんなら「前回のヘアスタイルはイマイチだった」「ここは、もうちょっとこうしたい」と改善点も伝えやすくなり、より良いヘアスタイルを作るための相談がしやすくなります。その 「髪」「世間話」以外の引き出しの有無 これはあくまで僕の経験則ですが、今までに美容師以外の「何かの分野」を突き詰めたことがある方は、美容師としても輝いています。「何かの分野」で一点突破した経験がある先輩、同僚、後輩は、仕事にも信念を持って取り組んでいる方が多いです。「学生時代は、部活に人生を捧げていた」「遠回りして、特異な経歴で美容師になった」「セミプロ級の特技がある」「海外でも美容師をやっていた」「趣味の〇〇に関して、詳し過ぎる」「抱いた夢を諦めず、今も取り組んでいる」「他のなりたい職業とどちらを選ぶか悩んで、美容師に決めた」 趣味、スポーツ、旅行、食、文芸、子育て…… 何かに情熱のある方の話には、“気持ち”や“経験値”が乗っかって、説得力があります。また機知に富んでいて、ニッチな内容を話せる方は、他の分野においても楽しみ方をよく知っています。それは「凝り性である」ことに近いかもしれません。 反対に、「髪の毛の話」や「他愛もない世間話」以外に話題のない美容師さんには、その要素が薄く感じられます。そういった美容師さんは、「“私という商品”の売り」をまだ見出せていないのかもしれません。お気に入りの美容師さんは指名すべし 上記の基準も参考にして素敵な美容師に出会えた方は、次回からぜひ指名してみましょう。 お客様の中には、「私なんかが指名するなんて、おこがましい」と謙遜されて、「指名なし」を選ぶ方も多いようです。上から目線で気が引けるのも理解できます。「指名するほどでもない」のであれば別ですが、もし前回の美容師さんがよかったら、「担当のご指名」というより「担当のご希望」という形で、気負わず選んでいただければありがたいです。 美容師にとって、「指名」は一番の評価軸です。美容師として一人一人の方に指名されるのは素直に嬉しいことですし、「喜んでもらおう」という気持ちも高まります。そのため、美容師は“売れ筋商品”になるように日々努力し、工夫しています。 また、指名されたことで売り上げた「指名売上」はお給料にも反映されます。SNSのフォロワーが多いのと同じように、沢山指名されることで、美容師自身の生活も豊かになるのです。 みなさんが相性のいい美容師さんに出会えることを願っています。(操作イトウ)
言わずもがな、素敵な美容室や上手な美容師に巡り合うことは、とても難しいことです。クーポンサイトやInstagramを見ても、どうやって目星を付けていいのか、よく分からない。
ですが、分からなくても当然だとも思います。例えば美容師である筆者からしても、クーポンサイトから「いいお店」を判別することはできませんし、Instagramなどの美容師さんの発信から「技術の良し悪し」を判断することも中々できません。
その上、美容室を選び取るための「技術面・金額」「接客面」「お店の雰囲気」などは、レビューでの判断が難しい。すると実際に切ってもらった体感で判断するしかなく、様々な店を、比較しようにも、一回のハードルが高い。
そのため、ここでは「技術」とは違った面で「こういう美容師さんに期待できる」、また反対に「こんな美容師さんは合わないかも」という要素を、3つご紹介します。
AFLO
美容師は誰しも、「ファッションが好き」というキッカケから憧れを持って業界に入ります。彼らはファッションの経験値も高く、独自のスタイルを築いていて、とてもお洒落です。そのため、その美容師さんが着こなしているファッションのジャンルは、「得意技の証」でもあります。
例えば、ナチュラル系のファッションの美容師さんはナチュラル系を得意としていて、ギャル系の方はギャル系が得意です。美容師さんはそのジャンルの「カッコいい、可愛い見せ方」をよく分かっていて、バリエーションや細かいポイント、使うアイテムやコツを沢山知っています。
逆に言えば、お客様が目指しているスタイルと乖離したスタイルの方にお願いすると、思ったような結果になりづらいとも言えます。
もし出会った美容師さんの見た目に「カッコいい」「可愛い」「キレイ」と感じられる要素があった場合には、その方に繰り返し施術してもらうと、なりたい“それ”に導いてくれるでしょう。
詰まるところ、コミュニケーションには、人と人との相性があります。なんとなく、この美容師さんの「喋り方」「トーン」「リズム」は居心地が良いな、と感じたことはありませんか? 反対に、話が弾まずに気まずい空気になったり、聞きたくない話を聞かされるのはストレスです。ですが、それは相性なので、どちらかが悪いわけでもありません。
また美容師さんの「仕事のスタンス」は、大きく二手に分かれます。
・「貴方にはこれが似合う」と、バシッと指し示してくれる美容師
・「どうしたいですか?」と、ヘアスタイルの相談に時間をかけてくれる美容師
