いまあなたが住んでいるマンション、これから住むかもしれないマンション、親から譲り受けて何とかしなければならないマンション、子供から購入のために資金援助を求められているマンション、……それらのマンションを「格差」の視点で見つめるとどうなるのか?現在居住中のマンションが、近隣のマンションと比べて優位に立つために、いまからできることとは?*本記事は、榊 淳司『マンション格差』(講談社現代新書)を抜粋・再編集したものです。 PHOTO by iStock
市場に溢れる欠陥マンション2015年10月、「パークシティLaLa横浜」という全705戸の大規模マンションで、建物の杭が支持基盤に達していないという事実が発覚した。杭工事を行った孫請け会社の現場責任者が、施工データを偽造していたのである。その前年には、「パークスクエア三ツ沢公園」という全262戸のマンションでも杭の深度不足がわかり、大きく報道された。このマンションでは、建物が傾斜していることに気づいた購入者が、10年にわたって売主と交渉を重ねてきたにもかかわらず、のらりくらりと言い訳されて埒が明かなかった。それが、ある組合員によって現場付近の地質図があることがわかり、これと設計図書の杭の長さを照らし合わせたことで、未達の事実が明らかになった。最後は売主も言い逃れができなくなって建て替えを承諾。前者は三井不動産と明豊エンタープライズ、後者は住友不動産の分譲である。この2つのマンションとも、紆余曲折はあるものの杭が支持基盤に達している住棟も含めて、全棟が建て替えられる方向にあるという。かつて、一級建築士が構造計算を意図的に甘くした「姉歯・耐震偽装事件」が起こった。これらのマンションは、売主企業が倒産したことによって責任を取らせることができなくなったので、ほとんどが購入者の個人負担で建て替えられた。まさに悲劇である。その後、国交省の基準に達しないコンクリートが使用されていた「六会コンクリート事件」というのもあった(こちらは、うやむやに済まされている)。免震構造を支える免震ゴムの性能が、これも国交省基準に達していないのに東洋ゴム工業が性能書を偽造して出荷した「免震ゴム性能偽装事件」が起こったのは、2015年3月。これは東洋ゴムが責任をもって「取り換える」と報道されていたが、その後どうなっているのかよくわからない。他にも、建物の竣工直前になって、躯体構造部分も含めた壁等に配管・配線用の穴を開ける「コア抜き」で600ヵ所以上もの不備が発覚した「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」事件。このマンションでは売主・三菱地所レジデンスから「手付金3倍返し」という前代未聞の契約解除が行われたという。さらには、建設途中にあわてて工事を中止して、購入契約者には手付金倍返しの解約を行った「パークタワー新川崎」事件というのもあった。7階まで工事を進めたところで、床が傾いていることに気づき、調べてみると4階の柱と床の接合部に充填剤を注入していないことが発覚。このマンションは、約2年間の販売休止の後に再デビューした(多少価格が高くなったものの人気化している)。もっと遡ると、バブル期に無理な工期で建設を進めた結果、手抜き工事によって建物がボロボロの状態であることが判明した「ベルコリーヌ南大沢」事件がある。こちらも紆余曲折のあとで919戸の建て替えに至ったが、日本の建築史上最悪の欠陥住宅事件ではなかろうか。この他、小さな事件まで入れればマンションの欠陥建築事件は枚挙に暇がない。そして、こういった表沙汰になる事件は氷山の一角に過ぎない。杭の未達や充填剤の未注入など、わかりやすい欠陥であれば、売主が責任を取らざるを得ない。しかし、多くの場合、売主側のミスを区分所有者側が立証するのは難しい。たとえば、住宅・都市整備公団(現UR)が分譲した「ベルコリーヌ南大沢」の場合、交渉の過程でなぜか設計図書が紛失するという奇怪な事件まで起きている。また、建て替えが決まった「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の杭未達事件では、区分所有者側が動かぬ証拠を突きつけるまで、「東日本大震災の影響」「正常の範囲内」などと逃げ口上を並べ立てていたという。そういった欠陥工事のマンションを購入してしまうと、人生設計が狂ってしまいかねない。先に紹介した姉歯一級建築士が構造計算を偽造した「ヒューザー」のマンションは、多くの区分所有者たちが二重のローンを背負って建て替えている。史上最悪の欠陥工事マンションだった「ベルコリーヌ南大沢」では、多くの住人が健康を害し、建て替えを見ずに亡くなったという。まさに悲劇だ。そして、まだ記憶に新しい「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の区分所有者は、最低2回の引っ越しと数年の仮住まいを強いられるだけでなく、管理組合による「建て替え決議」の実現までさまざまな準備やいさかいを乗り越えなければならない。さらに連載記事<「2400万円」損したサラリーマンが絶句…あのとき買った「マンション」に潜んでいた「ヤバすぎる落とし穴」>では、知っておきたいマンションの真実について詳しく解説しています。
いまあなたが住んでいるマンション、これから住むかもしれないマンション、親から譲り受けて何とかしなければならないマンション、子供から購入のために資金援助を求められているマンション、……それらのマンションを「格差」の視点で見つめるとどうなるのか?
