3日前にも別の女性を…逮捕男“つきまとい”繰り返したか 「再犯強く危惧」指摘も 神戸女性殺害

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神戸市のマンションで女性を殺害したとして逮捕された男は、同様の手口を繰り返していた疑いが出ています。事件の3日前にも別の女性のあとをつけて、オートロックをすり抜ける行為をしていたとみられることが新たにわかりました。 ◇27日朝、兵庫県警の捜査員が東京都内を訪れ、谷本将志容疑者(35)の自宅をおよそ2時間にわたり家宅捜索しました。谷本容疑者が住んでいた部屋にカメラが入りました。ベッドの上には無造作に丸まった布団に、コードがつながったままのドライヤー。つい最近までこの場所で生活していたことがうかがえます。

事件当日、複数の防犯カメラが、谷本容疑者とみられる男の姿を捉えていました。女性が1人になるのを見計らうように動き出し、一定の距離を保ちながら女性の背後を歩きます。別のカメラでも、1人で歩く女性の後ろを同じ男が10秒ほどの間隔をあけて歩く様子がありました。谷本容疑者は、片山恵さんにおよそ50分つきまとい、犯行に及んだとみられています。さらに片山さんの職場近くの防犯カメラには、事件前日にも谷本容疑者とみられる男が周辺をうろつく姿が映っていました。谷本容疑者が東京から神戸に入ったのが今月17日で、現場近くのホテルに宿泊していたことがわかっています。27日、この事件の3日前、神戸に入った日の出来事が新たにわかりました。谷本容疑者とみられる男が、片山さんとは別の女性のあとをつけ、オートロックをすり抜ける行為をしていたというのです。被害を訴えるのは20代の女性です。マンションのオートロックを解除した際、扉が閉まる直前に見知らぬ男が入ってきたといいます。これが谷本容疑者とみられます。女性は男の存在に気づき奥のスペースに避難。時間をおいて確認すると、男の姿は見えなくなっていたということです。女性にケガなどはありませんでした。谷本容疑者の逮捕後、女性は警察に相談したということです。さらに事件は、今回だけではありません。3年前の2022年には、神戸市内のマンションで20代の女性を待ち伏せ、首を絞める傷害事件。およそ5か月もの間、面識がないとみられる女性をつけまわし、5回にわたりオートロックをすり抜けて侵入したあげく犯行に及んだといいます。さらに2020年にも、事件を起こしていたことが明らかになっています。関係者によりますと、この時は別の女性につきまとい、マンションの周りをうろつくなどしていて迷惑防止条例違反の疑いで逮捕。その後、ストーカー規制法違反などの罪で罰金の略式命令を受けていたことがわかりました。5年前、3年前、3日前と同様の手口を繰り返していた可能性もあるということです。谷本容疑者は、3年前の事件で執行猶予の期間中。この時の判決では「再犯が強く危惧されると言わざるを得ない」と再犯の可能性が指摘されていました。見えてきた女性への強い執着。計画性も感じられます。事件前日の谷本容疑者とみられる男の映像では、電話をしながら歩き、足を止め地面に座り込む様子が確認できます。道路の反対側には、片山さんの勤務先が入る建物があります。さらにその前日の午後5時ごろにも、谷本容疑者とみられる男の姿が確認できます。この時も、道路の反対側にある建物に目を向けているように見えます。片山さんについて「全く知らない人」と話している谷本容疑者。ストーカーの更生支援などを行う、NPO法人の理事長に話を聞きました。ストーカー更生プログラムステップ 栗原加代美理事長「非常に数は少ないけど、付き合いしている人がいない、なかなか恋人ができない人は、最終手段としてつきまとって声をかける。最後の手段なんだと思います」事件を防ぐには、ストーカー加害者に対するカウンセリングや治療が必要だということです。ストーカー更生プログラムステップ 栗原加代美理事長「1回目の時に、更生プログラムにつなげてほしかった。そうしないと、彼は治し方がわからないので治さない」警察は谷本容疑者がターゲットを決めずに女性を物色していた可能性があるとみて、動機などを詳しく調べています。
神戸市のマンションで女性を殺害したとして逮捕された男は、同様の手口を繰り返していた疑いが出ています。事件の3日前にも別の女性のあとをつけて、オートロックをすり抜ける行為をしていたとみられることが新たにわかりました。

