わずか4分で…住人を殴打し3000万円強奪「犯人6人グループ」狡猾な犯行計画

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わずか4分間の犯行だった。
犯行グループは、住宅に侵入し現金約3000万円を強奪。ワンボックスカーに乗って現場から逃走する――。
12月5日、警視庁野方署は強盗傷害の疑いで無職の和野正弘容疑者(34)を逮捕した。犯人グループ6人のうち1人だけ逃げ遅れたのだ。110番通報を受け駆けつけた警察官に、羽交いじめにされ身柄を確保された。
「現場は中野区上高田の住宅街です。近隣住民によると、走って逃げる和野容疑者を警察官が『待て、コラ~!』と叫びながら追いかけていたとか。和野容疑者は逃亡中に倒れケガをしたのが、確保された時は1人で歩けない状態でした。現場の道路には和野容疑者が持っていた約1000万円の現金が散乱していましたが、警察が押収しています」(全国紙社会部記者)
事件が起きたのは12月5日午前11時前だ。宅配業者を装った犯行グループが、一軒家の住宅のインターフォンを鳴らす。49歳の住民男性がドアを開けると、いきなり2人が顔面を殴打。残り4人が内部に侵入し家の中を物色。クローゼットの中にあった現金約3000万円を奪って逃げたのだ。
「和野容疑者が捕まったのは、住宅から40mほど離れた路上です。警察の調べに対し『間違いありません』と容疑を認める一方、他のメンバーについては多くを語っていません。被害者と犯行グループに面識はなかったといいます」(同前)
犯行グループには狡猾な計画があったのではないか――。そう考えるのは、元神奈川県警の刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏だ。
「被害者と面識はなかったとしても、犯行グループのバックには住宅内に多額の現金が保管されたいたことを知っていた人物がいるはずです。その人物は、現金の保管場所などかなり精度の高い情報を持っていたのでしょう。通常なら、物騒で多額の現金を家に置いておかない。被害者は税務申告を考えていなかったのか、銀行に預けられない特別な事情があったのかもしれません。
6人という大人数での犯行も、計画されたものだと思われます。普通、強盗事件は単独か2人で行われる。相手が少人数なら、被害者は激しく抵抗すでしょう。反抗を抑えるため犯人は被害者を縛りつけるか、最悪の場合殺害するケースも考えられます。しかし6人なら、被害者に大きな被害を与えずにすむ。短時間で、効率的に目的を達成できるんです」
警察は、逃亡した他の5人の行方を追っている。

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