田沢湖の主婦殺人 徳原容疑者、県内潜伏か 資金なく“高飛び”困難=秋田徳原晃容疑者

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 一九九七年の田沢湖町のダム湖主婦殺人事件で、県警捜査本部は七日、
殺人容疑で指名手配中の主犯格の住所不定、徳原晃容疑者(36)が、
県内か近県に潜伏している可能性が高いとの見方を強めた。
 これまでの調べでは、徳原容疑者は事件当時、右翼団体「日本青年社秋田支部」の
メンバーを名乗り、秋田市を拠点に活動。だが、活動は下火で探偵稼業などにも手を広げていた。
昨年一月には実質的な代表者として新たに「政治結社國政会」を設立したが、
同市川元開和町にあった事務所はすでに撤退しているなど資金繰りには困窮していたらしく、
捜査本部ではこうした経済状態からみて、徳原容疑者が遠方に逃亡することは困難と判断。
県内の知人宅などにかくまわれている可能性もあるとみて、徳原容疑者の身柄確保に全力を挙げている。
 また、山崎恵子さん(当時四十九歳)の殺害経緯について、殺人容疑で逮捕している実行犯の
無職藤盛建(42)(服役中)、会社員谷川真一(28)(東京都江東区千田)の両容疑者を
引き続き追及。これまでの調べで、山崎さんが徳原容疑者に自身の殺人を依頼した可能性が高いが、
殺害を請け負った徳原容疑者は犯行当時、殺害現場となった玉川ダム宝仙湖の男神橋には
同行していなかったことがわかっている。
 本人から頼まれて殺害した場合に適用される嘱託殺人罪の時効は五年。
犯行日とされる九七年六月から起算すると、今年六月には時効を迎えることになる。
 一方、調べに対し、実行犯の二人は山崎さんを抱きかかえて男神橋から湖に投げ落とした際、
山崎さんが「ああー」という叫び声を上げながら落ちていったなどと供述。
捜査本部では二人の殺害方法が強引な手口だったとみて、山崎さんと合意の上での殺害だったのか
どうか慎重に捜査を進めている。

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