ガーシー帰国決断で状況一変か 注目されるヤジ飛ばした国会議員たちへの犁媾鵜

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ガーシーはデカイ――。昨年の参院選に当選してから一度も国会に登院していないことで、「議場での陳謝」の懲罰が決定したNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員(51)が27日、「本会議に出席し、陳謝文を朗読する」と帰国する意思を示した。これに「聞いてないよ!」と震え上がるかもしれないのが、これまで散々ガーシーを批判、ヤジってきた面々だ。
一寸先は闇といわれる永田町だが、この事態は誰もが想像していなかっただろう。「帰国しない」と宣言していたガーシーが懲罰を受け入れ、本会議場で行われる陳謝に応じる旨をこの日、参院の石井準一議運委員長に回答したのだ。与野党は、ガーシーが陳謝する本会議を3月8日に開く方向で検討に入った。
ガーシーは25日にツイキャスで「頭を下げることによって票を入れてくれた30万人が生きるなら、なんぼでも下げる」と国会ではなく、自身に1票を投じた有権者のために陳謝したい意向を明かしていたが、捜査当局の動きや警備面から帰国の判断はギリギリまで悩んだようだ。
帰国することになって、泡を食うのがガーシーを批判、罵倒してきた議員たちだ。ガーシーの当選後、国会内の案内図に「ガーシー」の通称が使用されたことに年配議員を中心に「ガーシーってふざけているのか」「ガーシーの通称を使っていいのか」などと選挙で正式に認められていたにもかかわらず、侮蔑の声が上がった。
今月22日にはガーシーの懲罰を巡って、同僚の浜田聡参院議員が本会議場で弁明演説した際には「ガーシーって誰だよ? 見たことねえよ!」「(懲罰は)お前(ガーシー)の責任だろ!」「何のために国会議員になったんだよ!」とヤジと怒号が飛び交い、騒然となった。主に立憲民主党と共産党からで、自民党からは、ちゃかすヤジが多かった。
これまではガーシーが帰ってこないものとして、「鬼の居ぬ間に」で言いたい放題だったとも言えるが、実際に対面すれば、その迫力にのまれることは間違いないという。
ガーシーと対面したことがある関係者は「とにかくデカいことに驚きますよ。身長は180センチあって、今は茶髪でしょうから、ビビりますよ。それで関西弁でまくしたてますからね」と話す。NHK党の立花孝志党首もドバイへ渡って、ガーシーと会った時には自身とヒケをとらない体格の良さに驚きの声を上げていた。
ほとんどの議員はガーシーと直接絡んだことはないが、立憲の辻元清美参院議員は虎の尾を踏んでしまったことがある。
昨年の初登院時にガーシーの不登院宣言に対し、「来なあかん。政治をなめたらあきまへん」と発言したが、ガーシーからすぐさま「ほざく前に何か一つでも国民の脳裏に残るような事やったんか?」と反論された。
参院では辻元氏のほか、自民党の西田昌司氏や三原じゅん子氏、立憲の蓮舫氏、社民党の福島瑞穂党首らが爛筌絃軍瓩婆樵阿鬚箸匹蹐せる。ガーシーを目の前にして、いつもの調子でヤジを飛ばせる勇気ある議員が出てくるのか。それともヘビににらまれたカエルのごとく、静寂の時に包まれるのか――。

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