列車内で非常識な行動をしていた男。乗客の投稿から、意外な「正体」が判明した。
長崎県内を走る、JRの列車内で撮影された動画。
男性が、吊り革のかかる手すりで「けん垂」をしている。
映像に映った部分だけで、少なくとも5回はけん垂をしていた。
他の乗客もいる狭い車内での、非常識な行動。乗客の投稿で、この人物が現職の長崎県議であることが分かった。
自民党所属の北村貴寿県議（49）。
長崎県議会 北村貴寿議員（49）：列車内で手すりにつかまって、けん垂運動を行いました。不適切でありますし、公共交通機関の乗車マナーにも反する行為であります。大変申し訳ありませんでした
14日に記者会見を開き、謝罪した北村県議。先週10日土曜日の夜、諫早市内で開かれた同窓会に参加した後、自宅に帰る途中でのことだったという。なぜ、けん垂という謎の行為に及んだのだろうか。
長崎県議会 北村貴寿議員（49）：なぜ私がそういう行動に至ったのか…大変お恥ずかしい話ですが、記憶が定かではございません
これは列車に乗る前、駅のホームで撮影された北村県議の写真。いわゆる「あごマスク」の状態で、仲間たちと大声で話していたという。
市議を経て、2019年に県議に初当選。
現在49歳の北村県議、趣味は山歩きだという。
去年の県議会ではスポーツの振興策について質問。
長崎県議会 北村貴寿議員（49）：（県議会での質問）どのような課題を見いだし、この中におけるスポーツ教育につなげていくのか
また、12月4日には、地元で開催された10キロのロードレースに参加した際の様子を自身のSNSに投稿していた。
今日の謝罪会見では、かつて自身のSNSで「飲酒運転をしたことがある」と投稿していたことについても質問が出た。
長崎県議会 北村貴寿議員（49）：2002年ごろに厳罰化されていると思いますが、それ以前に私が飲酒運転をやった記憶はあります。ちょっとぐらいならいいだろうというような感覚で、複数回はやっていると思います
飲酒運転をしたのは罰則が強化される前だったと強調。その上で、自身の進退についてはこのように話した。
長崎県議会 北村貴寿議員（49）：県議会議員を続けるのかどうかということも含めてですね。あとは党広報委員長を続けるのかどうか
今後、しばらく自粛し、関係者らと相談するという。
（「イット！」12月14日放送）