楽しいので…ポイ捨て7割減 質問付き吸い殻入れに「投票」

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飲食店が連なる「横浜駅西口五番街」(横浜市西区)に、たばこのポイ捨ての減少を狙ったユニークな吸い殻入れが設置されている。五番街の店舗などでつくる西口商店会連合会によると、11月の設置以降、周辺の路上に捨てられた吸い殻が7割以上減ったという。いったいどんな吸い殻入れなのか。
九州新幹線車内で乗客が喫煙、下車させる Q:もしお金がもらえるならどっちがいいですか?A:10年後にもらえる10億円B:1カ月後にもらえる1億円

Q:あなたが憂鬱になる瞬間はどっちですか? A:明日のことを思い出した日曜の夜 B:木曜だと思っていた水曜の昼 12月上旬、五番街を訪れると、こんな質問と回答の選択肢が書かれた吸い殻入れのボックスが通りの脇に置かれていた。AかBのいずれかの回答の方に吸い殻を入れて「投票」する仕組み。ボックスは透明になっており、外からでも吸い殻の量で「得票状況」が分かる。目にした人が思わず投票してしまうような仕掛けだ。 「もしお金がもらえるならどっちがいいですか?」の質問で「10年後に10億円」の回答に投票した神奈川県海老名市の会社員の男性(69)は「投票するのが楽しいのでよく使っている。きれいな場所になっていくと、ポイ捨てもしづらくなり、ポイ捨てはさらに減っていくと思う」と話した。 連合会の調査によると、五番街の周辺でポイ捨てされた吸い殻の数は、11月7日のボックス設置前は1週間平均で411本だったが、設置後は103本まで減少したという。連合会の坂田まさみ事務局長は「路上に落ちている吸い殻が目に見えて減った」と成果を強調する。 そもそも五番街近くの西口駅前には喫煙所が1カ所しかなく、吸い殻が路上に捨てられることが多いという。さらに新型コロナウイルスの流行で飲食店の閉店時間が早まり、路上で飲食する人が増えてポイ捨てに拍車がかかった。夏にはポイ捨てされた吸い殻が原因で自動販売機が焼けたこともあった。 こうした中、連合会は5月に東京・渋谷の渋谷センター街で導入された「投票式吸い殻入れ」に注目。吸い殻入れは喫煙所事業などを手がける企業「コソド」(東京都渋谷区)が提供しており、実際にポイ捨てが減っていた。今後について坂田さんは「五番街の周辺の他の商店会とも協力し、設置数の増加などを検討していきたい」と話している。【池田直】
Q:もしお金がもらえるならどっちがいいですか?
A:10年後にもらえる10億円
B:1カ月後にもらえる1億円
Q:あなたが憂鬱になる瞬間はどっちですか?
A:明日のことを思い出した日曜の夜
B:木曜だと思っていた水曜の昼
12月上旬、五番街を訪れると、こんな質問と回答の選択肢が書かれた吸い殻入れのボックスが通りの脇に置かれていた。AかBのいずれかの回答の方に吸い殻を入れて「投票」する仕組み。ボックスは透明になっており、外からでも吸い殻の量で「得票状況」が分かる。目にした人が思わず投票してしまうような仕掛けだ。
「もしお金がもらえるならどっちがいいですか?」の質問で「10年後に10億円」の回答に投票した神奈川県海老名市の会社員の男性(69)は「投票するのが楽しいのでよく使っている。きれいな場所になっていくと、ポイ捨てもしづらくなり、ポイ捨てはさらに減っていくと思う」と話した。
連合会の調査によると、五番街の周辺でポイ捨てされた吸い殻の数は、11月7日のボックス設置前は1週間平均で411本だったが、設置後は103本まで減少したという。連合会の坂田まさみ事務局長は「路上に落ちている吸い殻が目に見えて減った」と成果を強調する。
そもそも五番街近くの西口駅前には喫煙所が1カ所しかなく、吸い殻が路上に捨てられることが多いという。さらに新型コロナウイルスの流行で飲食店の閉店時間が早まり、路上で飲食する人が増えてポイ捨てに拍車がかかった。夏にはポイ捨てされた吸い殻が原因で自動販売機が焼けたこともあった。
こうした中、連合会は5月に東京・渋谷の渋谷センター街で導入された「投票式吸い殻入れ」に注目。吸い殻入れは喫煙所事業などを手がける企業「コソド」(東京都渋谷区)が提供しており、実際にポイ捨てが減っていた。今後について坂田さんは「五番街の周辺の他の商店会とも協力し、設置数の増加などを検討していきたい」と話している。【池田直】

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