埼玉県飯能市の住宅で男女3人が殺害された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された斎藤淳容疑者（40）が被害者宅の車を傷つけたとして、3回にわたって器物損壊容疑で逮捕されていたことが埼玉県警への取材で判明した。当時、被害者は斎藤容疑者について「名前も分からない。（原因に）心当たりはない」と警察に説明していたという。県警は、斎藤容疑者が一方的に被害者に恨みを募らせたとみているが、そうした思いを抱いた経緯について調べを進める。
【どんな住宅地？ 現場付近の空撮写真】 県警によると、昨年8月～12月、被害者宅に止まっていた車や門扉に傷がつけられる事件が6件発生し、被害届が出された。防犯カメラなどを設置し、警察側も巡回を強化するなどしていたところ、今年1月に車に石を投げた斎藤容疑者の姿が確認され同容疑で現行犯逮捕した。その後の捜査で、他の2件についても斎藤容疑者が関与した疑いが強まり、2回にわたって再逮捕された。 斎藤容疑者は逮捕されるたびに黙秘を続け、動機などについても説明しなかった。一方、被害者は、斎藤容疑者や被害を受ける理由に関し「心当たりはない」などと説明していたという。捜査関係者によると、斎藤容疑者は今年3月、いずれも不起訴になった。 県警によると、今回の事件で殺害されたのは、米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん（69）と妻の森田泉さん（68）、夫妻の長女の森田ソフィアナ恵さん（32）＝東京都渋谷区神宮前1。司法解剖の結果、妻の死因は前頸部（けいぶ）損傷による出血性ショック、長女の死因は左側頸部損傷による失血だったことが判明した。3人の頭や首など上半身などに殴打されたような痕があり、激しい出血もあった。 斎藤容疑者は今回の事件でも「言いたくありません」と供述を拒んでいる。 県警は27日、殺人未遂容疑で逮捕された斎藤容疑者の容疑を殺人に切り替えてさいたま地検に送検した。【平本絢子、成澤隼人】
県警によると、昨年8月～12月、被害者宅に止まっていた車や門扉に傷がつけられる事件が6件発生し、被害届が出された。防犯カメラなどを設置し、警察側も巡回を強化するなどしていたところ、今年1月に車に石を投げた斎藤容疑者の姿が確認され同容疑で現行犯逮捕した。その後の捜査で、他の2件についても斎藤容疑者が関与した疑いが強まり、2回にわたって再逮捕された。
斎藤容疑者は逮捕されるたびに黙秘を続け、動機などについても説明しなかった。一方、被害者は、斎藤容疑者や被害を受ける理由に関し「心当たりはない」などと説明していたという。捜査関係者によると、斎藤容疑者は今年3月、いずれも不起訴になった。
県警によると、今回の事件で殺害されたのは、米国籍のビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん（69）と妻の森田泉さん（68）、夫妻の長女の森田ソフィアナ恵さん（32）＝東京都渋谷区神宮前1。司法解剖の結果、妻の死因は前頸部（けいぶ）損傷による出血性ショック、長女の死因は左側頸部損傷による失血だったことが判明した。3人の頭や首など上半身などに殴打されたような痕があり、激しい出血もあった。
斎藤容疑者は今回の事件でも「言いたくありません」と供述を拒んでいる。
県警は27日、殺人未遂容疑で逮捕された斎藤容疑者の容疑を殺人に切り替えてさいたま地検に送検した。【平本絢子、成澤隼人】