ノーマスク客を乗車拒否 路線バス運転手の処分めぐり賛否

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路線バスの運転手がマスク未着用だった女性客の乗車を拒否したことで、伊豆箱根バスが国土交通省中部運輸局から処分を受けたことが話題だ。デリケートなマスク問題だけに議論になっている。
4月に静岡県伊豆の国市を走る路線バスにマスクをしていない女性客が乗車。運転手がマスク着用を求めたが女性客は応じず、運転手はバス停ではない場所で女性客を下車させた。女性客からの問い合わせを受けて運輸局が監査し、法令違反が確認された。バスの運転手は会社の聞き取りに対して、「ほかの乗客の迷惑になると思った」と話しているという。
中部運輸局の発表では「正当な事由がなく、運送の継続を拒絶した」という道路運送法第13条違反、「事業計画及び運行計画に定めるところに従い、その業務を行っていなかった」という同法第16条第1項違反など3点の違反が列挙されている。つまり、マスク未着用を理由に乗車拒否してはいけないことと、バス停でないところで降ろしたことなどが問題視されたのだ。
ネットでは賛否が分かれている。「運転手さんかわいそう」「この処分はおかしいよな」とバス会社に同情的な意見もあれば、「行政処分は当たり前」「すべての場所でマスク着用を強要されてはならない」と処分支持を表明する人たちも少なくない。
ノーマスク派の男性は処分を歓迎している。「2020年にはマスクの着用を拒否した男性が飛行機を降ろされる騒動がありました。飛行機とバスの違いはありますが、2年がたってマスクに対する世間の考え方が変化したということもあるでしょう。ノーマスクへの風当りは弱くなりましたね」 懸念もある。「国のお墨付きですから、今後はノーマスクでバスに乗る人は増えるでしょう」(前出男性)と予告。
自分の身は自分で守るしかない。

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