26歳妻が絶句…夫の給料をむしり取る「モラハラ義母」、反発したら返ってきた「衝撃の一言」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

過去の記事では、一般的に夫婦間DVと認識されている「経済的DV」について、姑から経済的に支配されるケースをご紹介しました。私がこれまでDV被害者の方から相談を受けてきた経験上、義理の実家から経済的支配を受けるケースはおおむね、
(1)「義理の実家が比較的裕福でお金を盾に支配してくるケース」
(2)「義理の実家が経済的に困っており子世帯に依存するケース」
の2つに分けられます。
今回はこのうち後者のケースを、プライバシーに配慮してご紹介したいと思います。
巻 恵里さん(仮名、以下同)は看護師で、私と初回面談をした当時は56歳でした。カウンセリングの中で語られた恵里さんの結婚生活は、まさに義理の実家に経済的負担を強いられ続けたものでした。
〔PHOTO〕iStock
恵里さんは、4歳年上の夫である敬(たかし)さんと友人の紹介で出会い、恵里さんが26歳の時に結婚しました。当時、恵里さんは総合病院に勤務しており、一方の敬さんは地元の小さな商店に勤めていました。恵里さんの両親は、敬さんの会社名を聞くと「収入が不安」と言って結婚に反対しました。「親は反対しましたが、でもこの頃、同期は次々結婚していて、私も早く結婚しかったんです。それに夫は優しかったから、むしろ夫の良い面を見ず、収入を理由に反対する両親を残念に思ったくらいです」一方、敬さんの両親(後の舅姑)は、結婚を祝福してくれました。敬さんは当時、両親と妹の4人で実家暮らしをしていましたが、特に姑は恵里さんが看護師だと聞くと「立派な仕事ね」と喜んでいたそうです。夫婦は新婚生活をスタートし、二人で暮らし始めて最初のお給料日を迎えました。この日、恵里さんはいつもより少し豪華な夕食を準備して、敬さんの帰りを待っていました。しかし敬さんはなかなか帰宅しません。まだ携帯電話もない時代、恵里さんは心配しながら待っていました。その後いつもより遅く帰宅した敬さんは「実家に行ってた」と言ったそうです。夫の実家は近所ですが、平日の夜にわざわざ行くのは珍しいことです。「何かあったの?」恵里さんは心配して聞きましたが、敬さんは言葉を濁します。変だと思いながらも、空腹でしたしまずは食卓を囲みました。「お、今日の夕飯はなんか豪華だね」食卓を見て喜ぶ敬さんに、恵里さんも嬉しくなりました。お給料日の、ささやかな贅沢をした夫婦の食卓。恵里さんはこの時、敬さんが「はい、今月のお給料」と給料袋を渡してくれて、「ありがとうございます。お疲れさまでした」なんてやり取りをすることを想像していたそうです。 え、お給料は…?当時、敬さんの会社は給料が現金支給で、同僚たちの家族でも家計は妻が管理することが多いと聞いていました。なので恵里さんも、自分が家計を預かり、生活を回していくのだろうと漠然と考えていたのです。ところが敬さんは一向にお給料の話をしません。仕方なく恵里さんから、「今日、お給料日よね? 生活費はどうする? お給料はどうしたの?」と切り出しました。すると敬さんはうろたえた表情を見せました。「あぁ、ごめん。その…俺の給料はお袋に渡した…」「え?」一瞬聞き間違いかと思った恵里さん。急に口が重くなった敬さんが、しぶしぶ話した説明に驚きました。なんでも舅は、今でこそ年齢を重ね丸くなりましたが、昔はいわゆる「DV夫」で、些細なことで怒っては家族に手を上げていたそうです。短気な舅は仕事も長続きせず、職場で喧嘩をしては辞めてくる。そんなくり返しで家計はいつも大変でした。舅は今も無職で、DVの環境で育った義妹も自信がなく、精神的にも少し不安定なところがあり、ずっとフリーターでほとんど収入がありません。気性の荒い舅に苦労させられてきた姑を見続けて来た敬さんは、就職後はお給料を全て姑に渡し、義理の実家はそれで生活していたそうです。多くのDV加害者に共通することではありますが、舅は外面が良く、恵里さんには優しかったのでまったく気付きませんでした。 電話をかけてもすれ違い事情は分かりましたが、とはいえ、このままでは恵里さんも困ります。恵里さんはたまらずその場で姑に電話をしました。「あら、恵里ちゃんどうしたの?」電話に出た姑は明るい口調でした。しかし、敬さんからお給料を受け取ったことについては何も言いません。「あの、お義母さん、敬さんからお給料のことを聞いたのですが…」恵里さんが切りだすと、姑は黙り込みました。「言いにくいことですが、敬さんのお給料をそちらに渡してしまうとウチも困るんです。私たちにも生活がありますから…」姑からの返事はなく、重い沈黙が続きます。そしてやがて、姑が切り出しました。「私たちは、敬が結婚しても今まで通りにお金を入れてもらわないと困ります。恵里ちゃんはお仕事も立派だし、そっちは恵里ちゃんのお給料でやって行けるでしょう?」「そんな…困ります。将来のために貯金だってしたいのに…」「それじゃあ私たちに死ねって言うの!?」「まさか、そんな」 姑に感情的に大きな声を出され、戸惑う恵里さん。横から敬さんが受話器を取って、何かボソボソ姑と話して電話を切ってしまいました。「この件についてはもう、納得してもらうしかないから」恵里さんと目も合わせずに敬さんは言いました。そして、その後、恵里さんをさらにひどい事態が襲います。【後編】「流産してしまった26歳の妻に、モラハラ義母が放った「ヤバすぎるひと言」」で詳しくお伝えします。
