新入社員と上司が歓迎会後ラブホに。職場で「不倫関係」を疑われた2人の末路

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新年度が始まり、新入社員が入社してきた。今年は歓迎会の自粛も解除され、新入社員と親睦を深めるべく、飲み会が企画されている頃かもしれない。 「今年は新入社員の歓迎会は自粛します……」 そう話すのは都内のIT関連会社でマネージャーを務める畠中義明さん(仮名・30代)だ。いったい、何があったのか?
◆“家庭を大事にしている”先輩が…
畠中さんの会社では、昨年の3月まで出勤制限がかけられていた。出社できるのは畠中さんを含めた4人のマネージャーのみ。そのうちの1人は山田さん(仮名)という40歳の先輩で、ほかの2人は年下だった。その他の社員は基本的に自宅でリモートワークをしていたという。 「1年前の山田さんは毎日死んだ魚のような目で働いていました。明らかに覇気がない山田さんを見て、何度か飲みに誘おうとしました。でも、奥さんにバレたからマズイのか、いつも断られてしまいました」 心配をしながらも、山田さんに対して「家庭を大事にしている印象を持っていた」と畠中さんは語る。
◆新入社員を交えて飲み会を開催
4月に新入社員が入社してからは出勤制限が緩和され、ようやく全員出社で顔を合わせた。新入社員の中には女性も多く、それまで男しかいなかった職場は一気に華やかになったのだ。
「20代の女性社員が入ったことで、山田さんは後輩の指導にも力を入れ始めました。まるで水を得た魚のように張り切っていましたね。僕もそれまで疲弊していた山田さんの仕事をカバーしていたので、その分の負担が減ってラクになりました。
でも、いま思えば社内の様子をもっと見ておけばよかった。新入社員が入社して間もない頃、上長に呼ばれて『社内のコンプラや風紀を注視しておいてほしい』と言われたんです。なにかと厳しい時代なので。ただ、浮ついた空気は確かにありましたが、社員同士が和気藹々としていてよかったな、と呑気に考えていたんです」 職場の雰囲気をさらに良くするために、新入社員を交えて歓迎会を行ったという畠中さん。コロナ禍では1度も参加しなかった山田さんも率先して参加した。しかし、その後、畠中さんは自身の観察力のなさを思い知らされた。
◆「ちょっと話があるんですけれど…」 「ある日、女性社員が『畠中さん、ちょっと話があるんですけれど……』と深刻そうな顔で言ってきたんです。仕事の相談かな? と思って聞こうとしたら『社内じゃ言いづらいので就業後でもいいですか?』と言う。仕事終わりに近くのカフェに行くと、『実は、A子が山田さんと一緒に歩いているところを見かけてしまったんです……』と打ち明けてきたんです」 A子とは、彼女が仲良くしている新入社員でプライベートでも連絡を取り合うほどだった。そのA子から「最近、彼氏ができた」と言われた後、既婚者であるはずの山田さんとふたりでいるところを目撃してしまったというのだ。どうやら、歓迎会がきっかけで急接近したらしい。
◆ラブホ街で目撃情報「不倫関係で間違いない」 「まさか、あの山田さんが……と正直、思いました。だって、山田さんはお世辞にもカッコイイとか若い女子からモテる雰囲気ではないし。そのときは、見間違いでは?とはぐらかしました。でもその後、他のマネージャーから全く同じ目撃情報を聞いてしまったんです。それも今度はラブホテル街で見てしまったと。最悪なことに、噂はすでに広まっていて上長の耳にも入ってしまっていたんですよね……」 最初は、誰もが単なる噂では? と思っていた。だが、目撃情報が立て続けにあったことで、すぐに2人が「不倫関係で間違いない」と社内で広まってしまったのだ。
◆先輩は左遷、新入社員は退職 「山田さんは地方に飛ばされることになりました。新入社員の子には特にお咎めはなかったのですが、居づらくなったのか自主退職しました。山田さんがいなくなったことでリソース(人手)が足りなくなり、僕たちマネージャーはさらに激務になりました。しかも、社内の風紀を管理できていなかったということで、私も上長から厳重注意を受けました……」 良かれと思って開いた新入社員との飲み会がまさか、社員同士の不倫に発展してしまうとは夢にも思わなかったと畠中さんは振り返る。同じ過ちが起きぬように今年はピリピリしているという。たしかに、風紀の乱れは社員同士の信頼に関わってきたり、業務に支障をきたしかねないだろう……。
<取材・文/結城>

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