看護学院の学生自殺 「教員のパワハラ4件が影響」第三者委 北海道

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2019年9月に自殺した北海道立江差高等看護学院(江差町)の男子学生(当時22歳)の遺族から求められている教員からのパワーハラスメントの調査について、道が委嘱した第三者調査委員会は24日、札幌市内で会合を開き、調査結果をまとめた。管理職を含む3人の教員による4件のハラスメントが男子学生の自殺に影響したと認定した。第三者委は調査書を3月中に道に提出する。
パワハラ・セクハラの対処法 行為者には自覚なし? 第三者委座長の須田布美子弁護士によると、男子学生がレポートの期限に1分遅れただけで受け取らず、1年留年させるなどした行為をパワハラと認定。教員3人にはパワハラの認識がなく、謝罪の言葉はなかったという。須田弁護士は記者会見で「教員個人の資質ではなく学院の構造的な問題で、道にも監督責任がある」と述べた。

調査結果を受け、鈴木直道知事は「道としては結果を大変重く受け止めており、ご遺族に対し深くおわび申し上げる。調査書を受け取り次第、内容を精査の上、ご遺族に道の対応方針を説明し、今後も誠意を持って対応する」とのコメントを出した。 学院内でのパワハラを巡っては第三者委が21年10月、江差町と紋別市にある両学院で15~20年度にパワハラが延べ53件あり、加害教員が計11人いたと認定。道は昨年3月、10人の教員を懲戒処分としたが、自殺した男子学生については第三者委の調査対象に含まれておらず、新たな第三者委を設置して調査していた。【真貝恒平】
第三者委座長の須田布美子弁護士によると、男子学生がレポートの期限に1分遅れただけで受け取らず、1年留年させるなどした行為をパワハラと認定。教員3人にはパワハラの認識がなく、謝罪の言葉はなかったという。須田弁護士は記者会見で「教員個人の資質ではなく学院の構造的な問題で、道にも監督責任がある」と述べた。
調査結果を受け、鈴木直道知事は「道としては結果を大変重く受け止めており、ご遺族に対し深くおわび申し上げる。調査書を受け取り次第、内容を精査の上、ご遺族に道の対応方針を説明し、今後も誠意を持って対応する」とのコメントを出した。
学院内でのパワハラを巡っては第三者委が21年10月、江差町と紋別市にある両学院で15~20年度にパワハラが延べ53件あり、加害教員が計11人いたと認定。道は昨年3月、10人の教員を懲戒処分としたが、自殺した男子学生については第三者委の調査対象に含まれておらず、新たな第三者委を設置して調査していた。【真貝恒平】

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