中道で初出馬→落選「大変困っています」「フルタイムと政治活動は現実的じゃない」落選した新人が直面した厳しい現実…中道に求められる支援と組織の課題

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2月の衆院選で結成されたばかりの政党「中道改革連合」から出馬し、落選した新人候補者たち。選挙後の生活には、資金的、組織的なサポート不足という現実が待ち受けていた。
【映像】落選後も街頭に立ち続ける反田氏(実際の様子)
ニュース番組『わたしとニュース』では、東京17区から立候補した反田麻理氏をスタジオに招き、落選候補者たちの現状と今後について、政治分野のジェンダーギャップ解消を目指す「FIFTYS PROJECT」代表の能條桃子氏とともに深掘りした。
同じ政党の元候補者であってもその生活は様々で、落選後にはどのような現実が待ち受けているのか。
京都2区から出馬、落選した河野有里子氏。現在は博士課程の学生でもある。その生活には「大変困っています。博士課程に入ってからは全部自分で稼いで、自分で生活を立てているので。私も他の学生と同じように奨学金を借りているので、それを使いつつ生活もしつつ、そしてこれから政治活動もしつつということになる」と現状を語った。
また、東京12区から出馬し落選した中原翔太氏は、「私自身は次の選挙もこれからの政治活動も中道でやっていきたいと思っているが、現実的に何かしらの支援というかバックアップがないと辞めざるを得ない。その判断をしなければいけないところまで近づいている。日本の場合、特にフルタイムで働きながら政治活動をするのはやはり現実的じゃない。党の支援がなければ活動を縮小するか、一旦諦めなきゃいけないのかなというのは、今正直悩んでいるところ」と悩みを吐露した。
そんな2人が中道の組織に対して望むこととは何か。河野氏は資金的・組織的な土台の必要性を訴える。
「一回選挙に出たというのもあるので、私自身はポジティブに考えていくしかない。ただ、若い方が政治に参加しようとか、今回の私みたいに選挙に出ようと思った時に、正直に言うと今の中道の状況では、とても出ることを後押しできない。金銭的な支援もそうだし、あとは今回の選挙は皆さんの助けをいただいて勢いで戦い抜くことができたと思うが、政治活動のしっかりとした土台というか、いざ選挙に出ようと思っても『何をしたらいいかわからない』という環境に陥る可能性が大きい。そういったところはやっぱり変えていかないといけない」
中原氏は、若手を育てる文化の構築を求めている。
「個人的には、今までの野党の『一回選挙に出たらあとは自分でなんとかしてね』という文化じゃなくて、みんなで若手を育てていこう、みんなで一丸となってこの政党の旗を掲げて党勢拡大しようという文化を、ぜひ新しい政党だからこそ中道には作ってほしい。こういう元職でもなんでもない新人にも役割とか立場を与えていただいて、次の選挙も気持ちよく挑戦できるような組織であってほしい」
こうした中、東京17区から出馬した反田氏は落選後も街頭に立ち続けているという。
「多くの方が朝『いってらっしゃい』とやっていると思うけど、私の場合は子どもがまだ学校に通っているので朝は難しい。『いってらっしゃい』は子どもにしたいので、朝ではなくて夕方の時間帯、夜ご飯を作った後に駅に行って『お疲れ様でした』というのをほぼ毎日やっている」(反田氏、以下同)
「一人で立っていて大丈夫?」と心配されることもあるというが、有権者からの声が励みになっているという。「皆さん優しくて。多くの方は素通りだけれど、『入れたよ』とか『次も頑張ってね』と言う方も多くて元気をもらっている」。
「まだちょっと寒かったので、『寒いでしょ』と言って、温かい缶コーヒーを買ってわざわざ戻って来てくださる方もいて。癒されていると言ったら変だが、頑張ろうと思えている」
一方で、中道の支援がなかなか見えない状況について、能條氏は次のように指摘する。
「中道も、そして立憲、公明も、どうしても金銭的には自分たちの党がこれだけ落選して厳しくなっている中で、じゃあどれだけ新人にお金を振り分けられるかというと、それも難しい状況なのだろう。でも、いつもいい候補者がいないことが選挙で強くなれない理由でもあって、せっかくこうやって志を持っている人もいるのだから、そこを支えられるといいなとは思う。ただ、これまでの政党交付金を元手にした考え方だと結構難しいということなのだと思う」
反田氏は金銭的サポート以上にモチベーションの維持が重要だと語る。
「もちろん金銭的なサポートもあったらいけれど、もっと大事なのはモチベーションじゃないかなと思っている。政治家になることをゴールにしてしまうと、いつ選挙のチャンスが来るかもわからない中、続けていくのはつらい。私も数ヶ月経って、まず何のためにやっているんだろうと思った時に、子育てとか今自分がやりたいと思っている政策があるからだと。例えば性被害を受けた若い子をサポートしている地元の助産師さんとお話をして、『こういうのをわかっている人が政治の世界にいない』『届けてほしいから頑張ってほしい』と言われると、頑張らなきゃと思った。そこでモチベーションを上げていくという」
テレビ朝日の3月の世論調査では、中道の政党支持率は、2月に比べて4.3ポイント減っている。これに能條氏は「中道、立憲、公明という選択肢がある時点で、本当は一つにした方がいいと思うけれど、立憲と公明がその覚悟を決められるかというところ」との見方を示した。
反田氏も同意して「私は新党ができてから入ったのでまだ気楽なほう。立憲だった方はいろいろな決断をして中道に入って、それまで応援してくれた方の説得であったり、やっぱりそう簡単には一つにまとまれないのだろうなとは思う。ただ、私としては新党ができて期待をしているので『早くまとまって』と思っている」と率直に明かした。
最後に反田氏は「見えていないけれども『中道頑張れ』と思っている人が絶対にいると思っているので、その受け皿になれるように。一候補者で落選しているけれども、できることをまずはやっていきたい。そして新しい人や若い人に政治に挑戦してほしいし、どんどん入ってきてほしい思いがあるので、落選者ではありるけれども、『私はこうやって公募を書いたよ』とか『チャンスが来た時に乗れる準備をこういう風にしていたよ』ということも伝えていけたらと思っている」と語った。
(『わたしとニュース』より)

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