「船を出したらダメなわけ?」 スナックで泥酔した「平和丸」船長が直撃取材に答えた! 「死人を起こして聞いた方がいい」〈辺野古転覆事故〉

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【前後編の後編/前編からの続き】
3月16日に沖縄県名護市辺野古沖で、同志社国際高校の生徒ら21人が乗船していた2隻の小型船が転覆し、同校に通う17歳の女子生徒と、「不屈」の船長の金井創さん(71)が亡くなった事故。次々とずさんな運用体制が露見する中、渦中の当事者が初めて重い口を開き、胸の内を吐き出した。
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【写真を見る】スナックで泥酔する姿も 平和丸の船長
前編では、事故を起こした船を運用していたヘリ基地反対協議会(以下、反対協)に対する、地元市議や地元住民らによる不満の声を紹介した。
目下、事故を巡っては、海上保安本部が業務上過失致死傷などの疑いで捜査をしている。とりわけ注目されるのが、女子生徒が乗っていた平和丸の船長である。
「40代後半の船長は、本島北部の今帰仁村(なきじんそん)出身。大学卒業後、家業の農家を継いでいましたが、4年前に日本共産党から村議選に出馬したこともある。辺野古での抗議活動には10年ほど前から参加しています」(地元紙記者)
実際、22日に行われた実況見分にも船長は立ち会っていた。このとき、取材陣の呼びかけに応じることはなかった。
しかしその日の夜、彼は思いがけない場所に姿を現した。名護市内のスナックである。店内では、グラスを手にカウンターに突っ伏して、かなり酔いが回っているかに見える。かと思えば、顔を上げて冗談を飛ばしてもみせる。彼はいま、何を考えているのだろうか。
店を後にした船長を直撃すると、
「やめとけって。俺は飲んでるんだから」
そう声を荒らげる。続けて記者が質問を重ねると、“つらいから飲んだんだ”という船長は、次のように怒声で応じた。
――なぜ波浪注意報が出ていたのに出航したのですか?
「ずっと波浪注意報は出てるんだよ。3カ月ずっと出てる。これ、出したらダメなわけ? 穏やかだし。俺が決めたんじゃないよ」
――金井船長が決めたのですか?
「うん。あの人の判断だから。俺がどうのこうのじゃない。担当はあの人。俺は決める権利ない。(反対協の)海上行動だったら、これはちょっとやばいんじゃないかって一言、言えるかもしれないけど。金井さんの判断」
――会見では反対協の海上チームと言っていましたが。
「だから海上チームと違うって。金井さんから聞いたわけ? 死人から? 死人を起こして聞いた方がいいよ。金井さんを起こして聞いた方がいいよ」
――ではあの会見は何だったのですか?
「あれが間違ってたんだよ。早過ぎだろ。じゃあ、何か情報を得ましたか? 何もしゃべれてないだろ。曖昧じゃない? 何も言ってないよ」
――反対協の活動ではなく、金井船長個人の活動なのですか?
「金井さんが持ってきた情報だから。“誰かいないか”って言ってきたから、俺が引き受けただけであって」
――ボランティアでやっていたのですか?
「ボランティアでやったら悪いのか?」
――報酬は払われるのですか?
「払われてるわけないだろ。本当にゼロ。俺がもらってるって言いたいわけ? 欲しいよ! 俺は。ボランティアでやって、事故やってんだよ。メガネも新しく替えたよ。1万9000円。事故する前のメガネ、いくらだと思う? 14万3000円。ひと月分の給料」
そして最後に、
「俺はもうあのとき、死のうと思ったんだから。これ以上、お前に話せない。そっとしておいてよ。時期が来たら言うから」
涙をこぼしてそう声を張り上げたのだった。
反対協の共同代表である仲村善幸氏は、事故についてこう述べる。
「亡くなられた高校生に対しては“ごめんなさい”を言う資格も僕はないと思ってまして……。僕らは本当に平和を願って……。だから命の大切さを考えたい。そうしないと、戦争につながるものに反対してきた意味がないと思うんです。事故を引き起こしてしまった当事者の一人として、運動の在り方を僕はずっと考えていかなければならない」
今後の海上行動については、
「何かが解決すればやります、ということは言ってはならないです。そんな安易なことを言うのは、これはもう平和運動をできる人じゃないと思っています」
事故後、反対協を含むオール沖縄の首領である玉城デニー知事(66)は、28日に行う予定だった秋の県知事選への立候補表明を延期。オール沖縄にとっても、取り返しのつかない事故になったのは間違いない。
前編では、反対協に対する、地元市議や地元住民らによる不満の声を紹介している。
「週刊新潮」2026年4月2日号 掲載

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