《焼肉店の倒産件数が過去最多》逆風のなか格安スーパー【ロピア】が仕掛ける「コスパ焼肉店」とは?「1309円ランチ」の中身

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

近年、注目を集める食品スーパー「食生活 ラブラブ ロピア」。
【メニューを見る】【1309円焼肉ランチ】など「コスパ最大値」の中身、黒毛和牛、神戸牛のメニューも充実している
1971年、神奈川県藤沢市に精肉店「肉の宝屋」として創業し、2011年に「株式会社ロピア」(以下、ロピア)と組織・社名変更。破竹の勢いで全国的に店舗を拡大し、144店舗(2026年1月現在)を展開する。
ロピアをはじめとする関東圏のスーパーマーケット事情に詳しい沢口ピア子氏は、同店の強みをこう話す。
「テレビ番組で取り上げられることも多いため、まだ出店がない県でも高い認知度を誇っているのが特徴です。絵的に映える惣菜やスイーツが話題を呼び、酢飯に対して具が圧倒的に多い巻き寿司『ほぼ海鮮巻きサーモン』や、3個入りで1kgほどの巨大プリン『ロピタのほっぺ』などが名物。祖業は精肉店とあって、肉の品ぞろえや価格には定評があります」
そんなロピアが近年、新たに展開しているのが外食事業。1000円台で楽しめるステーキ店「THE BIFTEKI」、グループ会社の「和の鉄人」道場六三郎氏の監修による焼肉店「肉匠みちば」など精力的に出店している。
「ロピアの親会社であるOICグループが手掛ける飲食店は、昨年に急増。有名洋菓子店の『トシ・ヨロイヅカ』や銀座の老舗バー『ザ・ハミルトン』、ミシュラン獲得のラーメン店などを傘下に収め、肉料理にとどまらない展開を見せています。
最近はグループ会社内でのコラボも目立っていて、昨年9月には17社が集結した『ロピアOIC食フェス』を山梨県で開催。また、昨秋には六本木の『トシ・ヨロイヅカ』に『ザ・ハミルトン』のバーテンダーが期間限定で出張していました。私も足を運びましたが、高級スイーツとカクテルのマリアージュは最高でしたよ」(前同)
そんな同グループによる最新店が、炭火焼肉店「ギュウトピア」。1号店は2022年8月に港北東急S.C.にオープン。2号店のノースポート・モール店は2025年11月にオープンしたばかりだ。同店は「”コスパ”の最大値を目指す、新たな焼肉ブランド」であり、「グループの力を結集したコスパ追及店舗」。和牛A5ランクなどがお値打ちで提供されるという。
平日の午後12時半に店を訪れると、家族や同僚らしきグループ客のほか一人客の姿もあり、年齢層も20代から高齢者まで幅広い。店内は大きなガラス窓から差し込む光が明るく、清潔感があり落ち着いた雰囲気の内装、BGMにはジャズが流れている。
「コスパ追及店舗」と聞いて、ロピアのような賑やかな店内をイメージしていただけにこの路線は意外だ。
ランチの提供時間は午前11時から午後3時(ラストオーダーは午後2時30分)、メニューは10種類。同店おすすめは道場氏監修の「焼きすき定食」1419円(税込、以下同)で、名物が味わえる「壺漬けハラミ・カルビ定食」1309円といった焼肉のほか、冷麺や石焼ビビンバも楽しめる。
今回は、最安メニューの「壺漬けハラミ・カルビ定食」を選ぶことに。
ほどなく提供された定食の中身は、白米、キムチ、もやしのナムル、卵スープ、壺に浸かった肉のラインアップ。
壺の中はハラミ4切れ、カルビ3切れとニンジン、ピーマン、玉ねぎが1切れずつ入っていて、たっぷりのたれに肉が浸かっているのは食欲がそそられる。
カルビとハラミのサイズを計測アプリで測ったところ、それぞれ約9cm×4cm、6cm×2cm。ハラミは形状や大きさにばらつきはあるものの、概ねこのサイズ感といえそう。
卓上にセットされた七輪で焼いていくと、ハラミのほうから炎が上がり、うっかり焦がしてしまった。反省して注意深くほかのハラミも焼いていったところ、やはり炎が立ち上がってしまうので、焼くときは目を離さないようにしたい。
ハラミは脂の甘みがあり、柔らかな口当たりが特徴的だ。たれの味付けも強すぎず、肉の旨みを引き立てている。カルビは焼き上げる過程で脂が溶け出し、ジューシーさと噛み応えのバランスが取れている。いずれも白米との相性がよく、同店の名物として打ち出されている理由がうかがえた。
またうれしかったのはキムチの存在。辛さとうまみが絶妙なカクテキは、ロピアで人気の商品なのかもしれない。
東京商工リサーチが1月7日に発表したデータによると、2025年の焼肉店倒産件数は過去最高の59件だったという。ひとり焼肉ブームを呼んだ「焼肉ライク」の閉店ラッシュも報じられるなど、同業界は厳しい状況にある。
近頃の焼肉店は食べ放題スタイルが人気で、大手の「牛角」も食べ放題の専門店に転換するケースが増加。外食大手でも同様の動きが見られ、”お手頃におなかいっぱい”食べる選択肢は豊富にそろってきた。
そんな中、食べ放題ではない王道のスタイルで展開を始めた「ギュウトピア」の勝算は……? 「外食のユートピアを創造し、世界を豊かに」というOICグループの理念のもと、さらなる出店拡大となるのか注目だ。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。