小泉進次郎防衛相の知られざる“お犬さま騒動”…「見栄えばかり気にする」と省内からタメ息

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高市早苗政権で、存在感を発揮している小泉進次郎防衛相。X(旧ツイッター)などのSNS上では「覚醒しすぎ」「無双」といった好意的なコメントが相次ぎ、政権の「顔」として高市氏に劣らぬ活躍を見せている。
歯切れがいい割に中身のない独特の答弁が「進次郎構文」と揶揄(やゆ)されることもしばしばだったが、石破茂政権下での農水相時代と打って変わって好評価を得ている。ただ、「防衛省内ではすこぶる評判が悪い」(同省関係者)という。次期首相との呼び声も高い政界のサラブレッドの本当の評判は…。
「両国の安全と地域の平和と安定を確保するため必要な場合には協議し、対応を検討することで一致した」。22日、ドイツのピストリウス国防相との海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)での会談に臨んだ進次郎氏は会談の成果をこう強調した。
会談は、自衛隊とドイツ軍の相互往来と共同訓練実施を円滑にする「円滑化協定(RAA)」締結に向けた協議が焦点となっていたが、進次郎氏は「双方のメリットを拡大していきたい」と協議の進展に自信をのぞかせた。
自身のXでも 海自の護衛艦「てるづき」 を前に、国防相とがっちり握手を交わす写真を上げ、フォロワーへのアピールにも余念がなかった。
進次郎氏は記者会見でも、食い下がる記者に強気の反論をする姿がSNS上に流されるなど、注目度の高さを示している。
4日の衆院予算委員会でも、同盟国の米国に輸出したパトリオットミサイルをめぐる共産党議員との答弁で、「共産党の皆さんは、以前、別の議員ですけど“ミサイル列島”などを含めて、大変ミサイルなどについて関心があるようですけれども」などと皮肉めいた切り返しをして「小泉無双」などとX民の称賛を受ける場面もある、その存在感は高まるばかりだ。
名乗りを上げた前回の自民党総裁選では「最有力候補」として総理総裁の座を懸けた高市氏との対決に臨み、一敗地にまみれた進次郎氏。挫折を経て、「ポスト高市」に向けた歩みを着実に進めているようだが、防衛省内では、「巷間(こうかん)広がるイメージとは真逆の低評価を受けている」というのだ。
防衛省関係者が打ち明けるのは、進次郎氏が評価を下げたある“事件”だ。
この関係者は、「去年の与那国視察でのことです。省内では『お犬騒動』と呼ばれて笑い草になっていますよ」とため息をつきながら事の顛末(てんまつ)をこう説明した。
関係者によると、問題となった進次郎氏の視察は、2025年11月、先島諸島と呼ばれる沖縄の宮古、石垣、与那国島の3島を巡る視察でのことだった。これらの離島はここ数年で、政府が『南西シフト』と呼ぶ、台湾有事をにらんだ南西諸島への軍備強化の一環で基地配置が急ピッチで進められてきており、進次郎氏は防衛相就任後初めてこれらの島々を巡った。
「特に台湾に近い与那国島は2016年に陸自の駐屯地が開設され、2030年度には地対空ミサイル部隊が配備される予定となっている最前線の基地。大臣は現地の自衛官宿舎を訪ね、そこで駐在する自衛官の家族から『宿舎で犬が飼えなくて困っている。なんとかしてほしい』と陳情を受けたのです。宿舎の運用に関するルール変更は、各方面との調整が必要でそう簡単にはいかない。ところが、大臣はこの訴えに即座に反応して『与那国の宿舎で犬を飼えるようにしろ!』と部下に厳命したのです。むちゃぶりされた現場からは不満の声が上がっています」(前出の防衛省関係者)
進次郎氏は就任以来、かねてから懸案となっている自衛隊の待遇改善を内外にアピールしてきており、与那国での一件にはそうした背景があったものとみられる。
会見の場では現場の自衛官が着用する、自衛隊のジャケットを常用するなど“一体感”の演出にも余念がないが、この騒動の以前から省内では進次郎氏の高すぎる発信力に起因する摩擦も起きていたという。
「大臣はとにかく見栄えを気にする。護衛艦や戦闘機が登場する式典などではやたらと写真を撮りたがるし、“映え”のために急な予定変更をすることもしょっちゅうあります。だから、与那国での騒動も『またアピールが始まった』と冷めた声が相次いだのです」(同)
ただ、目下、SNSなどでの「進次郎評」は上々でビジュアル重視のPR戦略は奏功しているようだ。身内から上がる不満の声を抑えて政界でのさらなるステップアップを実現できるか…。

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