夫は50代、26歳差“年の差婚”した28歳女性が「思い切って結婚できた」ワケ

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高校時代に急性リンパ性白血病の闘病経験があるモデル・タレントの友寄蓮(28歳)。2021年に26歳年上の男性と結婚したことが話題に。現在は1歳の娘と三人で仲睦まじく暮らしているという。筆者(麻衣阿)も現役のモデル・タレントだが、じつは彼女とは8年来の友人である。 結婚から約2年、「年の差婚」の実情やリアルな本音を聞いてみた。そこには、彼女が大病を患った過去があるからこそ見えた「結婚の本質」がある。ぜひ最後まで読んでほしい。
◆26歳年上の夫は「母親と同じ中学校の1学年違い」 –もともと年上好きだったの? 友寄:全然。最初に人柄をみるから、そもそも年齢を気にしたことがない。普段から周りの人間がいくつなのかもそこまで正確に知らない。 –たしかに、私もそうかも。 友寄:あ……でも、夫との生活はイメージできたけど、同世代の男の子との結婚生活は逆にイメージできなかった。男友達もいないし、若干いじめられっ子だったから、同い年くらいの男の子に対する苦手意識があって。いじめられないかなって反射的に下手に回っちゃうことがある。 –結婚するってなったときの親の反応はどうだった? 友寄:普通の反応で、付き合った報告の時は、母親のほうがウケてた。夫と母親が同じ中学校の1学年違いで、父親のほうは「男は年齢じゃない、ハートだからな」と言っていた。そもそも親からして歳とかを気にしない価値観かな。
◆今を一緒に生きるうえでは「ジェネレーションギャップは気にならない」
–でも、周りの人も最初は驚いたんじゃない? 友寄:身近な人ほど普通の夫婦としてすぐに慣れてくれたし、いつまでも「年の差婚」って騒いでる人ほど関係が遠いかな。 –自分たちも年齢はあまり意識しない? 友寄:「年の差婚」ってタイトルをつけられて、初めて“そういえばそうだったな”って認識するくらい。年齢って後付けで、たまたま好きになった相手が年上だっただけで、一緒にいるとそんなことも忘れてしまう。
–ジェネレーションギャップはある? 友寄:むしろ、自分の方が昭和に生まれた方が良かった人間で、夫の方は、好きな歌手がJUJUとかドリカムとかいうんだけど、私は研ナオコとか泉谷しげる。 –渋い(笑)。 友寄:ジェネレーションギャップってよくいうけど、年がら年中、音楽とドラマの話ばかりしてるわけじゃないし、今を一緒に生きるうえでは気にならない。(しいていえば)若者言葉は確かに通じないかも。「パリピって何?」ってこないだ聞かれた。
–喧嘩はする? 友寄:油ものの食器は重ねないで欲しいとか、割り箸とかすぐに捨てたら済むものをシンクに入れないで、って普通の夫婦と同じ喧嘩とかはあるかな。
◆いずれイケメンだっておじさんになる
–年の差婚をして良かったと感じていることはある? 友寄:した側としては、めちゃめちゃオススメするわけではない。歳の近い人と結婚した方がその後一緒に過ごせる人生は長いので。

–つか、金目当てって……。 友寄:金目当てって、よっぽど何十億の資産家とかじゃないと成り立たないと思うの。例えば、好きじゃない相手と暮らして、衣食住のうち、衣と住は成り立つかもしれないけれど、食事は好きじゃない相手と毎回毎回重ねるのってしんどいと思うんだよね。結婚はそうじゃない。食事の最中がいちばん顔を合わせるから、愛情が少なからずないとしんどいよ。 –衣と住は成り立つんかい!なんとなく言いたいことはわかるけど。年の差婚って、よっぽど相手のことが好きか、よっぽど石油王じゃないと成り立たない……そういう意味じゃ、年の差婚をしてる人たちはみんな幸せということだね。 友寄:そうだと思う! ◆考えたくないけど「もしも夫が先に逝ってしまったら…」
–さっき“一緒に過ごせる年数”って話があったけど、やっぱり先のことは考えているんだね。 友寄:年齢どおりにいけば当然、夫の方が先に寿命を迎えることになると思うの。普通の夫婦より一緒に過ごせる時間が短いから、家族で過ごしたいって思いが強くて。よく育児の息抜きとか、一人の時間欲しいって話を聞くけど、私は一人の息抜き時間とか全然要らなくて、三人で一緒に過ごせるなら家族で過ごしたい派なんだよね。夫に娘をみてもらえる時間があるなら、じゃあ一緒に過ごそうってなる。娘と夫と三人で過ごすのがめちゃくちゃ楽しいんよ。これは三人とも同じ気持ち。娘もパパが大好き。ちょっと小太りのキャラクターを見るたびに全部パパって言ってくるくらいパパが好き。
–自分も過去に大きな病気を経験して思う部分もある? 友寄:人間って、いつ死ぬかわからない、(年齢どおりの)順番に死ねるとも限らないし、若くても介護が必要になるって学んだから。年齢が気にならなくなったし、離れていても思い切って結婚できた。
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友寄は、学生時代に急性白血病に罹り、多くの人からの輸血で生きながらえた。そこで生に向き合ったからこそ、相手の生(本質)に目を向け、大切な人たちとの時間を愛しんでいるのだと思う。 筆者が強く感じたのは、人生の不思議な“必然性”だ。それらに年齢は関係なく、外聞さえ関係ない。こんなにも互いのピースがぴったりとはまり、隙間を埋め合える関係をとても羨ましく思った。結婚とは、そういうものなのかもしれない。 【友寄蓮】1995年3月29日生まれ。高校時代に急性リンパ性白血病と診断され、闘病生活を送る。モデル業の傍ら、100回以上の輸血に救われた経験から講演等にも多数登壇している。彩の国けんけつ大使、日本赤十字社献血セミナー担当。2021年に結婚、第一子出産。オフィシャルブログ「泥に咲く」 <取材・文/麻衣阿>

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