7時間に及び、高市早苗首相が午前3時から答弁対策を講じた7日の衆院予算委員会では終盤、立憲民主党の池田真紀議員が、クマ対策に関する質問の中で、赤間二郎国家公安委員長に「週刊誌によると」として質問した。
「週刊誌によると、記者会見の後に、記者に東北の現場視察を検討するのかと問われると、『危ないから行かないよ』、続けて男性記者に『クマみたいだね』とおっしゃったそうですが、事実ですか?」と聞いた。
赤間氏は「そうした現場に大勢で行くことは好ましくない、危ないという話です」と説明し、「なお記者の体躯であるとか雰囲気をもって、そういう風に表現したことは不適切だったと、大変申し訳ないと思っております」と謝罪した。
しかし池田議員は「おっしゃったのは事実ですね?」と続け、さらに「そのことについてですけど、記者さんに対しては謝罪されたのかのかわかりませんけど、大変不適切って思うんですね。言葉自体、撤回されては如何ですか?不謹慎です」と追及を続行した。
赤間氏は「誤解を招く、また不適切な発言だったと思って、今後、職務を持って対応してまいりたい」と返したが、池田議員は「撤回をしていただきたいと思いますが、もう1度確認です」と続け、赤間氏が「不適切さがあったと思っておりますので、撤回させていただきたい。その不適切さをお詫びしたいと思います」と語った。
池田氏は、その後、「指揮官である国家公安委員長にはしっかりやっていただきたい」などと説教し、さらに「総理!」と高市首相に対して「こういうことがあったことは承知しておられますか」と質問した。
高市首相は質問が来ることを想定していなかったのか、驚いた表情に。池田議員は「承知していたか伺いたい」とし、高市首相は「いま本人の口から聞きましたので、承知いたしました」と述べた。
池田議員は「本当にこれ一刻を争う事態ですからしっかりと…」とこの質問を終えかけたが、さらに高市首相に「いまの認識を伺いたいです」と追加質問。
議場がざわつく中、高市首相は「いまの赤間大臣の発言、不適切だったと認めて撤回されたということでございます」と述べた。
池田議員は「それはただの経過であって、総理のお考えを聞きたかった。残念だったなとか、総理として気を引き締めてやっていただきたい、そういう受け止めを持っていただけるか、総理にも伺いたい」と続行し、高市首相は少しため息交じりで「まあしっかりと、内閣、脇をしめてやって参ります。私自身も同じ思いでございます」と述べた。
報道レベルでは各メディアが「赤間大臣 謝罪、発言撤回」と報じたが、最初の質問1ターンで1分で十分完了すると思われた案件を、さらに高市首相を巻き込んでの追加5問で引っ張った姿勢がネットで物議。
「説教部屋じゃない」「簡潔で明瞭な指摘をしないとダメ」「執拗に追及しているが、大丈夫か?」「時間使うな」「質問のレベルが低い」「予算の話してよ」「時間の無駄」「またこんな追及やってんのか立憲民主党は」「しつこい」「こんなくだらない質問に時間を使ってしまう立民議員」「あまりのしつこさにうんざりする」「ダラダラと無駄に長い」「何でこんな粘着質なん?」「グダグダ」「しつこいわ。意味のある質問して欲しい」「ネチネチ質問無駄遣い」と厳しい声が相次いだ。
支持、賞賛する声は多くは見当たらない状況となっている。