不倫した女性の数が明らかに…会社員漫画の金字塔『課長 島耕作』の「モテ伝説」 「マンガ名作館」’80年代編

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2008年に「テコット」(旧・初芝電器産業)の社長に就任し、2019年から相談役になっていたスーパーサラリーマン島耕作が、今年とうとう退任した。
40年近くも続く大河サラリーマンマンガ「島耕作」シリーズもついに終わりかと思われたのも束の間、島は「UEMATSU塗装工業」の社外取締役となり、現在「モーニング」では『社外取締役 島耕作』が連載されている。
作者・弘兼憲史と同じく1947年9月9日に生まれた島は今年で75歳! 老人を主人公にしたマンガはいくつかあるが、「後期高齢者を主人公にしたサラリーマンマンガ」となると史上初に違いない。

読んでみると、これが直前の「相談役」編よりも面白い。国際経済や日本の安全保障など、スケールの大きな問題ばかり扱っていた「会長」編や「相談役」編と違って、一企業の後継者争いという身近なテーマになったのがいい。久々に銀座のママや神楽坂の芸者なども登場する生臭い展開で、お世辞抜きに続きが楽しみだ。身近ということでは、やはり多くの読者にとって最も身近で感情移入できるのは1983年に始まったシリーズ第1作『課長 島耕作』だろう。初期の「小市民ぶり」も良い特に初期の島は後のスーパーサラリーマンとは別人のような小市民で、30代とは思えないほどオヤジ臭い。第1話の1ページ目で課長昇進を告げられた最初の感想は「あと3ヵ月か……公私ともども大過なく過ごさねば……」というもの。人並み以上に上層部の評価を気にしており、「あんな部下を持っていたら俺自身の考課が下がる」(第1話)だの、「会社へのロイヤリティも大事だが……私自身の人事考課もより大切だ……」(第6話)など、ダサすぎる本音が次々と出てくる。当時、この親近感あふれる「等身大のサラリーマン」がいずれ社長になると予想できた人など、作者も含めてひとりもいなかったことだろう。とんとん拍子に出世すること以上に、島耕作といえば「とにかくモテる」イメージが強い。実際、異様にモテる。自分から口説くことはほとんどなく、常に相手から迫られて関係を結ぶ。なぜだかわからないが、文字通り黙っていても女が寄ってくるのだ。 34歳で課長になってから41歳で離婚するまで、島には妻子がいた。つまり、その間の女性関係はすべて“不倫”だったことになる。ところが「課長」編には「浮気」は出てきても「不倫」という重い言葉は出てこない。不倫が覚醒剤並みの犯罪行為となった現代と違って、昭和の浮気は大した問題ではなかった。不倫した数を数えてみたそれどころか初芝電産創業者の吉原初太郎をはじめ、島の上司となった宇佐美や中沢など、愛人に子どもまで産ませている者も珍しくない。吉原の愛人の娘は島の後妻となる大町久美子だし、そもそも島自身もニューヨークでナンシーという婚外子をもうけている。ちなみに37歳の島は次のような言葉で、自身の愛のない結婚生活と不倫を正当化していた。「生涯1人の人間しか好きにならない奴がいたら、それはよほど鈍感な人間か、あるいはウソツキだ。だから夫婦間に愛がなくなったら即離婚だというようなアメリカの考え方は好きになれん」(第12話) というわけで、稀代のモテ男・島耕作が課長時代に何人と不倫をしたのか数えてみた。部下の田代友紀(第1話)、取引相手の妻・中西松子(第3話)、経理部の鳥海赫子(第5話)、ニューヨーク時代の恋人でナンシーの母となるアイリーン(第8話)、銀座のホステス馬島典子(第19話)、ラスベガスの美人シューター・パメラ(第26話)、宇佐美の愛人だった津本陽子(第28話)、京都時代の恋人・鈴鴨かつ子(第35話)、最後は後に結婚する部下の大町久美子(第55話)、と計9人。意外と少なくは――ないな、やっぱり。41歳になった島が正式に離婚し、独身となったのは1989年2月のこと。’80年代最後の年であり、折しも元号が平成に変わった直後でもあった。その後も島は多くの女性と関係するが、昭和の終焉とともに“不倫”は卒業したことになる。
作者・弘兼憲史と同じく1947年9月9日に生まれた島は今年で75歳! 老人を主人公にしたマンガはいくつかあるが、「後期高齢者を主人公にしたサラリーマンマンガ」となると史上初に違いない。