現在居住中のマンションが、近隣のマンションと比べて優位に立つために、いまからできることとは?
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市場に溢れる欠陥マンション2015年10月、「パークシティLaLa横浜」という全705戸の大規模マンションで、建物の杭が支持基盤に達していないという事実が発覚した。杭工事を行った孫請け会社の現場責任者が、施工データを偽造していたのである。その前年には、「パークスクエア三ツ沢公園」という全262戸のマンションでも杭の深度不足がわかり、大きく報道された。このマンションでは、建物が傾斜していることに気づいた購入者が、10年にわたって売主と交渉を重ねてきたにもかかわらず、のらりくらりと言い訳されて埒が明かなかった。それが、ある組合員によって現場付近の地質図があることがわかり、これと設計図書の杭の長さを照らし合わせたことで、未達の事実が明らかになった。最後は売主も言い逃れができなくなって建て替えを承諾。前者は三井不動産と明豊エンタープライズ、後者は住友不動産の分譲である。この2つのマンションとも、紆余曲折はあるものの杭が支持基盤に達している住棟も含めて、全棟が建て替えられる方向にあるという。かつて、一級建築士が構造計算を意図的に甘くした「姉歯・耐震偽装事件」が起こった。これらのマンションは、売主企業が倒産したことによって責任を取らせることができなくなったので、ほとんどが購入者の個人負担で建て替えられた。まさに悲劇である。その後、国交省の基準に達しないコンクリートが使用されていた「六会コンクリート事件」というのもあった(こちらは、うやむやに済まされている)。免震構造を支える免震ゴムの性能が、これも国交省基準に達していないのに東洋ゴム工業が性能書を偽造して出荷した「免震ゴム性能偽装事件」が起こったのは、2015年3月。これは東洋ゴムが責任をもって「取り換える」と報道されていたが、その後どうなっているのかよくわからない。他にも、建物の竣工直前になって、躯体構造部分も含めた壁等に配管・配線用の穴を開ける「コア抜き」で600ヵ所以上もの不備が発覚した「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」事件。このマンションでは売主・三菱地所レジデンスから「手付金3倍返し」という前代未聞の契約解除が行われたという。さらには、建設途中にあわてて工事を中止して、購入契約者には手付金倍返しの解約を行った「パークタワー新川崎」事件というのもあった。7階まで工事を進めたところで、床が傾いていることに気づき、調べてみると4階の柱と床の接合部に充填剤を注入していないことが発覚。このマンションは、約2年間の販売休止の後に再デビューした(多少価格が高くなったものの人気化している)。もっと遡ると、バブル期に無理な工期で建設を進めた結果、手抜き工事によって建物がボロボロの状態であることが判明した「ベルコリーヌ南大沢」事件がある。こちらも紆余曲折のあとで919戸の建て替えに至ったが、日本の建築史上最悪の欠陥住宅事件ではなかろうか。この他、小さな事件まで入れればマンションの欠陥建築事件は枚挙に暇がない。そして、こういった表沙汰になる事件は氷山の一角に過ぎない。杭の未達や充填剤の未注入など、わかりやすい欠陥であれば、売主が責任を取らざるを得ない。しかし、多くの場合、売主側のミスを区分所有者側が立証するのは難しい。たとえば、住宅・都市整備公団(現UR)が分譲した「ベルコリーヌ南大沢」の場合、交渉の過程でなぜか設計図書が紛失するという奇怪な事件まで起きている。また、建て替えが決まった「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の杭未達事件では、区分所有者側が動かぬ証拠を突きつけるまで、「東日本大震災の影響」「正常の範囲内」などと逃げ口上を並べ立てていたという。そういった欠陥工事のマンションを購入してしまうと、人生設計が狂ってしまいかねない。先に紹介した姉歯一級建築士が構造計算を偽造した「ヒューザー」のマンションは、多くの区分所有者たちが二重のローンを背負って建て替えている。史上最悪の欠陥工事マンションだった「ベルコリーヌ南大沢」では、多くの住人が健康を害し、建て替えを見ずに亡くなったという。まさに悲劇だ。そして、まだ記憶に新しい「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の区分所有者は、最低2回の引っ越しと数年の仮住まいを強いられるだけでなく、管理組合による「建て替え決議」の実現までさまざまな準備やいさかいを乗り越えなければならない。さらに連載記事<「2400万円」損したサラリーマンが絶句…あのとき買った「マンション」に潜んでいた「ヤバすぎる落とし穴」>では、知っておきたいマンションの真実について詳しく解説しています。
