「大半は競馬に」 着服総額23億円か グローリー子会社経理担当、容疑で逮捕

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貨幣処理機大手「グローリー」の子会社で、コインロッカー販売を手掛ける「グローリーサービス」(大阪市北区)の口座から約3億9千万円を着服したとして、大阪府警天満署は7日、業務上横領の疑いで、同社の経理担当だった元総務課長代理、多田兼司容疑者(49)=兵庫県高砂市米田町米田、懲戒解雇=を逮捕した。
「ほとんどの金を競馬に使った」と容疑を認めている。
同署によると、平成21年からの13年間で着服した総額は約23億円にのぼるとみられる。一部は業務上横領罪の時効(7年)が成立しており、同署は時効にかからない部分について裏付けを進める。
逮捕容疑は昨年12月下旬~今年2月上旬、計32回にわたりインターネットバンキングを使って不正送金するなどし、サービス社の口座から計約3億9千万円を着服したとしている。
グローリーは3月、多田容疑者がサービス社の金庫から売上金を着服したり、預金を不正送金したりする手口で約21億円を横領し、うち約17億円を競馬に使ったと発表。4月に府警に告訴状を提出していた。
多田容疑者は平成17年にサービス社に中途入社し、経理をほぼ1人で担当。27年に総務課長代理に昇任し、昨年4月からは姫路事務所長も兼務していた。
グローリーは「不正行為の発生は大変遺憾。引き続き捜査に全面協力し、再発防止策を徹底する」とコメントした。

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