60代以降から始める老後ライフが充実する、大金を使わなくても楽しめる趣味や活動って?

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60代以降の平均余命は長い!人生を充実させるために、お金のかからない趣味を見つけよう老後に趣味を持つことはとても大事です。趣味が生きがいとなり、仲間ができたり、外出する機会が増えたり、老後もワクワク楽しい気持ちで過ごすことができます。
そもそも、老後と呼ばれる期間は、大変長いのです。
▼60代以降の平均余命ってどれくらいある?厚生労働省から令和4年3月2日に公表された「第23回生命表(完全生命表)の概況」によると、平均余命(※ある年齢の人々があと何年生きられるかの平均年数)は男性60歳の時24.12歳(65歳時は19.97歳)、女性60歳の時29.42歳(65歳時は24.88歳)。
このことから「老後」と呼ばれる65歳からの期間は、男性は約20年、女性は約25年もあります。60歳で会社をリタイアして、家で何もせずに、過ごすのはもったいないと思います。老後ライフを充実させるには、健康が何より大事ですが、家に閉じこもって、何もしないで過ごすのは、心身の健康にもよくありません。
健康を保つ上でも、趣味をおすすめしますが、老後に月何万円も支出するような、お金のかかりすぎる趣味は考え物です。
「貯金がなくなってしまうかも。老後破産するかも」と、自分の寿命よりお金の寿命の方が短くなってしまったら、心から楽しめません。今回は、老後に大きなお金を使わなくても、楽しめる趣味や活動について、筆者の身近な人の話をお教えします。
私の夫は「鉱物採集」をライフワークにしています身近な例では、筆者の夫は高校時代から鉱物採集が趣味で、今でも休みの日は鉱物の本を読んだり、鉱物に貼るラベルを作ったり、趣味の仲間と情報交換し合っています。
子どもが小さい頃、全国のテーマパークによく連れて行ってくれましたが、テーマパークに着いたらそこでサヨナラ。筆者と子どもはテーマパークに残り、夫は車やフェリーを駆使してひたすら鉱物採集をしていました。テーマパークが閉まる頃、迎えに来る約束でしたが、採集に夢中になりすぎて大幅に遅れることもたびたびでした。 会社の転勤で福岡にいた3年間で、九州全てをまわって、鉱物の段ボール箱が30箱以上、箱に入りきらない大物もいくつか。高松にいた1年半で、四国全てまわって段ボール箱10箱以上。
今、家の地下室は半世紀近くに渡って採集した鉱物の段ボール箱でうまっています。大地震がきたら目も当てられないでしょう。
あまりにも趣味に没頭し過ぎるので、まるで母子家庭のようでもあり、夫の趣味にまるで共感できませんでした。が、最近では生涯でここまで夢中になれるものがあって、心からうらやましいと思います。
現在ではコロナ禍で採集に行けなくなった代わりに、全国の仲間と物々交換のようなこともしています。性別年代を超えて仲間が大勢いるので、きっと老後も寂しくないでしょう。
しかし鉱物の寿命は無限なのに、人間の寿命は有限です。自分の寿命が尽きるまでにできるだけコンパクトに整理してもらいたいものです。
毎朝、ラジオ体操に通っている80代後半の男性や、太極拳をされている外国人女性も健康維持のために市や区の総合体育館でヨガや水泳を習ったり、市民センターで少林寺拳法を習っている友人がいます。総合体育館の利用料金は1回数百円ですが、市民センターの利用料金は無料とのこと。そこで友達ができるともっと楽しいですよね。
近所で毎朝、ラジオ体操に通っている80代後半の男性もいます。ラジオ体操も参加費は無料や格安であることが多いと思います。広い駐車場で太極拳をされている外国人女性もよく見かけます。
また、定年退職して定期券がなくなったのをきっかけに、かつコロナ禍で混んでいる交通機関を避けたくて、どこへ行くにも自転車を利用するようになった友人もいます。自転車で大好きなパン屋さん巡りをしていると、今まで気づかなかった街の景色や四季の移り変わりに気づけてとても楽しいそうです。
筆者もフルタイム勤務の時にはできなかった遊歩道での散歩を楽しんだり、真夏や真冬で外に出たくない日は自宅フィットネスと称して、大画面TVでYouTubeを見ながらフィットネスしたりしています。おススメは竹脇まりなさんのフィットネスで、とても楽しくエクササイズできます!
運動は脳の神経細胞であるニューロンを増やす効果があり、脳が活性化するともいわれていますので、おすすめです。
大好きな韓流スターのためにハングル語の勉強を始めた友人も楽器を習ったり、絵を描いたり、手芸を続けている友人もいますが、今はもうプロ並みです。それぞれ目と手の協応になるので、認知症も予防できるのではないでしょうか。
大好きな韓流スターのためにハングル語の勉強を始めた友人もいます。こちらは心のトキメキもあり、若さを保つのに役立ちそうです。
筆者は物を増やしたくないので、図書館をフル活用しています。ネットで検索して、最新の本をリクエストしたり、お目当ての本がない時は、近隣市区の図書館から取り寄せてもらえたりするので、とても便利です。
Amazonなどのサブスクで電子Bookを利用するのもよいでしょう。文字の大きさも自在に変えられるし、どれだけ読み進んだかパーセント表示されるので、こちらもなかなか便利です。
まとめ平均余命の中には、健康で過ごせる期間と医療・介護に依存しなければいけない期間の両方が含まれます。できるだけ長い間、心身の健康を維持して趣味を楽しむためには、バランスが取れた食事と良質な睡眠を取ることが大事です。
皆さんも老後は趣味として定期的に運動を楽しみ、人と関わり合い、毎日笑って過ごせるといいですね!
文:辻村 洋子(CFP(R)認定者・1級FP技能士)

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