ハンタウイルス感染相次ぎ3人死亡のクルーズ船、日本人乗客は健康状態に問題なし…90人下船

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【ジュネーブ=船越翔】大西洋を航行中にハンタウイルスの感染が相次いだクルーズ船が10日、受け入れ先のスペイン領カナリア諸島のテネリフェ島に到着した。
AFP通信によると、船に残っていた乗客や乗員約150人のうち約90人が下船し、専用の航空機などで帰路についた。11日までに一部の乗員を除き、全員が下船する見通しという。
クルーズ船は集団感染の疑いが判明した後の6日、停泊していたアフリカの島国カボベルデの沖合を出発した。10日午前にテネリフェ島に到着した後、健康状態のチェックを受けた乗客が次々と下船した。帰国便は各国が用意した。
乗客らは各地の保健当局の監督下で、医療施設や自宅での隔離や経過観察などの措置を受ける。世界保健機関(WHO)はウイルスの最長の潜伏期間とされる42日間の隔離を推奨している。
日本の外務省によると、クルーズ船に乗っていた日本人1人も下船し、英国政府手配のチャーター機で英国に退避した。健康状態に問題はないものの、WHOの推奨に基づく経過観察を受ける。日英両政府は4月、自国民保護の協力に関する覚書を交わしていた。
一部の島民はクルーズ船の寄港に反対していた。現地入りしたWHOのテドロス・アダノム事務局長は住民向けの声明で「これは新型コロナウイルスではなく、公衆衛生上のリスクは低い。WHOの評価であり、軽々に判断したものではない」と強調した。
WHOによると、クルーズ船では6人に感染が確認され、いずれも人から人にまれに感染するアンデス型のハンタウイルスが検出された。感染疑いのある2人を合わせた計8人のうち、3人が死亡している。

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