【田中 美蘭】日本人の私が「韓国人」と結婚したら「統一教ですか?」と聞かれて、直面した「強烈な違和感」

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安倍晋三元首相が選挙応援演説に銃撃を受けて死亡するという事件から早2ヵ月近くになろうとしている。日本のみならず世界に衝撃を与えた安倍氏の死は今なおその余韻を残している。
そして、日が経つにつれて容疑者の供述から浮かび上がってくる事件の背後関係には旧統一教会(※現、世界平和統一家庭連合。以下、旧統一教会とする)の存在があるとされている。
容疑者の母が旧統一教会に傾倒したことで家庭が崩壊し、容疑者が個人的な恨みを募らせたことが今回の事件の引き金になったと報じられている。
事件の衝撃はいまだ続く photo/gettyimages
報道当初は旧統一教会が韓国発祥の宗教ということから韓国に対する嫌悪感のようなコメントも多かった。しかし、日が経つにつれて容疑者の母親が旧統一教会に多額の献金をしていた過去と、それによって容疑者と兄弟が不遇な子ども時代を過ごしていたこと、また、日本の政治家と宗教団体の関係性などが明るみになるにつれて「容疑者のしたことは断じて許されることではない」としながらも容疑者の境遇に理解を示そうとする声や、政治と宗教について疑問を呈す者など風向きの変化がある。そして、そこに日本人が持つ宗教に対する複雑な思いも感じるのである。「統一教の信者ですか?」と…日本で旧統一教会が注目を集めたのは、1990年代の桜田淳子など著名人たちの信仰であり、彼女たちの「合同結婚式」への参加が世を騒がせた。韓国では旧統一教会は「統一教」と呼ばれている。筆者が韓国に来たのは20年前であるが、結婚を期に韓国に移住したことを言うと、周囲からは「統一教の信者か?」ということを度々聞かれて驚いた。 当時は日本人と韓国人の夫婦では「統一教で相手をマッチングしてもらい結婚した」というケースもあったようで、そういったイメージを持っていた人も少なくなかったようだ。しかし、私としては違和感をおぼえたことは確かだ。実際、親の代からの2世や、自ら入信して旧統一教会を通じて結婚したという友人や知人が筆者にもいた。そうした中には、長年家庭生活を送っている者もいれば、離婚に至った者もいるなどその後の人生はやはり様々である。韓国での「評判」このようなことからも、韓国における旧統一教会の存在とは、「数多くある新興宗教の一つに過ぎない」という印象だ。旧統一教会が信者に求める多額の献金や高価な物品の購入を勧めていた所謂「霊感商法」については、日本が特に顕著であるという報道もあることから、日本と韓国では旧統一教会に対する印象には温度差も感じられる。しかし、今回の事件の容疑者の供述は韓国でも報道されており、容疑者への同情心とともに、韓国の新興宗教の多さや「何故、大きな事件にはいつも宗教絡んでいるのだ」、「こんなことで注目されるとは韓国の恥だ」と言った嘆きの声がネットには上がっていた。 やはり、韓国にとっても安倍氏、さらには日本政治と旧統一教会が古くから関わりがあったことに戸惑いを隠せないようである。もともと韓国では、宗教を信仰する人が多い。韓国の人々が信仰する主たる宗教の内訳を見ると、キリスト教全体で27.6%であり、プロテスタント・19.7%、カトリック・7.9%、仏教・15.5%といったものである。さらに、これに多くの新興宗教が乱立しているのも韓国の特徴だろう。韓国の「地下鉄」で、勧誘や布教活動政治家や芸能でも何らかの宗教を信仰していることを公言している人が少なくない。それだけ韓国が宗教と生活が密接しているのだろう。そして、勧誘や布教活動の熱心さは街中でも度々目撃される。教会の信者が二人一組などでバスや地下鉄、飲食店などで冊子を配ってきたり、声をかけてくることは珍しいことではない。 しかも、「関心がない」、「韓国語がわからない」と言って避けようとしても、「日本語や英語の外国語のパンフレットもある」などと言われて面食らったこともある。また、日本の宗教も韓国に複数進出していて、日系宗教を信仰している信者数は200万人近くにのぼとも言われている。韓国の人々が何かしらの宗教を信仰するのは、「人とのつながり」や「心の拠り所」を求めているということがあると言えるかもしれない。韓国の新興宗教韓国では新興宗教が数多く存在し、中には企業経営をしている教団もあるし、過去に韓国社会を揺るがした事件の背後には宗教団体の存在が浮かびあがったこともある。例えば、2014年4月に起こり、修学旅行中の高校生を中心に304名の死者・行方不明者を出したセウォル号の沈没事故では、旅客船のオーナーが新興宗教団体のトップであることがわかり、波紋を呼んだ。オーナーの名は兪炳彦(ユ・ビョンオン)といい、過去にも属していた団体の信者が集団自殺を行った事件に加担していたとして取り調べを受けたこともあった。 2016年10月に発覚した当時の大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏が友人の崔順実(チェ・スンシル)に国政介入をさせていた疑惑「崔順実ゲート事件」では、崔の父親が新興宗教の教祖であったことが知られた。疑惑の追求では、朴氏が占いに傾倒し政権運営を行っていたのではないかという噂まで飛び出し国民の間に動揺が広がった。そして、近年では、2020年2月に韓国で新型コロナの感染拡大初期に、ある宗教団体が政府の「大人数での集会や礼拝を禁止する」という呼びかけを無視し、大規模な礼拝を行ったことで信者の感染者が続出したと話題になった。憎悪の対象これに乗じて当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や、京畿道知事で今年の大統領選挙にも出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏が強く非難し、徹底した取り締まりを行うと表明したこと、教祖が雲隠れをしたため国民から憎悪の対象となり、その団体は名称の変更を余儀なくされた。 いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。