読んでみると、これが直前の「相談役」編よりも面白い。国際経済や日本の安全保障など、スケールの大きな問題ばかり扱っていた「会長」編や「相談役」編と違って、一企業の後継者争いという身近なテーマになったのがいい。久々に銀座のママや神楽坂の芸者なども登場する生臭い展開で、お世辞抜きに続きが楽しみだ。身近ということでは、やはり多くの読者にとって最も身近で感情移入できるのは1983年に始まったシリーズ第1作『課長 島耕作』だろう。初期の「小市民ぶり」も良い特に初期の島は後のスーパーサラリーマンとは別人のような小市民で、30代とは思えないほどオヤジ臭い。第1話の1ページ目で課長昇進を告げられた最初の感想は「あと3ヵ月か……公私ともども大過なく過ごさねば……」というもの。人並み以上に上層部の評価を気にしており、「あんな部下を持っていたら俺自身の考課が下がる」(第1話)だの、「会社へのロイヤリティも大事だが……私自身の人事考課もより大切だ……」(第6話)など、ダサすぎる本音が次々と出てくる。当時、この親近感あふれる「等身大のサラリーマン」がいずれ社長になると予想できた人など、作者も含めてひとりもいなかったことだろう。とんとん拍子に出世すること以上に、島耕作といえば「とにかくモテる」イメージが強い。実際、異様にモテる。自分から口説くことはほとんどなく、常に相手から迫られて関係を結ぶ。なぜだかわからないが、文字通り黙っていても女が寄ってくるのだ。 34歳で課長になってから41歳で離婚するまで、島には妻子がいた。つまり、その間の女性関係はすべて“不倫”だったことになる。ところが「課長」編には「浮気」は出てきても「不倫」という重い言葉は出てこない。不倫が覚醒剤並みの犯罪行為となった現代と違って、昭和の浮気は大した問題ではなかった。不倫した数を数えてみたそれどころか初芝電産創業者の吉原初太郎をはじめ、島の上司となった宇佐美や中沢など、愛人に子どもまで産ませている者も珍しくない。吉原の愛人の娘は島の後妻となる大町久美子だし、そもそも島自身もニューヨークでナンシーという婚外子をもうけている。ちなみに37歳の島は次のような言葉で、自身の愛のない結婚生活と不倫を正当化していた。「生涯1人の人間しか好きにならない奴がいたら、それはよほど鈍感な人間か、あるいはウソツキだ。だから夫婦間に愛がなくなったら即離婚だというようなアメリカの考え方は好きになれん」(第12話) というわけで、稀代のモテ男・島耕作が課長時代に何人と不倫をしたのか数えてみた。部下の田代友紀(第1話)、取引相手の妻・中西松子(第3話)、経理部の鳥海赫子(第5話)、ニューヨーク時代の恋人でナンシーの母となるアイリーン(第8話)、銀座のホステス馬島典子(第19話)、ラスベガスの美人シューター・パメラ(第26話)、宇佐美の愛人だった津本陽子(第28話)、京都時代の恋人・鈴鴨かつ子(第35話)、最後は後に結婚する部下の大町久美子(第55話)、と計9人。意外と少なくは――ないな、やっぱり。41歳になった島が正式に離婚し、独身となったのは1989年2月のこと。’80年代最後の年であり、折しも元号が平成に変わった直後でもあった。その後も島は多くの女性と関係するが、昭和の終焉とともに“不倫”は卒業したことになる。
作者・弘兼憲史と同じく1947年9月9日に生まれた島は今年で75歳! 老人を主人公にしたマンガはいくつかあるが、「後期高齢者を主人公にしたサラリーマンマンガ」となると史上初に違いない。
読んでみると、これが直前の「相談役」編よりも面白い。国際経済や日本の安全保障など、スケールの大きな問題ばかり扱っていた「会長」編や「相談役」編と違って、一企業の後継者争いという身近なテーマになったのがいい。久々に銀座のママや神楽坂の芸者なども登場する生臭い展開で、お世辞抜きに続きが楽しみだ。
身近ということでは、やはり多くの読者にとって最も身近で感情移入できるのは1983年に始まったシリーズ第1作『課長 島耕作』だろう。
特に初期の島は後のスーパーサラリーマンとは別人のような小市民で、30代とは思えないほどオヤジ臭い。第1話の1ページ目で課長昇進を告げられた最初の感想は「あと3ヵ月か……公私ともども大過なく過ごさねば……」というもの。
人並み以上に上層部の評価を気にしており、「あんな部下を持っていたら俺自身の考課が下がる」(第1話)だの、「会社へのロイヤリティも大事だが……私自身の人事考課もより大切だ……」(第6話)など、ダサすぎる本音が次々と出てくる。当時、この親近感あふれる「等身大のサラリーマン」がいずれ社長になると予想できた人など、作者も含めてひとりもいなかったことだろう。
とんとん拍子に出世すること以上に、島耕作といえば「とにかくモテる」イメージが強い。実際、異様にモテる。自分から口説くことはほとんどなく、常に相手から迫られて関係を結ぶ。なぜだかわからないが、文字通り黙っていても女が寄ってくるのだ。
