「モバイルオーダー」悪用、2万8400円分の弁当代を不正決済…23歳無職男を容疑で逮捕

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スマートフォンなどから注文できる「モバイルオーダー」で不正に決済し、弁当代の支払いを免れたなどとして、警視庁が東京都国分寺、無職の男(23)を詐欺と私電磁的記録不正作出・同供用などの容疑で逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。
システムの脆弱(ぜいじゃく)性を突き、虚偽の決済情報を送る手口で不正を繰り返したとみている。
捜査関係者によると、男は今年6月11~18日、ファストフード店のモバイルオーダーシステムに5回にわたり、正常な決済処理が行われたとする虚偽の情報を送信し、計2万8400円分の弁当をだまし取るなどした疑い。調べに「外食したいと思ったが、お金がなかった」と容疑を認めている。再逮捕は12日。
同店のモバイルオーダーは、客がスマホなどで商品を選び、クレジットカードで決済すると店舗で商品が受け取れる仕組み。男はパソコンから接続し、決済画面に移った際、不正に入手した「決済成功情報」をシステムに送る手口で、商品の受け取りに必要な受付番号を発行させたという。
男は同店のモバイルオーダーを悪用し、本来は計1万380円の弁当代を計58円に改ざんして不正決済した詐欺容疑などで10月22日に逮捕されていた。不正に気付いた店側が6月、警視庁に相談して発覚した。
モバイルオーダーは、コロナ禍を機に外食チェーンなどで導入が進んだ。リクルートの調査研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」が9月に公表した調査結果によると、外食店のテイクアウトで利用した経験がある人は50・4%に上る。

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