【独自】“同級生殺した”通報前のメール 消防団の同僚に「さようなら」

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見つかった遺体は、同級生なのだろうか。
横領事件で逮捕され、自ら殺害を告白した容疑者。110番直前のメールが明らかになった。
消防団員の姿で写真に収まる男。業務上横領の疑いで逮捕された、小川順也容疑者(37)。
千葉・木更津市にある自宅の庭に、「知人を殺し、遺体を埋めた」などと、自ら110番通報した小川容疑者。
その通報の直前、知人にメールを送信していたことがわかった。
事件が明らかになったきっかけは、3月19日午後2時半過ぎ、小川容疑者自身から寄せられた「過去に知人を殺した」という110番通報だった。
くわしく事情を聴いた警察が、小川容疑者の自宅を捜索したところ、庭から、土と同化したような状態の白骨遺体が見つかった。
小川容疑者は、110番通報する1時間前、同じ消防団に所属する男性にメールを送っていた。
小川容疑者から来たメール「今までこんな人間に良くしてくれて本当にありがとうございました。後本当にごめんなさい。さようなら」
突然のメールに、受け取った男性は戸惑ったという。
小川容疑者の知人「2時前ぐらいに来て(もらった仲間で)、ちょっとザワッとして、『どうしたの? どうしたの?』って(仲間内で)騒いで。(本人から返信は?)特に何も」
この男性は、2019年に現場一帯を襲った台風のあと、小川容疑者から助けを求められたという。
小川容疑者の知人「『食べるものも何もないから、助けてくれませんか』っていうのは言われたことあって、インスタントラーメンとか、食べるものとかちょっとあげたりしたんですけども」
生活費に困っていたとみられる、小川容疑者。
自治会の会計を任された2022年、数十万円を使い込んだとして、110番通報の翌日、業務上横領の疑いで逮捕された。
子どものころの小川容疑者を知る人は、次のように話す。
小川容疑者の知人「おとなしくていい子でした。(金銭のトラブルは?)最近、この事件になってから聞くようになりました。(小川容疑者が)お金を要求されてたとか」
庭で発見された遺体について、小川容疑者は「15年ほど前に、小中学校の同級生を殺して、庭に埋めた」などと供述。
さらに、「親族の年金を同級生に盗まれていた」という趣旨の話もしているという。
同級生とされる人物は、当時、小川容疑者と同居していたとみられているが、現在の行方はわかっていない。
司法解剖の結果、遺体は20代から40代の男性とみられ、複数の骨折が確認されたほか、死後3年以上はたっているという。
警察は、小川容疑者の供述の裏づけを進めるとともに、DNA鑑定などにより、遺体の身元の特定を進めるとしている。

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