恵里さんは、4歳年上の夫である敬(たかし)さんと友人の紹介で出会い、恵里さんが26歳の時に結婚しました。当時、恵里さんは総合病院に勤務しており、一方の敬さんは地元の小さな商店に勤めていました。恵里さんの両親は、敬さんの会社名を聞くと「収入が不安」と言って結婚に反対しました。
「親は反対しましたが、でもこの頃、同期は次々結婚していて、私も早く結婚しかったんです。それに夫は優しかったから、むしろ夫の良い面を見ず、収入を理由に反対する両親を残念に思ったくらいです」
一方、敬さんの両親(後の舅姑)は、結婚を祝福してくれました。敬さんは当時、両親と妹の4人で実家暮らしをしていましたが、特に姑は恵里さんが看護師だと聞くと「立派な仕事ね」と喜んでいたそうです。
夫婦は新婚生活をスタートし、二人で暮らし始めて最初のお給料日を迎えました。この日、恵里さんはいつもより少し豪華な夕食を準備して、敬さんの帰りを待っていました。しかし敬さんはなかなか帰宅しません。まだ携帯電話もない時代、恵里さんは心配しながら待っていました。
その後いつもより遅く帰宅した敬さんは「実家に行ってた」と言ったそうです。夫の実家は近所ですが、平日の夜にわざわざ行くのは珍しいことです。
「何かあったの?」
恵里さんは心配して聞きましたが、敬さんは言葉を濁します。変だと思いながらも、空腹でしたしまずは食卓を囲みました。
「お、今日の夕飯はなんか豪華だね」
食卓を見て喜ぶ敬さんに、恵里さんも嬉しくなりました。お給料日の、ささやかな贅沢をした夫婦の食卓。恵里さんはこの時、敬さんが「はい、今月のお給料」と給料袋を渡してくれて、「ありがとうございます。お疲れさまでした」なんてやり取りをすることを想像していたそうです。
え、お給料は…?当時、敬さんの会社は給料が現金支給で、同僚たちの家族でも家計は妻が管理することが多いと聞いていました。なので恵里さんも、自分が家計を預かり、生活を回していくのだろうと漠然と考えていたのです。ところが敬さんは一向にお給料の話をしません。仕方なく恵里さんから、「今日、お給料日よね? 生活費はどうする? お給料はどうしたの?」と切り出しました。すると敬さんはうろたえた表情を見せました。「あぁ、ごめん。その…俺の給料はお袋に渡した…」「え?」一瞬聞き間違いかと思った恵里さん。急に口が重くなった敬さんが、しぶしぶ話した説明に驚きました。なんでも舅は、今でこそ年齢を重ね丸くなりましたが、昔はいわゆる「DV夫」で、些細なことで怒っては家族に手を上げていたそうです。短気な舅は仕事も長続きせず、職場で喧嘩をしては辞めてくる。そんなくり返しで家計はいつも大変でした。舅は今も無職で、DVの環境で育った義妹も自信がなく、精神的にも少し不安定なところがあり、ずっとフリーターでほとんど収入がありません。気性の荒い舅に苦労させられてきた姑を見続けて来た敬さんは、就職後はお給料を全て姑に渡し、義理の実家はそれで生活していたそうです。多くのDV加害者に共通することではありますが、舅は外面が良く、恵里さんには優しかったのでまったく気付きませんでした。 電話をかけてもすれ違い事情は分かりましたが、とはいえ、このままでは恵里さんも困ります。恵里さんはたまらずその場で姑に電話をしました。「あら、恵里ちゃんどうしたの?」電話に出た姑は明るい口調でした。しかし、敬さんからお給料を受け取ったことについては何も言いません。「あの、お義母さん、敬さんからお給料のことを聞いたのですが…」恵里さんが切りだすと、姑は黙り込みました。「言いにくいことですが、敬さんのお給料をそちらに渡してしまうとウチも困るんです。私たちにも生活がありますから…」姑からの返事はなく、重い沈黙が続きます。そしてやがて、姑が切り出しました。「私たちは、敬が結婚しても今まで通りにお金を入れてもらわないと困ります。恵里ちゃんはお仕事も立派だし、そっちは恵里ちゃんのお給料でやって行けるでしょう?」「そんな…困ります。将来のために貯金だってしたいのに…」「それじゃあ私たちに死ねって言うの!?」「まさか、そんな」 姑に感情的に大きな声を出され、戸惑う恵里さん。横から敬さんが受話器を取って、何かボソボソ姑と話して電話を切ってしまいました。「この件についてはもう、納得してもらうしかないから」恵里さんと目も合わせずに敬さんは言いました。そして、その後、恵里さんをさらにひどい事態が襲います。【後編】「流産してしまった26歳の妻に、モラハラ義母が放った「ヤバすぎるひと言」」で詳しくお伝えします。