報道当初は旧統一教会が韓国発祥の宗教ということから韓国に対する嫌悪感のようなコメントも多かった。
しかし、日が経つにつれて容疑者の母親が旧統一教会に多額の献金をしていた過去と、それによって容疑者と兄弟が不遇な子ども時代を過ごしていたこと、また、日本の政治家と宗教団体の関係性などが明るみになるにつれて「容疑者のしたことは断じて許されることではない」としながらも容疑者の境遇に理解を示そうとする声や、政治と宗教について疑問を呈す者など風向きの変化がある。
そして、そこに日本人が持つ宗教に対する複雑な思いも感じるのである。
日本で旧統一教会が注目を集めたのは、1990年代の桜田淳子など著名人たちの信仰であり、彼女たちの「合同結婚式」への参加が世を騒がせた。
韓国では旧統一教会は「統一教」と呼ばれている。
筆者が韓国に来たのは20年前であるが、結婚を期に韓国に移住したことを言うと、周囲からは「統一教の信者か?」ということを度々聞かれて驚いた。
当時は日本人と韓国人の夫婦では「統一教で相手をマッチングしてもらい結婚した」というケースもあったようで、そういったイメージを持っていた人も少なくなかったようだ。しかし、私としては違和感をおぼえたことは確かだ。実際、親の代からの2世や、自ら入信して旧統一教会を通じて結婚したという友人や知人が筆者にもいた。そうした中には、長年家庭生活を送っている者もいれば、離婚に至った者もいるなどその後の人生はやはり様々である。韓国での「評判」このようなことからも、韓国における旧統一教会の存在とは、「数多くある新興宗教の一つに過ぎない」という印象だ。旧統一教会が信者に求める多額の献金や高価な物品の購入を勧めていた所謂「霊感商法」については、日本が特に顕著であるという報道もあることから、日本と韓国では旧統一教会に対する印象には温度差も感じられる。しかし、今回の事件の容疑者の供述は韓国でも報道されており、容疑者への同情心とともに、韓国の新興宗教の多さや「何故、大きな事件にはいつも宗教絡んでいるのだ」、「こんなことで注目されるとは韓国の恥だ」と言った嘆きの声がネットには上がっていた。 やはり、韓国にとっても安倍氏、さらには日本政治と旧統一教会が古くから関わりがあったことに戸惑いを隠せないようである。もともと韓国では、宗教を信仰する人が多い。韓国の人々が信仰する主たる宗教の内訳を見ると、キリスト教全体で27.6%であり、プロテスタント・19.7%、カトリック・7.9%、仏教・15.5%といったものである。さらに、これに多くの新興宗教が乱立しているのも韓国の特徴だろう。韓国の「地下鉄」で、勧誘や布教活動政治家や芸能でも何らかの宗教を信仰していることを公言している人が少なくない。それだけ韓国が宗教と生活が密接しているのだろう。そして、勧誘や布教活動の熱心さは街中でも度々目撃される。教会の信者が二人一組などでバスや地下鉄、飲食店などで冊子を配ってきたり、声をかけてくることは珍しいことではない。 しかも、「関心がない」、「韓国語がわからない」と言って避けようとしても、「日本語や英語の外国語のパンフレットもある」などと言われて面食らったこともある。また、日本の宗教も韓国に複数進出していて、日系宗教を信仰している信者数は200万人近くにのぼとも言われている。韓国の人々が何かしらの宗教を信仰するのは、「人とのつながり」や「心の拠り所」を求めているということがあると言えるかもしれない。韓国の新興宗教韓国では新興宗教が数多く存在し、中には企業経営をしている教団もあるし、過去に韓国社会を揺るがした事件の背後には宗教団体の存在が浮かびあがったこともある。例えば、2014年4月に起こり、修学旅行中の高校生を中心に304名の死者・行方不明者を出したセウォル号の沈没事故では、旅客船のオーナーが新興宗教団体のトップであることがわかり、波紋を呼んだ。オーナーの名は兪炳彦(ユ・ビョンオン)といい、過去にも属していた団体の信者が集団自殺を行った事件に加担していたとして取り調べを受けたこともあった。 2016年10月に発覚した当時の大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏が友人の崔順実(チェ・スンシル)に国政介入をさせていた疑惑「崔順実ゲート事件」では、崔の父親が新興宗教の教祖であったことが知られた。疑惑の追求では、朴氏が占いに傾倒し政権運営を行っていたのではないかという噂まで飛び出し国民の間に動揺が広がった。そして、近年では、2020年2月に韓国で新型コロナの感染拡大初期に、ある宗教団体が政府の「大人数での集会や礼拝を禁止する」という呼びかけを無視し、大規模な礼拝を行ったことで信者の感染者が続出したと話題になった。憎悪の対象これに乗じて当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や、京畿道知事で今年の大統領選挙にも出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏が強く非難し、徹底した取り締まりを行うと表明したこと、教祖が雲隠れをしたため国民から憎悪の対象となり、その団体は名称の変更を余儀なくされた。 いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。