34歳で課長になってから41歳で離婚するまで、島には妻子がいた。つまり、その間の女性関係はすべて“不倫”だったことになる。ところが「課長」編には「浮気」は出てきても「不倫」という重い言葉は出てこない。不倫が覚醒剤並みの犯罪行為となった現代と違って、昭和の浮気は大した問題ではなかった。不倫した数を数えてみたそれどころか初芝電産創業者の吉原初太郎をはじめ、島の上司となった宇佐美や中沢など、愛人に子どもまで産ませている者も珍しくない。吉原の愛人の娘は島の後妻となる大町久美子だし、そもそも島自身もニューヨークでナンシーという婚外子をもうけている。ちなみに37歳の島は次のような言葉で、自身の愛のない結婚生活と不倫を正当化していた。「生涯1人の人間しか好きにならない奴がいたら、それはよほど鈍感な人間か、あるいはウソツキだ。だから夫婦間に愛がなくなったら即離婚だというようなアメリカの考え方は好きになれん」(第12話) というわけで、稀代のモテ男・島耕作が課長時代に何人と不倫をしたのか数えてみた。部下の田代友紀(第1話)、取引相手の妻・中西松子(第3話)、経理部の鳥海赫子(第5話)、ニューヨーク時代の恋人でナンシーの母となるアイリーン(第8話)、銀座のホステス馬島典子(第19話)、ラスベガスの美人シューター・パメラ(第26話)、宇佐美の愛人だった津本陽子(第28話)、京都時代の恋人・鈴鴨かつ子(第35話)、最後は後に結婚する部下の大町久美子(第55話)、と計9人。意外と少なくは――ないな、やっぱり。41歳になった島が正式に離婚し、独身となったのは1989年2月のこと。’80年代最後の年であり、折しも元号が平成に変わった直後でもあった。その後も島は多くの女性と関係するが、昭和の終焉とともに“不倫”は卒業したことになる。
34歳で課長になってから41歳で離婚するまで、島には妻子がいた。つまり、その間の女性関係はすべて“不倫”だったことになる。ところが「課長」編には「浮気」は出てきても「不倫」という重い言葉は出てこない。不倫が覚醒剤並みの犯罪行為となった現代と違って、昭和の浮気は大した問題ではなかった。
それどころか初芝電産創業者の吉原初太郎をはじめ、島の上司となった宇佐美や中沢など、愛人に子どもまで産ませている者も珍しくない。
吉原の愛人の娘は島の後妻となる大町久美子だし、そもそも島自身もニューヨークでナンシーという婚外子をもうけている。
ちなみに37歳の島は次のような言葉で、自身の愛のない結婚生活と不倫を正当化していた。
「生涯1人の人間しか好きにならない奴がいたら、それはよほど鈍感な人間か、あるいはウソツキだ。だから夫婦間に愛がなくなったら即離婚だというようなアメリカの考え方は好きになれん」(第12話)
というわけで、稀代のモテ男・島耕作が課長時代に何人と不倫をしたのか数えてみた。部下の田代友紀(第1話)、取引相手の妻・中西松子(第3話)、経理部の鳥海赫子(第5話)、ニューヨーク時代の恋人でナンシーの母となるアイリーン(第8話)、銀座のホステス馬島典子(第19話)、ラスベガスの美人シューター・パメラ(第26話)、宇佐美の愛人だった津本陽子(第28話)、京都時代の恋人・鈴鴨かつ子(第35話)、最後は後に結婚する部下の大町久美子(第55話)、と計9人。意外と少なくは――ないな、やっぱり。41歳になった島が正式に離婚し、独身となったのは1989年2月のこと。’80年代最後の年であり、折しも元号が平成に変わった直後でもあった。その後も島は多くの女性と関係するが、昭和の終焉とともに“不倫”は卒業したことになる。
というわけで、稀代のモテ男・島耕作が課長時代に何人と不倫をしたのか数えてみた。
部下の田代友紀(第1話)、取引相手の妻・中西松子(第3話)、経理部の鳥海赫子(第5話)、ニューヨーク時代の恋人でナンシーの母となるアイリーン(第8話)、銀座のホステス馬島典子(第19話)、ラスベガスの美人シューター・パメラ(第26話)、宇佐美の愛人だった津本陽子(第28話)、京都時代の恋人・鈴鴨かつ子(第35話)、最後は後に結婚する部下の大町久美子(第55話)、と計9人。
意外と少なくは――ないな、やっぱり。
41歳になった島が正式に離婚し、独身となったのは1989年2月のこと。’80年代最後の年であり、折しも元号が平成に変わった直後でもあった。その後も島は多くの女性と関係するが、昭和の終焉とともに“不倫”は卒業したことになる。

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