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市場に溢れる欠陥マンション2015年10月、「パークシティLaLa横浜」という全705戸の大規模マンションで、建物の杭が支持基盤に達していないという事実が発覚した。杭工事を行った孫請け会社の現場責任者が、施工データを偽造していたのである。その前年には、「パークスクエア三ツ沢公園」という全262戸のマンションでも杭の深度不足がわかり、大きく報道された。このマンションでは、建物が傾斜していることに気づいた購入者が、10年にわたって売主と交渉を重ねてきたにもかかわらず、のらりくらりと言い訳されて埒が明かなかった。それが、ある組合員によって現場付近の地質図があることがわかり、これと設計図書の杭の長さを照らし合わせたことで、未達の事実が明らかになった。最後は売主も言い逃れができなくなって建て替えを承諾。前者は三井不動産と明豊エンタープライズ、後者は住友不動産の分譲である。この2つのマンションとも、紆余曲折はあるものの杭が支持基盤に達している住棟も含めて、全棟が建て替えられる方向にあるという。かつて、一級建築士が構造計算を意図的に甘くした「姉歯・耐震偽装事件」が起こった。これらのマンションは、売主企業が倒産したことによって責任を取らせることができなくなったので、ほとんどが購入者の個人負担で建て替えられた。まさに悲劇である。その後、国交省の基準に達しないコンクリートが使用されていた「六会コンクリート事件」というのもあった(こちらは、うやむやに済まされている)。免震構造を支える免震ゴムの性能が、これも国交省基準に達していないのに東洋ゴム工業が性能書を偽造して出荷した「免震ゴム性能偽装事件」が起こったのは、2015年3月。これは東洋ゴムが責任をもって「取り換える」と報道されていたが、その後どうなっているのかよくわからない。他にも、建物の竣工直前になって、躯体構造部分も含めた壁等に配管・配線用の穴を開ける「コア抜き」で600ヵ所以上もの不備が発覚した「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」事件。このマンションでは売主・三菱地所レジデンスから「手付金3倍返し」という前代未聞の契約解除が行われたという。さらには、建設途中にあわてて工事を中止して、購入契約者には手付金倍返しの解約を行った「パークタワー新川崎」事件というのもあった。7階まで工事を進めたところで、床が傾いていることに気づき、調べてみると4階の柱と床の接合部に充填剤を注入していないことが発覚。このマンションは、約2年間の販売休止の後に再デビューした(多少価格が高くなったものの人気化している)。もっと遡ると、バブル期に無理な工期で建設を進めた結果、手抜き工事によって建物がボロボロの状態であることが判明した「ベルコリーヌ南大沢」事件がある。こちらも紆余曲折のあとで919戸の建て替えに至ったが、日本の建築史上最悪の欠陥住宅事件ではなかろうか。この他、小さな事件まで入れればマンションの欠陥建築事件は枚挙に暇がない。そして、こういった表沙汰になる事件は氷山の一角に過ぎない。杭の未達や充填剤の未注入など、わかりやすい欠陥であれば、売主が責任を取らざるを得ない。しかし、多くの場合、売主側のミスを区分所有者側が立証するのは難しい。たとえば、住宅・都市整備公団(現UR)が分譲した「ベルコリーヌ南大沢」の場合、交渉の過程でなぜか設計図書が紛失するという奇怪な事件まで起きている。また、建て替えが決まった「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の杭未達事件では、区分所有者側が動かぬ証拠を突きつけるまで、「東日本大震災の影響」「正常の範囲内」などと逃げ口上を並べ立てていたという。そういった欠陥工事のマンションを購入してしまうと、人生設計が狂ってしまいかねない。先に紹介した姉歯一級建築士が構造計算を偽造した「ヒューザー」のマンションは、多くの区分所有者たちが二重のローンを背負って建て替えている。史上最悪の欠陥工事マンションだった「ベルコリーヌ南大沢」では、多くの住人が健康を害し、建て替えを見ずに亡くなったという。まさに悲劇だ。そして、まだ記憶に新しい「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の区分所有者は、最低2回の引っ越しと数年の仮住まいを強いられるだけでなく、管理組合による「建て替え決議」の実現までさまざまな準備やいさかいを乗り越えなければならない。さらに連載記事<「2400万円」損したサラリーマンが絶句…あのとき買った「マンション」に潜んでいた「ヤバすぎる落とし穴」>では、知っておきたいマンションの真実について詳しく解説しています。
