浜松市議「異常な性癖」発言に質問状 問われる人権意識

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性的少数者を巡り「異常な性癖」と発言した浜松市議会の最大会派・自民党浜松の柳川樹一郎市議(72)が公開質問状に対して、どう回答するのか注目されている。質問状を出した性的少数者や支援者の団体は「柳川市議は反省していると言うが、正しい理解ができていないと反省しようがない」と性の多様性への理解を求めている。回答期限は15日に設定されている。【山田英之】
【こんなに… 政治家の失言・問題発言を振り返る】当事者ら「人権意識を最新のものに」

中学教諭の男性が男性宅への住居侵入容疑で逮捕された事件を受け、柳川市議は今月2日、市議会市民文教委員会で「このような人は異常な性癖だ。普通の感覚で言うと女性のアパートに侵入する」と発言した。さらに市教育委員会に対して「そのようなことを面接や試験か何かで調査項目の中に入れ込むことはできないか」と述べた。 8日の記者会見で柳川市議は「長い間の潜在的な意識が出てしまった」「潜在意識はまだまだLGBTQ(性的少数者の総称)が時代の中に無い時の思い」「面接は面談、試験は免許講習のこと」「ストレスをチェックする方法がないか聞きたかった」と釈明した。 今後の活動として「性的少数者が安心してストレスのない社会、いろいろ発言・行動できる社会にする」と誓った。一方で「その人たちの感覚になりきる所まで私はなっていない。迷惑をかけた思いはするが。私には難しい」とも述べた。 トランスジェンダーの当事者、鈴木げん・浜松TG研究会代表は「柳川市議には性の多様性を正しく理解し、自身の人権感覚をアップデート(最新のものにする)してほしい。SOGI(性的指向、性自認)について柳川市議がどんな認識を持っているのか問いたい」と公開質問状を出した目的を説明した。 その上で「性的指向が同性に向くことは異常ではない。どういう性的指向を持っていても優劣はない」「特定の性的指向が犯罪につながるという決めつけは、多くの人の尊厳を傷つけ、人権を無視する行為」と指摘した。
当事者ら「人権意識を最新のものに」
中学教諭の男性が男性宅への住居侵入容疑で逮捕された事件を受け、柳川市議は今月2日、市議会市民文教委員会で「このような人は異常な性癖だ。普通の感覚で言うと女性のアパートに侵入する」と発言した。さらに市教育委員会に対して「そのようなことを面接や試験か何かで調査項目の中に入れ込むことはできないか」と述べた。
8日の記者会見で柳川市議は「長い間の潜在的な意識が出てしまった」「潜在意識はまだまだLGBTQ(性的少数者の総称)が時代の中に無い時の思い」「面接は面談、試験は免許講習のこと」「ストレスをチェックする方法がないか聞きたかった」と釈明した。
今後の活動として「性的少数者が安心してストレスのない社会、いろいろ発言・行動できる社会にする」と誓った。一方で「その人たちの感覚になりきる所まで私はなっていない。迷惑をかけた思いはするが。私には難しい」とも述べた。
トランスジェンダーの当事者、鈴木げん・浜松TG研究会代表は「柳川市議には性の多様性を正しく理解し、自身の人権感覚をアップデート(最新のものにする)してほしい。SOGI(性的指向、性自認)について柳川市議がどんな認識を持っているのか問いたい」と公開質問状を出した目的を説明した。
その上で「性的指向が同性に向くことは異常ではない。どういう性的指向を持っていても優劣はない」「特定の性的指向が犯罪につながるという決めつけは、多くの人の尊厳を傷つけ、人権を無視する行為」と指摘した。

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