「本当のお金持ち」は、服装が庶民的…元・国税専門官が明かす「富裕層がやらないこと」

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物価上昇などが続いている昨今、「どうすればお金に悩まされずに済むのだろう?」と思っている人も多いはず。
『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)の著者で、東京国税局の国税専門官として、日本トップクラスの“富裕層のリアル”に触れた小林義崇さんに、一生お金に困らないための習慣を教えてもらいました。
おそらく多くの人が思い浮かべる富裕層の生活とは、衣食住にお金をかけた、俗にいう“贅沢な生活”ではないでしょうか? 毎日のように高級レストランで食事をして、シーズンごとに流行のブランド品を身につける。そのような印象をもっているのなら、それは明らかに間違いなのです。
「お金が増えると生活レベルが上がる」というのが一般常識ですが、これは必ずしも正しくありません。ノーベル経済学賞受賞者である心理学者ダニエル・カーネマンらの研究結果によると、収入と幸福度は比例するものの、年収7万5000ドル(約800万円)で収入アップによる幸福度の上昇は、ほぼ頭打ちになるといいます。
一般の人からすれば、お金はあればあるほどいいと思いがちですが、そうとは限らないのです。たとえば食費を2倍かけたからといって、人生の幸福度が2倍に高まるわけではありません。食べられる量には限りがありますし、質素な食事でも十分に満足できる人もいるでしょう。
私が思うに、富裕層はお金をかけるべき物事を見極め、必要以上の食費など、効果の見込めない支出は控えています。これはケチということではなく、「いくら安くても価格に見合わなければ買わない」といったふうに無駄な支出を意識的に避けているということです。
私が相続税調査のときにまず気になったのが、庶民的な服装でした。 見た目だけでは、億単位の資産を相続した人には見えません。 身につけている洋服のブランド名を尋ねたわけではありませんが、ユニクロや無印良品などのようなカジュアルなファストファッション風の服装が多かったです。
もちろん、税務署の人が来るからといって、オシャレをする人はあまりいないと思いますが、それにしても見た目が普通であるのは驚きでした。
また、総務省の「家計調査」にある消費支出のデータで、年間収入別に各費目の消費支出に占める割合をみると、食料、住居、光熱・水道、保健医療は収入が高くなるに従って低くなっている一方、被服および履物、教育、交際費などの「その他の消費支出」は収入が高くなるに従って高くなっています。
ここから読みとれるのは、収入レベルが上がるにつれ、総支出に占める食費、住居費、水道光熱費の割合が下がっていることです。やはり、収入が2倍になったからといって、食費を2倍かけているわけではないということです。
私は、「家計簿をきちんとつけている」という富裕層を何度か目にしたことがあります。億単位の資産がありながら、普段の食費や光熱費などの家計簿をつけているのです。そうした話を聞くと、「お金持ちなんだから、家計簿は必要ないのでは?」とつい思いがちですが、きちんとお金を管理する姿勢がなければ、億超えの資産を築くことは難しかったのでしょう。
以前、ファイナンシャル・アドバイザーの方に聞いた話ですが、中途半端に収入が高い人のほうが、お金の管理ができていないとのことでした。収入が少ない人は、赤字にならないように日々の食費などを管理せざるを得ません。しかし、ある程度の収入があれば、「どうせ大丈夫だろう」という気持ちから、家計の管理が適当になり、効率的に資産を増やすことができないのです。
ちなみに、高収入になるほど総支出に占める割合が増えている費目の1つが「教育費」です。実際、富裕層は教育費にお金をかける傾向があります。
こちらの記事でご紹介した以外にも、『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)では、「家計」「資産運用」「生活」「家族」の4つの切り口で、富裕層の共通点をお伝えしています。

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