迷惑動画被告「流されやすい」 犯罪の自覚なく「面白いことを」

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被害に遭った「くら寿司」の店舗=8日、名古屋市中区
「くら寿司」で撮影した迷惑動画をSNSに投稿したとして、28日、威力業務妨害罪で起訴された吉野凌雅被告(21)は、自身の「流されやすい性格」が事件の遠因になったと弁護士に語っていた。SNSが若者の「居場所」になっている現状に、弁護士は「人に迷惑をかけてはいけないという認識を浸透させないといけない」と話した。
田村健一弁護士は、居場所のない少年少女の支援に取り組む中で、大阪・道頓堀で被告と知り合い、そのまま事件の弁護を担当することになった。
田村さんによると、飲食店で撮影された迷惑動画がSNSに次々と投稿される中、被告も「面白いことをしなくちゃ」と、しょうゆ差しの注ぎ口を口に近づけた。SNSに載せたところすぐに炎上し「どうしていいか分からなくなった」が、逮捕されるまで「犯罪という自覚はなかった」という。
いかに大きな影響を与えたのかを思い知らされ、くら寿司に謝罪したいと考えている。
「流されても悪い方向へ行かない環境に身を置かないといけない」と話し、SNSとはしばらく距離を置くつもりという。

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