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2015年10月、「パークシティLaLa横浜」という全705戸の大規模マンションで、建物の杭が支持基盤に達していないという事実が発覚した。杭工事を行った孫請け会社の現場責任者が、施工データを偽造していたのである。その前年には、「パークスクエア三ツ沢公園」という全262戸のマンションでも杭の深度不足がわかり、大きく報道された。このマンションでは、建物が傾斜していることに気づいた購入者が、10年にわたって売主と交渉を重ねてきたにもかかわらず、のらりくらりと言い訳されて埒が明かなかった。
それが、ある組合員によって現場付近の地質図があることがわかり、これと設計図書の杭の長さを照らし合わせたことで、未達の事実が明らかになった。最後は売主も言い逃れができなくなって建て替えを承諾。前者は三井不動産と明豊エンタープライズ、後者は住友不動産の分譲である。この2つのマンションとも、紆余曲折はあるものの杭が支持基盤に達している住棟も含めて、全棟が建て替えられる方向にあるという。
かつて、一級建築士が構造計算を意図的に甘くした「姉歯・耐震偽装事件」が起こった。これらのマンションは、売主企業が倒産したことによって責任を取らせることができなくなったので、ほとんどが購入者の個人負担で建て替えられた。まさに悲劇である。その後、国交省の基準に達しないコンクリートが使用されていた「六会コンクリート事件」というのもあった(こちらは、うやむやに済まされている)。
免震構造を支える免震ゴムの性能が、これも国交省基準に達していないのに東洋ゴム工業が性能書を偽造して出荷した「免震ゴム性能偽装事件」が起こったのは、2015年3月。これは東洋ゴムが責任をもって「取り換える」と報道されていたが、その後どうなっているのかよくわからない。
他にも、建物の竣工直前になって、躯体構造部分も含めた壁等に配管・配線用の穴を開ける「コア抜き」で600ヵ所以上もの不備が発覚した「ザ・パークハウスグラン南青山高樹町」事件。このマンションでは売主・三菱地所レジデンスから「手付金3倍返し」という前代未聞の契約解除が行われたという。
さらには、建設途中にあわてて工事を中止して、購入契約者には手付金倍返しの解約を行った「パークタワー新川崎」事件というのもあった。7階まで工事を進めたところで、床が傾いていることに気づき、調べてみると4階の柱と床の接合部に充填剤を注入していないことが発覚。このマンションは、約2年間の販売休止の後に再デビューした(多少価格が高くなったものの人気化している)。
もっと遡ると、バブル期に無理な工期で建設を進めた結果、手抜き工事によって建物がボロボロの状態であることが判明した「ベルコリーヌ南大沢」事件がある。こちらも紆余曲折のあとで919戸の建て替えに至ったが、日本の建築史上最悪の欠陥住宅事件ではなかろうか。
この他、小さな事件まで入れればマンションの欠陥建築事件は枚挙に暇がない。そして、こういった表沙汰になる事件は氷山の一角に過ぎない。杭の未達や充填剤の未注入など、わかりやすい欠陥であれば、売主が責任を取らざるを得ない。
しかし、多くの場合、売主側のミスを区分所有者側が立証するのは難しい。たとえば、住宅・都市整備公団(現UR)が分譲した「ベルコリーヌ南大沢」の場合、交渉の過程でなぜか設計図書が紛失するという奇怪な事件まで起きている。また、建て替えが決まった「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の杭未達事件では、区分所有者側が動かぬ証拠を突きつけるまで、「東日本大震災の影響」「正常の範囲内」などと逃げ口上を並べ立てていたという。
そういった欠陥工事のマンションを購入してしまうと、人生設計が狂ってしまいかねない。先に紹介した姉歯一級建築士が構造計算を偽造した「ヒューザー」のマンションは、多くの区分所有者たちが二重のローンを背負って建て替えている。史上最悪の欠陥工事マンションだった「ベルコリーヌ南大沢」では、多くの住人が健康を害し、建て替えを見ずに亡くなったという。まさに悲劇だ。そして、まだ記憶に新しい「パークシティLaLa横浜」や「パークスクエア三ツ沢公園」の区分所有者は、最低2回の引っ越しと数年の仮住まいを強いられるだけでなく、管理組合による「建て替え決議」の実現までさまざまな準備やいさかいを乗り越えなければならない。
さらに連載記事<「2400万円」損したサラリーマンが絶句…あのとき買った「マンション」に潜んでいた「ヤバすぎる落とし穴」>では、知っておきたいマンションの真実について詳しく解説しています。