これは美容師さん側の仕事の「価値観」なので、自分にとってどちらが心地よく受け入れられるかは、大事な判断基準です。
「2~3ヶ月に一回会う」美容師さんは、長いお付き合いになると、お客様にとってプライベートの相談役になったり、年齢問わず人生のメンターになる方も多いです。
また、話しやすい美容師さんなら「前回のヘアスタイルはイマイチだった」「ここは、もうちょっとこうしたい」と改善点も伝えやすくなり、より良いヘアスタイルを作るための相談がしやすくなります。
その 「髪」「世間話」以外の引き出しの有無 これはあくまで僕の経験則ですが、今までに美容師以外の「何かの分野」を突き詰めたことがある方は、美容師としても輝いています。「何かの分野」で一点突破した経験がある先輩、同僚、後輩は、仕事にも信念を持って取り組んでいる方が多いです。「学生時代は、部活に人生を捧げていた」「遠回りして、特異な経歴で美容師になった」「セミプロ級の特技がある」「海外でも美容師をやっていた」「趣味の〇〇に関して、詳し過ぎる」「抱いた夢を諦めず、今も取り組んでいる」「他のなりたい職業とどちらを選ぶか悩んで、美容師に決めた」 趣味、スポーツ、旅行、食、文芸、子育て…… 何かに情熱のある方の話には、“気持ち”や“経験値”が乗っかって、説得力があります。また機知に富んでいて、ニッチな内容を話せる方は、他の分野においても楽しみ方をよく知っています。それは「凝り性である」ことに近いかもしれません。 反対に、「髪の毛の話」や「他愛もない世間話」以外に話題のない美容師さんには、その要素が薄く感じられます。そういった美容師さんは、「“私という商品”の売り」をまだ見出せていないのかもしれません。お気に入りの美容師さんは指名すべし 上記の基準も参考にして素敵な美容師に出会えた方は、次回からぜひ指名してみましょう。 お客様の中には、「私なんかが指名するなんて、おこがましい」と謙遜されて、「指名なし」を選ぶ方も多いようです。上から目線で気が引けるのも理解できます。「指名するほどでもない」のであれば別ですが、もし前回の美容師さんがよかったら、「担当のご指名」というより「担当のご希望」という形で、気負わず選んでいただければありがたいです。 美容師にとって、「指名」は一番の評価軸です。美容師として一人一人の方に指名されるのは素直に嬉しいことですし、「喜んでもらおう」という気持ちも高まります。そのため、美容師は“売れ筋商品”になるように日々努力し、工夫しています。 また、指名されたことで売り上げた「指名売上」はお給料にも反映されます。SNSのフォロワーが多いのと同じように、沢山指名されることで、美容師自身の生活も豊かになるのです。 みなさんが相性のいい美容師さんに出会えることを願っています。(操作イトウ)
これはあくまで僕の経験則ですが、今までに美容師以外の「何かの分野」を突き詰めたことがある方は、美容師としても輝いています。「何かの分野」で一点突破した経験がある先輩、同僚、後輩は、仕事にも信念を持って取り組んでいる方が多いです。
「学生時代は、部活に人生を捧げていた」「遠回りして、特異な経歴で美容師になった」「セミプロ級の特技がある」「海外でも美容師をやっていた」「趣味の〇〇に関して、詳し過ぎる」「抱いた夢を諦めず、今も取り組んでいる」「他のなりたい職業とどちらを選ぶか悩んで、美容師に決めた」
趣味、スポーツ、旅行、食、文芸、子育て……
何かに情熱のある方の話には、“気持ち”や“経験値”が乗っかって、説得力があります。また機知に富んでいて、ニッチな内容を話せる方は、他の分野においても楽しみ方をよく知っています。それは「凝り性である」ことに近いかもしれません。
反対に、「髪の毛の話」や「他愛もない世間話」以外に話題のない美容師さんには、その要素が薄く感じられます。そういった美容師さんは、「“私という商品”の売り」をまだ見出せていないのかもしれません。
上記の基準も参考にして素敵な美容師に出会えた方は、次回からぜひ指名してみましょう。
お客様の中には、「私なんかが指名するなんて、おこがましい」と謙遜されて、「指名なし」を選ぶ方も多いようです。上から目線で気が引けるのも理解できます。「指名するほどでもない」のであれば別ですが、もし前回の美容師さんがよかったら、「担当のご指名」というより「担当のご希望」という形で、気負わず選んでいただければありがたいです。
美容師にとって、「指名」は一番の評価軸です。美容師として一人一人の方に指名されるのは素直に嬉しいことですし、「喜んでもらおう」という気持ちも高まります。そのため、美容師は“売れ筋商品”になるように日々努力し、工夫しています。
また、指名されたことで売り上げた「指名売上」はお給料にも反映されます。SNSのフォロワーが多いのと同じように、沢山指名されることで、美容師自身の生活も豊かになるのです。
みなさんが相性のいい美容師さんに出会えることを願っています。
(操作イトウ)