岩手・宮城で震度4、気象庁「さらに強い地震の恐れ」…三陸沖震源の地震で10年ぶり津波注意報

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9日午後5時頃、三陸沖を震源とする地震があり、盛岡市と岩手県矢巾町、宮城県涌谷町で震度4をそれぞれ観測した。
震源の深さは約16キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・9。気象庁は一時、岩手県に津波注意報を発表した。三陸沖を震源とする地震で津波注意報が出たのは、2015年2月以来。
同庁によると、岩手県久慈市と同県大船渡市で20センチ、同県釜石市と宮古市で10センチの津波が観測された。同庁は9日午後8時15分、同県に発表していた津波注意報を解除した。
同庁の清本真司・地震津波対策企画官は同日夜に記者会見し、「今回よりもさらに強い地震が発生する恐れがあるので、注意してほしい」と呼びかけた。
今回の地震は日本海溝・千島海溝地震の想定震源域で発生したが、地震の規模が、より大きな「後発地震」への注意を呼びかける「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の基準(M7以上)に満たなかったため、同情報の発表対象とはならなかった。

気象庁は9日午後8時15分、同日夕方に三陸沖を震源とする地震で岩手県に発表していた津波注意報を解除した。
また、JR東日本によると、9日に三陸沖で起きた地震の影響で、東北新幹線仙台―新青森駅間で2回停電が発生し、運転を一時見合わせた。上下線計17本が最大約1時間遅れ、約1万500人に影響が出た。

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