ニデック(旧日本電産)の不正会計をめぐる第三者委員会の調査報告書が2026年3月3日に公表された。報告書では、同社の創業者・永守重信氏の強いリーダーシップのもと徹底された「赤字は悪」との考えから、業績目標の達成に向けた強いプレッシャーが不正会計の背景にあったと指摘。永守氏が経営幹部を強く叱責する内容のメールが公開され、SNSで驚きの反響が寄せられている。
調査報告書によると社内では「赤字は悪」との考えが徹底されており、業績目標は必達とされていたが、その目標は永守氏によるトップダウンで決定され、「投資家目線でどの程度の成長が求められているかといった観点から決められた目標であり、事業部門や子会社の実力を超えるものであった」という。
また永守氏は、事業部門や子会社を所管するニデック本社の執行役員やCFO(最高財務責任者)に対し、強いプレッシャーを与えており、これが事業部門や子会社幹部へのプレッシャーに繋がっていったとした。調査報告書は、
と指摘している。
調査報告書には、永守氏がニデック本社のCFOや経営幹部に対して送ったという以下のようなメールやチャットの内容が紹介されている。
さらに、創業メンバーで取締役会長を3月3日付けで退任した小部博志氏に対しても、永守氏は次のような強いプレッシャーをかけるメッセージを送っていたという。
また調査報告書は、永守氏による叱責だけでなく、本社執行役員からグループ会社幹部に対して「お前は首だ」「お前は S級戦犯だ」「お前は犯罪者だ」といった発言があったとの証言を掲載しているほか、元執行役員の「転職エージェントからは、『もう人材を紹介したくない。』と言われたこともある」といった発言も伝えている。
こうした内容にXでは、「ニデックの報告書えげつない…」「想像以上より酷い」「読んでるだけで怖くて泣きたくなる調査報告書もそうそうない」といった声が寄せられている。
永守氏は25年12月19日付けで代表取締役 取締役 グローバルグループ代表(取締役会議長)を辞任し名誉会長に就任したが、26年2月26日に名誉会長職の辞任を発表している。
なお、調査報告書によると、不正会計の調査は継続中という。