当時、敬さんの会社は給料が現金支給で、同僚たちの家族でも家計は妻が管理することが多いと聞いていました。なので恵里さんも、自分が家計を預かり、生活を回していくのだろうと漠然と考えていたのです。ところが敬さんは一向にお給料の話をしません。仕方なく恵里さんから、
「今日、お給料日よね? 生活費はどうする? お給料はどうしたの?」
と切り出しました。すると敬さんはうろたえた表情を見せました。
「あぁ、ごめん。その…俺の給料はお袋に渡した…」
「え?」
一瞬聞き間違いかと思った恵里さん。急に口が重くなった敬さんが、しぶしぶ話した説明に驚きました。
なんでも舅は、今でこそ年齢を重ね丸くなりましたが、昔はいわゆる「DV夫」で、些細なことで怒っては家族に手を上げていたそうです。短気な舅は仕事も長続きせず、職場で喧嘩をしては辞めてくる。そんなくり返しで家計はいつも大変でした。
舅は今も無職で、DVの環境で育った義妹も自信がなく、精神的にも少し不安定なところがあり、ずっとフリーターでほとんど収入がありません。
気性の荒い舅に苦労させられてきた姑を見続けて来た敬さんは、就職後はお給料を全て姑に渡し、義理の実家はそれで生活していたそうです。多くのDV加害者に共通することではありますが、舅は外面が良く、恵里さんには優しかったのでまったく気付きませんでした。
電話をかけてもすれ違い事情は分かりましたが、とはいえ、このままでは恵里さんも困ります。恵里さんはたまらずその場で姑に電話をしました。「あら、恵里ちゃんどうしたの?」電話に出た姑は明るい口調でした。しかし、敬さんからお給料を受け取ったことについては何も言いません。「あの、お義母さん、敬さんからお給料のことを聞いたのですが…」恵里さんが切りだすと、姑は黙り込みました。「言いにくいことですが、敬さんのお給料をそちらに渡してしまうとウチも困るんです。私たちにも生活がありますから…」姑からの返事はなく、重い沈黙が続きます。そしてやがて、姑が切り出しました。「私たちは、敬が結婚しても今まで通りにお金を入れてもらわないと困ります。恵里ちゃんはお仕事も立派だし、そっちは恵里ちゃんのお給料でやって行けるでしょう?」「そんな…困ります。将来のために貯金だってしたいのに…」「それじゃあ私たちに死ねって言うの!?」「まさか、そんな」 姑に感情的に大きな声を出され、戸惑う恵里さん。横から敬さんが受話器を取って、何かボソボソ姑と話して電話を切ってしまいました。「この件についてはもう、納得してもらうしかないから」恵里さんと目も合わせずに敬さんは言いました。そして、その後、恵里さんをさらにひどい事態が襲います。【後編】「流産してしまった26歳の妻に、モラハラ義母が放った「ヤバすぎるひと言」」で詳しくお伝えします。
事情は分かりましたが、とはいえ、このままでは恵里さんも困ります。恵里さんはたまらずその場で姑に電話をしました。
「あら、恵里ちゃんどうしたの?」
電話に出た姑は明るい口調でした。しかし、敬さんからお給料を受け取ったことについては何も言いません。
「あの、お義母さん、敬さんからお給料のことを聞いたのですが…」
恵里さんが切りだすと、姑は黙り込みました。
「言いにくいことですが、敬さんのお給料をそちらに渡してしまうとウチも困るんです。私たちにも生活がありますから…」
姑からの返事はなく、重い沈黙が続きます。
そしてやがて、姑が切り出しました。
「私たちは、敬が結婚しても今まで通りにお金を入れてもらわないと困ります。恵里ちゃんはお仕事も立派だし、そっちは恵里ちゃんのお給料でやって行けるでしょう?」
「そんな…困ります。将来のために貯金だってしたいのに…」
「それじゃあ私たちに死ねって言うの!?」
「まさか、そんな」
姑に感情的に大きな声を出され、戸惑う恵里さん。横から敬さんが受話器を取って、何かボソボソ姑と話して電話を切ってしまいました。「この件についてはもう、納得してもらうしかないから」恵里さんと目も合わせずに敬さんは言いました。そして、その後、恵里さんをさらにひどい事態が襲います。【後編】「流産してしまった26歳の妻に、モラハラ義母が放った「ヤバすぎるひと言」」で詳しくお伝えします。
姑に感情的に大きな声を出され、戸惑う恵里さん。横から敬さんが受話器を取って、何かボソボソ姑と話して電話を切ってしまいました。
「この件についてはもう、納得してもらうしかないから」
恵里さんと目も合わせずに敬さんは言いました。
そして、その後、恵里さんをさらにひどい事態が襲います。【後編】「流産してしまった26歳の妻に、モラハラ義母が放った「ヤバすぎるひと言」」で詳しくお伝えします。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。