【河野 嘉誠】「サナエトークン」仕掛人に新たな「仮想通貨トラブル」が浮上!高市事務所と蜜月を築いたキーマンの正体を暴く

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〈(サナエ)トークンの設計および発行に至るまでの一切の業務について、私が運営する株式会社neuが主体となって行い、その責任を負ってまいりました〉
Xで突如そう宣言し、注目を集めた株式会社neuの松井健氏。「サナエトークンの仕掛人」を名乗る松井氏とはいったい何者なのか。ジャーナリストの河野嘉誠氏がその実態に迫るべく「週刊現代」で取材を進めてきた。すると、過去のさまざまな金銭トラブルが明らかになった。
『サナエトークン「溝口氏と並ぶ謎のキーマン」の正体…竹田恒泰氏が激白「数千万円の現金をボーンと持ってきた」』
『【スクープ】サナエトークン設計者は「玉木トークン」も計画していた…!「国民民主党の躍進に貢献」とうそぶく男の「政界人脈」 』
河野氏は事実確認のためこれまで何度も取材を申し入れたが、松井氏は沈黙を貫いてきた。しかし、事態は急展開を迎える。
「私たちは高市事務所の秘書に対し、サナエトークンが暗号資産であることをすべて伝えていました」
4月2日発売の「週刊文春」でこう告白した松井氏。トークンの発案者として高市事務所と直接交渉していたことを明かしたのだ。そして同誌の取材に、サナエトークンを違法だとは捉えていないと弁明した。
しかし今回、そんな松井氏に新たな疑惑が浮上した。
「彼が『自分は政府に雇われたホワイトハッカーだった』と言うので信用したが…」
そう語るのは、松井氏の宇宙関連企業「Space View」(スペースビュー、以下S社)に投資したY氏だ。
「松井氏は’20~’21年まで宇宙ベンチャー企業・岩谷技研の取締役で株主でした。S社は岩谷技研と連携し、人工衛星のパーツなど宇宙グッズのネット通販などを企画。そして同社発行の暗号資産をシンガポール市場に上場させるとして投資を募った」
松井氏は’20年から東京や熊本で投資家向け説明会を開催。そこにはS社にも出資する岩谷技研の社長も姿を見せた。
「岩谷技研は上場が取り沙汰される注目のベンチャー企業。松井さんは、同社が宮古島で行った、風船を宇宙まで飛ばす実験に投資家を招待した。そして、岩谷と連動するS社発行のトークン(ST)の価値は絶対に上がると信用させた。
仲介会社を通し、暗号資産や日本円で少なくとも約4.5億円を集め、そのうち3億円以上がS社のシンガポール法人に流れています」(Y氏)
この資金調達自体、金商法上の無登録営業に該当するおそれがある。営業資料には〈2025末から2026にシンガポールST市場に上場を目指しており、2025年以降に皆様へのSTの発行、配布を予定〉とある。しかし事業は一向に進まず、’23年以降はまともな進捗報告もない。
「投資家からは返金を求める声が相次ぐが、松井さんに連絡しても返事がない。資金調達に協力した仲介会社も『松井氏に完全に利用された』と憤慨しています」(Y氏)
壮大なビジョンを掲げ、暗号資産に出資させるスキームは、サナエトークンと重なる。
岩谷技研は取材に対して、松井氏が取締役や株主だったこと、社長が松井氏の依頼で講演をしたことなどを認めた。ただし、「S社の資金調達は一切関知していない。松井氏に依頼され投資した方々から問い合わせがきており、当社との事業提携を騙る投資勧誘への注意喚起をしている」と回答した。松井氏にも取材を依頼したが、回答はなかった。
松井氏との接触を認めた高市事務所は、サナエトークンと「無関係」だと言えるのか。
【もっと読む】『仮想通貨「サナエトークン」を大宣伝!高市総理公認の後援会「チームサナエ」のリーダーを直撃!その言い分は…』
かわの・よしのぶ/’91年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、「サンデー毎日」「週刊文春」の記者を経てフリーに。主に政治を取材している
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