「迫害受けて死ぬのは本望」旧統一教会へ解散命令も…かえって“信仰心”強まる可能性?元広報部長が語る教団の今後「十字架にはりつけになって殺されても…」

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4日、東京高裁が旧統一教会に解散命令を出しました。 (旧統一教会 福本修也顧問弁護士)「結論は『抗告棄却』です。もう信じられないですね。こんなことがあっていいのかなと」 東京高裁が命じた「解散」に、教団の顧問弁護士は険しい表情でこう話しました。 旧統一教会をめぐっては、2022年の安倍元総理銃撃事件をきっかけに、信者らによる高額献金などが大きな社会問題に。 国が教団に対する解散命令請求に踏み切り、去年3月に東京地裁が、「信者によって行われた不法な献金行為で甚大な被害が生じた」などとして解散を命じていました。

教団側はこの決定を「国家による信教の自由への侵害」などと批判して即時抗告。東京高裁で非公開の審理が続けられてきましたが、高裁は4日、「教団が今後、信者らによる不法行為を防止するための実効性のある対策を自発的に執ることは期待し難く、実効性のある手段は解散命令以外に見当たらない」として、教団側の不服申し立てを棄却し、改めて解散を命じました。 ▼元妻の高額献金などで家庭崩壊した男性「本当に信者らが助かっていくことを願っております」 旧統一教会による被害を実名で訴えてきた高知県の橋田達夫さん。旧統一教会に入信した元妻の高額献金などが原因で家庭が崩壊し、長男が自殺したといいます。 (旧統一教会による被害訴え 橋田達夫さん)「ぼくは(解散命令は)出ると思っていました。一人ひとり、本当に信者らがこれから助かっていくことを願っております」 東京高裁が解散命令を出したことで、教団の財産などを処分する清算手続きが始まり、「宗教法人格」も失われます。これにより教団は税制優遇を受けることができなくなりますが、任意団体として宗教活動を続けることは可能です。 ▼「解散は現代の『踏み絵』であると」かえって信者らの信仰心が強まる? 教団は今後どうなっていくのか。1999年までの7年間、教団で広報部長を務めた元幹部は、解散によって信者たちがかえって信仰心を強めていく可能性が高いと指摘します。 (元広報部長)「(解散は)現代の『踏み絵』であると。十字架にはりつけになって殺されたとしても、喜々として喜んで行くんですよ。迫害を受けて死ぬのは本望な訳ですよ。ますます信仰は固まるじゃないですか」 ▼教団の態度軟化は『形』なのか「心を入れ替えて自浄能力あると示しているが…」 一方、教団の運営側は、東京高裁の判断を前に、態度の「軟化」とも取れる動きを見せていました。去年10月には第三者の弁護士で構成される補償委員会を設置。さらに去年12月には教団の顔だった田中富広前会長が辞任。初めて公の場で謝罪しました。 しかし、旧統一教会について研究してきた宗教学者はこれらの動きについて… (北海道大学 櫻井義秀特任教授)「私は『形』だと思っています。我々は心を入れ替えていますし自浄能力もあるし改善できるという、そこを示しているんだとは思うんですけども、その能力と意思があるなら、なぜもっと早くやっていなかったのか」 教団側は、東京高裁の決定を不服として最高裁に特別抗告する方針です。

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