シャワーだけの人と湯舟につかる人で幸福度に大差あり…大学の研究で明らかになった「幸福度アップの新習慣」

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※本稿は、藤本梨恵子『なぜか機嫌がいい人がやっている100の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
子供が、一人で眠る時、クマのぬいぐるみや毛布を手離せないのは、実は、安心感を持ち歩いているからです。
子供はまだ自分が弱い存在だと知っているので、両親に触れることで安心します。
しかし、成長すると、親から離れ一人で行動するように躾けられます。
その際に親代わりに安心感をくれる愛着の対象となるぬいぐるみや毛布、タオルが必要となり、それらを「移行対象」と呼びます。
子供は、これらを持つだけで、心地がよく、安心感を感じます。
このフワフワしたやわらかいものを触ると安心する心理は大人にも当てはまります。
孤独や疎外感に関する実験で「あなたは、将来孤立してしまう」と言われたグループの前にクマのぬいぐるみを置き、ぬいぐるみの金額を決めてもらいました。
その際、ぬいぐるみを見ただけの人より、実際に触れた人の方が高い金額を提示しました。つまり、疎外感を覚えて高まった不安をぬいぐるみの肌触りが緩和したのです。
他にも、ぬいぐるみなど心地のよい肌触りが、人を前向きな気分にさせ、他人に優しくなることがわかっています。
このように私たちの考えや行動は無意識に五感の影響を受けています。それを「身体化認知」と呼びます。身体化認知の例として、他にも硬い椅子などに座っていると頑固さがます傾向があるといわれています。
頑固な上司に考えを変えてもらうなら、まずやわらかいソファーに座ってもらうことからはじめるのがオススメです。
また最近の研究では、ベルトや下着などの締め付けが強かったり、長時間座り続ける人は、圧迫によるじんましんが出やすいことがわかっています。身体面からも心地のよいものを選ぶことが大切です。
触れて心地よいものに囲まれて、過ごすことは、あなたに安心感と、気分の良さをもたらします。洋服、寝具などは肌触りにこだわり、長時間座る椅子なども座り心地がよいものを選びましょう。
冬に温かい飲み物を飲むと「ホッと」しませんか?
関西の友人は「味噌汁を飲むとほっこりする(=癒される)」とよくいいます。
これは、大脳の「島皮質」が体の温かさと心の温かさの両方に関係し、身体的な温かさを感じると「島皮質」が興奮し、心理的な温かさに結びつくことで起こります。
反対に、体が冷えると孤独を感じやすくなります。体の冷えが心の冷えにつながるのです。
これも「身体化認知」の一つで、五感が人の考えや行動に影響を与えている証拠です。
アメリカのエール大学のジョン・バーグ教授は、被験者をホットコーヒーを持つ人たちとアイスコーヒーを持った人たちに分け、人物の印象を評価する実験を行いました。結果はホットコーヒーを持った人たちは対象人物を「親切」「穏やか」などより温かい人物だと評価し、アイスコーヒーを持った人たちは「怒りっぽい」「利己的」と評価する割合が高いという結果がでました。
2つめ、医療用パッドの実験では温かいパッドと冷たいパッドを被験者に持ってもらい、実験への参加特典を選んでもらいました。すると温かいパッドを持っていた人は友人へのギフトを選び、冷たいパッドを持っていた人は自分用のギフトを選んだ人が多かったのです。
2つの実験が示すように、体が温まると他者への評価や態度も温かいものになるのです。
恋人同士や家族で旅行に行って、道に迷った時、寒い、お腹がすいた、眠いなどの条件が重なるとだんだん機嫌が悪くなり、喧嘩になりませんか?
体の冷えが、相手への冷たい仕打ちになる。つまり、冷えはトラブルの元なのです。
ビジネスでも、カフェなどで商談する際は、冬ならドア付近の席などで隙間風で足元が寒くないか、夏なら冷房が直に体に当たっていないかなど温度に気を配ることが大切です。
人は、気分がいい時に買い物をします。だから、知人のトップセールスパーソンはいつも相手に「寒くないですか?」と声をかけます。体が冷えると商談も冷え込んでしまうと知っているからです。心地よい温度が、自分も相手も上機嫌にするのです。
無難だからと服やインテリアなど全てのものが白黒に偏っていませんか?
この世界は色で溢れています。その色を使わないのはもったいないと思いませんか?
