《つけまも愛用》「アンチエイジングは政治家のポリシー」と語る片山さつき財務大臣はなぜ数十年も「聖子ちゃんカット」を続けるのか 臨床心理士が指摘する政治家としてのデメリット

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政治家、なかでも閣僚はファッションなど見た目への注目も集まることも多い。石破内閣のときには、身体に合っていないスーツなどが「だらしない」と批判された人もいる。高市早苗新内閣ではどうか。いつも同じヘアスタイルで知られる片山さつき財務相が、そのスタイリングに込めた思いについて臨床心理士の岡村美奈さんが分析する。
【写真】2018年初入閣時のドレス姿が小野田大臣と丸かぶり!両者の着こなしの違いは?
* * * 同じドレスなのに、着る人によってこんなに印象が違うものか。小野田紀美経済安全保障担当相が任命式で着ていたシルバーのドレスが話題になった。以前、片山さつき氏が任命式の時に着用していたものとデザインや生地が同じものだったからだ。背が高くスラリとしたドレス姿の小野田氏は、颯爽とクールな印象に。メディアに同じドレスを着ていた片山氏の写真が並んでいたが、華やかだがどこか古臭い印象だ。今回、高市早苗新内閣で財務相に起用され臨んだ任命式でも、鮮やかな青のドレス姿に昭和感が漂った。
そんな片山氏だが、若く見られることを意識しているようだ。大臣引き継ぎのとき、下を向いて書類を見たり署名したりする場面が度々ニュースで放送されたことで、そのツケまつげ(ツケマ)がちょっとした話題を呼んだ。「数年前からつけまをして以来、若返ったと言われるようになりました」と『美ST(美スト)』(光文社)2020年11月号に掲載されたインタビューで語っていた。
このとき、年齢とともに変わってきた目元の印象をアップするため、使用していると語っていたのは通販で購入しているという「RiPiれるまつげ」17番のガーリーミックス。「量がまばらで自然に仕上がるので、とても気に入っている」という。今回つけていたのが同じものかどうかは不明だが、任命式でもツケマは彼女の目元をパッチリと飾っていた。若く見せたい見られたいという願望はあるはずだ。記事では「アンチエイジングは政治ポリシーのひとつです」と、アンチエイジングとしてスキンケアや運動に、日々少なからず取り組んでいるという話も披露。体型が変わると「人の見る目も変わりますよね」というのだから、常日頃、人から自分がどのように見られているかを意識しているといえる。
だが不思議なのが、数十年にわたり変えない縦ロールの髪型だ。なぜずっとそのままなのか。1980年代にブームを巻き起こした聖子ちゃんカット風で、1970年代後半に人気があったアニメ「キャンディ・キャンディ」を思い出す人も多いらしい。ここ一番という時は丹念にカールされるようで、今回の任命式でもクルンクルンに巻かれた”信念の巻き髪”で登場した。周囲がなんと言っても、SNSで意見する声が上がっても、あのヘアスタイルにこだわりがあるのだろう。
数十年もほとんど変わらないメイクやヘアスタイルは、かえって老けて見えてオバさんっぽくなるのが一般的だ。若い頃からのメイクやヘアスタイルは、年齢を重ねれば似合わなくなるものだ。同じような髪型でも、時代や年齢に合わせて緩いカールにしたり、トップをふんわりと高くしてみたり、アップにまとめたりとアレンジすれば、印象は変わるものだが、彼女の髪型はずっと同じスタイルだ。あの髪型が一番似合っていると信じているのか。それとも見慣れているからしっくりくるのか。他に考えられるのは、東大在学中にミス東大としてファッション誌に取り上げられたことや、卒業後は大蔵省(現財務省)に入省し、女性初のポストを歴任、ガラスの天井を破ってきた経歴からだろうか。その華やかな成功体験を外見的にも彩ってきたのが、変わらないファッションセンスやクルクル巻き毛のロングヘアだ。片山氏のトレードマーク、片山氏といえば巻き毛のロングというところか。完璧にセットされた信念の巻き髪は、私はこうあるべきという思い込みや完璧主義を表しているようにも見える。だがそこにメリットもデメリットもある。
成功体験というのはなかなか手放せないものだ。大きな成功を手にすれば自信がつくし、これでうまくいった、みんなに褒められたという体験が行動の基準になる。片山氏にとってあの巻き髪はブレない政治姿勢や信念の強さ、頑固さを印象づけるという点ではメリットだ。しかし時代も環境も変わった。成功体験へのこだわりは柔軟さに欠け、適応力の低さや発想の乏しさを想像させる。頭が固く新しいことに取り組めず、スピード感がなく、変化を見過ごし見逃してしまうというデメリットを感じさせやすい。片山氏の巻き毛にはそんなマイナス面が強くなりそうだ
記事の中で「やっぱり人は見かけが8割というのが持論です。内面が変わると外見も変わる」とも述べていた片山氏。もし彼女のヘアスタイルがここで変わったとしたら。「決断と前進の内閣」を掲げる高市内閣で、初の女性財務相の覚悟として、注目度と期待度が上がるのではないだろうか。

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