羽田空港保安検査場のANA大型電子看板、9日までに撤去 SNSでは存続求める声

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全日本空輸(ANA)が羽田空港第2ターミナルの保安検査場上部に設置している大型デジタルサイネージ(電子看板)について、今月9日までに順次撤去する方針を決めたことをめぐり、会員制交流サイト(SNS)で存続を求める声が相次いでいる。
ANAでは「現在の大型デジタルサイネージでは表示できる便情報が直近1時間程度と限定されていることから、更新のタイミングで撤去することにした」としているが、SNSでは「なくさないでほしい」といった声が出ている。
第2ターミナル内にはA~Dの4カ所の保安検査場があり、C、Dは平成22年、A、Bは24年にそれぞれデジタルサイネージを設置した。ANAでは1月25日から撤去作業に着手しており、2月9日までの完了を目指している。
今回の撤去について、ANAのツイッター公式アカウントでも1月30日、「羽田空港第2ターミナルの保安検査場上部に設置していた大型デジタルサイネージは、2023年2月9日を持って撤去いたします。今後は、お客様のモバイルデバイスへ必要な情報をお届けしていきます。ぜひANAアプリをご活用ください」とツイート。ANAは専用アプリについて、産経新聞の取材に「出発20分前(保安検査場締め切り)まではお荷物のルールのご案内、出発20分以内からは機内サービスのご案内など、ご利用になられるお客様にとってそれぞれのタイミングに適した情報をご覧いただくことが可能」と説明する。
ただ、今回のツイートのリプライ(返信)には、ユーザーから「(撤去は)ゲストに優しくない対応と判断だと思います」「お年寄りとか外国人の方にはあったほうがいい」といった声や、「台風や雪などで刻一刻と状況が変わるような時、利用者が一斉にかつ頻繁にアプリにアクセスしても、正常に情報が更新されることが担保されるているのでしょうか」と不安視する声が相次いだ。
ANAは産経新聞の取材に「ターミナル内各所の中・小型モニター34台は引き続き設置し、(デジタルサイネージと)同様の情報を提供しているので、こちらで確認いただける」とした上で、「(分からない場合には)空港内のANA係員からもご案内をさせていただく」としている。(浅野英介)

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