27日朝、兵庫県警の捜査員が東京都内を訪れ、谷本将志容疑者(35)の自宅をおよそ2時間にわたり家宅捜索しました。
谷本容疑者が住んでいた部屋にカメラが入りました。ベッドの上には無造作に丸まった布団に、コードがつながったままのドライヤー。つい最近までこの場所で生活していたことがうかがえます。
事件当日、複数の防犯カメラが、谷本容疑者とみられる男の姿を捉えていました。
女性が1人になるのを見計らうように動き出し、一定の距離を保ちながら女性の背後を歩きます。別のカメラでも、1人で歩く女性の後ろを同じ男が10秒ほどの間隔をあけて歩く様子がありました。
谷本容疑者は、片山恵さんにおよそ50分つきまとい、犯行に及んだとみられています。
さらに片山さんの職場近くの防犯カメラには、事件前日にも谷本容疑者とみられる男が周辺をうろつく姿が映っていました。
谷本容疑者が東京から神戸に入ったのが今月17日で、現場近くのホテルに宿泊していたことがわかっています。27日、この事件の3日前、神戸に入った日の出来事が新たにわかりました。
谷本容疑者とみられる男が、片山さんとは別の女性のあとをつけ、オートロックをすり抜ける行為をしていたというのです。
被害を訴えるのは20代の女性です。マンションのオートロックを解除した際、扉が閉まる直前に見知らぬ男が入ってきたといいます。これが谷本容疑者とみられます。
女性は男の存在に気づき奥のスペースに避難。時間をおいて確認すると、男の姿は見えなくなっていたということです。女性にケガなどはありませんでした。谷本容疑者の逮捕後、女性は警察に相談したということです。
さらに事件は、今回だけではありません。
3年前の2022年には、神戸市内のマンションで20代の女性を待ち伏せ、首を絞める傷害事件。およそ5か月もの間、面識がないとみられる女性をつけまわし、5回にわたりオートロックをすり抜けて侵入したあげく犯行に及んだといいます。
さらに2020年にも、事件を起こしていたことが明らかになっています。
関係者によりますと、この時は別の女性につきまとい、マンションの周りをうろつくなどしていて迷惑防止条例違反の疑いで逮捕。
その後、ストーカー規制法違反などの罪で罰金の略式命令を受けていたことがわかりました。
5年前、3年前、3日前と同様の手口を繰り返していた可能性もあるということです。
谷本容疑者は、3年前の事件で執行猶予の期間中。この時の判決では「再犯が強く危惧されると言わざるを得ない」と再犯の可能性が指摘されていました。
見えてきた女性への強い執着。計画性も感じられます。
事件前日の谷本容疑者とみられる男の映像では、電話をしながら歩き、足を止め地面に座り込む様子が確認できます。道路の反対側には、片山さんの勤務先が入る建物があります。
さらにその前日の午後5時ごろにも、谷本容疑者とみられる男の姿が確認できます。この時も、道路の反対側にある建物に目を向けているように見えます。
片山さんについて「全く知らない人」と話している谷本容疑者。ストーカーの更生支援などを行う、NPO法人の理事長に話を聞きました。
ストーカー更生プログラムステップ 栗原加代美理事長「非常に数は少ないけど、付き合いしている人がいない、なかなか恋人ができない人は、最終手段としてつきまとって声をかける。最後の手段なんだと思います」
事件を防ぐには、ストーカー加害者に対するカウンセリングや治療が必要だということです。
ストーカー更生プログラムステップ 栗原加代美理事長「1回目の時に、更生プログラムにつなげてほしかった。そうしないと、彼は治し方がわからないので治さない」

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