人間を英語にすると「human」です。「hu(e)」+「man」で構成されています。「hue」は、古英語で「色」を意味します。だからカラーセラピーの世界では、私たち人間は色でできていると解釈します。
例えば、食卓も揚げ物中心では茶色一色になりますが、野菜を加えれば緑がプラスされ、栄養バランスがとりやすくなります。昔から中国の陰陽五行説では5色といって白、黒、赤、黄、青(緑)の5つの色を取り入れると見た目だけでなく、栄養バランスもよく健康になると伝えられています。
色は光ですので、色を見ると光刺激により、生理的な反応と、心理的な反応が現れます。この心理的な反応は、色彩心理として、現代でも様々に活用されています。
例えば白より黒色の方が1.87倍重く感じる色彩心理があるので、引っ越しで使う段ボールは黒などの暗い色はなく、白などの明るい色が使われます。
私は出張は黒ではなくベージュのキャリーケースを使っています。
色の効果を利用して、欲しい能力や気持ちや人に与えたい印象を手に入れましょう。
赤…情熱・勇気・リーダーシップ・決断力・体力。青…誠実・冷静・知的・集中力・爽やかさ。黄…明るい・面白い・ハッピー・頭の回転が速い。緑…穏やか・協調性・リラックス・自然体。ピンク…優しい・かわいい・繊細・ロマンチスト。紫…洞察力・ミステリアス・個性的・直感力。
また、雨降りは気分もどんよりしてしまう時がありませんか?
そんな時こそ、明るい色の服にチャレンジしてみてください。仕事でもシャツやネクタイ、ハンカチやペンなどを明るめの色にすると気分も明るくなります。
私たちは「human」=色の人です。この世界に溢れる様々な色を取り入れることで健康で機嫌良く過ごせるのです。
「冷えは万病の元」といわれますが、体温が1℃上がると免疫力は5~6倍UPし、反対に体温が1℃下がると免疫力は約30%下がるといわれています。
冷えにより、自律神経が乱れると血行が悪くなり、倦怠感、頭痛、肩こり、手足の冷え、不眠の原因になります。体がだるいなど不調では気分も上がりません。
私は冷え治療の第一人者の親川嶋明医師の講演会に参加したことがあります。川嶋先生のお話の中で、著書『病気の9割は「あ・い・う・え・お」で防げ!』(創英社)のタイトルにもなっている健康のためには「あい…愛 う…運動 え…栄養 お…温活」が大切と聞き、私も実践しています。
体が冷えるデメリットは〃賣が悪くなる¬髪嵶呂猟祺辞9せホルモンのセロトニンの分泌が減るご發離螢好高まる、などが挙げられます。
冷えない体を作るための温活で心身ともに健康になりましょう。
温活方法は
…一で白湯を飲む(体の中心から温まる)朝日を浴びる(セロトニンを分泌する)つま先立ちやスクワットをする(筋肉がついて血流がよくなる)な巻きをする(代謝に不可欠な内臓を温める)ダ胡など体を温める食べ物を食べる(食事で代謝を上げる)ε鯀イ砲弔る(湯船につかり体温を上げる)
などです。
「疲れたから」と湯船につからず、シャワーだけで済ませる人が増えています。
湯船に肩までつかると体重は10分の1になり、骨や筋肉にかかる負担が激減し、リラックス効果を得ることができます。
東京都市大学が行った調査では、「毎日お風呂に入る人」は、毎日お風呂に入らない人に比べて幸福度が10ポイント高く、さらにシャワーだけの人との比較では、「湯船に入る人」の幸福度は12ポイント高いという結果が出ています。
毎日の生活のなかで、お風呂は簡単に幸福度をUPして、ご機嫌をつくれる場所です。
自分ができる温活で冷えない体をつくりましょう。
———-藤本 梨恵子(ふじもと・りえこ)ファイン・メンタルカラー研究所代表NLP心理学を中心にコーチング、カウンセリング、マインドフル瞑想などの手法を習得し統合。その手法を生かし、キャリアカウンセラー・講師として独立。各企業・大学・公共機関の講演の登壇数は2000回を超え、婚活から就活まで相談者数は1万人を超えている。コーチング、パーソナルカラー、カラーセラピスト、骨格診断ファッションアナリスト等のプロ養成講座の卒業生は500人を超え、個人診断においては1000人を超える。著書に『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)などがある。———-
(ファイン・メンタルカラー研究所代表 藤本 梨恵子)

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