愛子さま ご卒業後の進路に「文学教授」が急浮上「やさしい先生に」14年越しの夢

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桜が満開となった東京・目白の学習院大学のキャンパスでは、紺色のスーツに身を包んだ学生たちが忙しそうに歩いていた。
4月から大学4年生に進級される愛子さまの同級生たちは現在、就職活動に励んでいるのだ。
《(株)そごう・西武/宝印刷(株)/東京23特別区人事委員会……》
大学のホームページには、愛子さまが在籍されている日本語日本文学科の卒業生たちの主な就職先が記載されているが、女性皇族方の就職先はかなり限られている。
「利潤を追求する企業は皇族のお仕事の場には適さないと言われています。三笠宮家の瑶子さまは日本赤十字社、高円宮家の承子さまは日本ユニセフ協会に就職されましたが、いずれも公益性の高い活動に取り組む団体です」(皇室担当記者)
世界の王族に関しては“仕事を持ちながら公務をする”ことが主流となりつつあるという。
4月に『英国女王が伝授する70歳からの品格』(KADOKAWA)を出版するジャーナリストの多賀幹子さんは、
「先日、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃が、7歳の娘・シャーロット王女が将来“ふつうに就職する”ことを望んでいると報じられました。王室に生まれたからといって、公務だけに縛られる時代ではないということを象徴しているのだと思います。
英王室の王女たちの就職先は多様で、チャールズ国王のめいのベアトリス王女はIT企業の副社長を務めていますが、それ以前はアメリカのベンチャーキャピタルなどでも働いていました。またその妹のユージェニー王女は大学卒業後にチャリティオークションハウスに就職し、その後はアートギャラリーでディレクターを務めていたこともあります」
愛子さまは学習院大学ご卒業後、イギリスのオックスフォード大へ留学される可能性が高いという。その場合、就職されるとしても帰国後となるが、有力候補の1つとされているのが、日本盲導犬協会だ。
「日本盲導犬協会は’09年に天皇皇后両陛下が視察されるなど、皇室とのかかわりが深い団体です。また愛子さまは学習院でアイメイト(盲導犬)に関するイベントが開かれるたびに参加されていました」(前出・皇室担当記者)
愛子さまご自身も、昨年3月の記者会見でこう述べられている。
「盲導犬や聴導犬といった働く動物たちにも、学校主催のイベントや、動物についてのフォーラムの折などに触れる機会がございまして、動物好きの私といたしましては、心惹かれるものがございます」
だが、そのいっぽうで同じ会見ではご自身の進路についてこんな言及をーー。
「私の今後の進路につきましては、現時点ではまだ考えがまとまっておらず、これからの大学生活を通して、知識を広げながら自分の興味を深めていく中で、決めていくことができればと思います」
ではこの1年間で愛子さまが知識を広げ、興味を深めていかれたのはどういった分野なのか。
■教壇に立たれた皇族方も多くーー
宮内庁関係者によれば、
「『源氏物語』『新古今和歌集』『平家物語』などの古典文学を学ばれて、さらに日本語史の講義なども受けられていたそうですから、かなり専門的に勉強されているようです。
御所からほとんど外出もされなかったことで、研究に充てる時間も多かったようです。将来の進路として研究職も視野に入れておられると思われますが、古典文学専門の研究所はそれほど多くはありません。現実的には、大学で教授などの立場として研究を続けられることになるのではないでしょうか」
日本の伝統を深く知り、また広く知らしめたいとお考えになり、文学部日本語日本文学科に進まれた愛子さま。それから3年、さらにご興味が深まり、進路として“古典文学の教授”が浮上しているというのだ。そして実は“教える仕事”は、愛子さまの長年の夢でもあったーー。
「14年前、まだ初等科1年生でいらしたころ、愛子さまは文集に将来の夢について、“やさしい学校の先生になりたい”と書かれていたのです。
愛子さまは女子中等科・高等科時代、大勢の後輩から慕われていました。きっと生徒や学生からも慕われる先生になられるでしょう」(学習院関係者)
皇族が大学で教鞭をとることについて、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう語る。
「三笠宮崇仁親王は歴史学者としても知られ、東京女子大学や拓殖大学などで長年、講義を行われていました。またそのお孫様の彬子さまも立命館大学客員教授、國學院大學特別招聘教授、千葉工業大学特別教授などを務められており、前例は多いのです。
ただ常勤の教授となりますと大学の運営にも携わらなければいけませんので、“客員教授”“特別教授”といったポストのほうが利害の公平性という点で、望ましいといえるでしょう」
また前出の多賀さんも、
「『源氏物語』といった古典から、三島由紀夫や村上春樹の小説まで、海外から興味を持たれる日本の作品は多いのですが、それらを英語で講義を行える人は多くはありません。愛子さまには、日本文学のすばらしさを外国人に教える立場になられるという選択肢もあると思います」
いま咲きほこっている桜のように、愛子さまの将来の夢も開花しようとしている。

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