当時は日本人と韓国人の夫婦では「統一教で相手をマッチングしてもらい結婚した」というケースもあったようで、そういったイメージを持っていた人も少なくなかったようだ。しかし、私としては違和感をおぼえたことは確かだ。
実際、親の代からの2世や、自ら入信して旧統一教会を通じて結婚したという友人や知人が筆者にもいた。
そうした中には、長年家庭生活を送っている者もいれば、離婚に至った者もいるなどその後の人生はやはり様々である。
このようなことからも、韓国における旧統一教会の存在とは、「数多くある新興宗教の一つに過ぎない」という印象だ。
旧統一教会が信者に求める多額の献金や高価な物品の購入を勧めていた所謂「霊感商法」については、日本が特に顕著であるという報道もあることから、日本と韓国では旧統一教会に対する印象には温度差も感じられる。
しかし、今回の事件の容疑者の供述は韓国でも報道されており、容疑者への同情心とともに、韓国の新興宗教の多さや「何故、大きな事件にはいつも宗教絡んでいるのだ」、「こんなことで注目されるとは韓国の恥だ」と言った嘆きの声がネットには上がっていた。
やはり、韓国にとっても安倍氏、さらには日本政治と旧統一教会が古くから関わりがあったことに戸惑いを隠せないようである。もともと韓国では、宗教を信仰する人が多い。韓国の人々が信仰する主たる宗教の内訳を見ると、キリスト教全体で27.6%であり、プロテスタント・19.7%、カトリック・7.9%、仏教・15.5%といったものである。さらに、これに多くの新興宗教が乱立しているのも韓国の特徴だろう。韓国の「地下鉄」で、勧誘や布教活動政治家や芸能でも何らかの宗教を信仰していることを公言している人が少なくない。それだけ韓国が宗教と生活が密接しているのだろう。そして、勧誘や布教活動の熱心さは街中でも度々目撃される。教会の信者が二人一組などでバスや地下鉄、飲食店などで冊子を配ってきたり、声をかけてくることは珍しいことではない。 しかも、「関心がない」、「韓国語がわからない」と言って避けようとしても、「日本語や英語の外国語のパンフレットもある」などと言われて面食らったこともある。また、日本の宗教も韓国に複数進出していて、日系宗教を信仰している信者数は200万人近くにのぼとも言われている。韓国の人々が何かしらの宗教を信仰するのは、「人とのつながり」や「心の拠り所」を求めているということがあると言えるかもしれない。韓国の新興宗教韓国では新興宗教が数多く存在し、中には企業経営をしている教団もあるし、過去に韓国社会を揺るがした事件の背後には宗教団体の存在が浮かびあがったこともある。例えば、2014年4月に起こり、修学旅行中の高校生を中心に304名の死者・行方不明者を出したセウォル号の沈没事故では、旅客船のオーナーが新興宗教団体のトップであることがわかり、波紋を呼んだ。オーナーの名は兪炳彦(ユ・ビョンオン)といい、過去にも属していた団体の信者が集団自殺を行った事件に加担していたとして取り調べを受けたこともあった。 2016年10月に発覚した当時の大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏が友人の崔順実(チェ・スンシル)に国政介入をさせていた疑惑「崔順実ゲート事件」では、崔の父親が新興宗教の教祖であったことが知られた。疑惑の追求では、朴氏が占いに傾倒し政権運営を行っていたのではないかという噂まで飛び出し国民の間に動揺が広がった。そして、近年では、2020年2月に韓国で新型コロナの感染拡大初期に、ある宗教団体が政府の「大人数での集会や礼拝を禁止する」という呼びかけを無視し、大規模な礼拝を行ったことで信者の感染者が続出したと話題になった。憎悪の対象これに乗じて当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や、京畿道知事で今年の大統領選挙にも出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏が強く非難し、徹底した取り締まりを行うと表明したこと、教祖が雲隠れをしたため国民から憎悪の対象となり、その団体は名称の変更を余儀なくされた。 いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。
やはり、韓国にとっても安倍氏、さらには日本政治と旧統一教会が古くから関わりがあったことに戸惑いを隠せないようである。
もともと韓国では、宗教を信仰する人が多い。韓国の人々が信仰する主たる宗教の内訳を見ると、キリスト教全体で27.6%であり、プロテスタント・19.7%、カトリック・7.9%、仏教・15.5%といったものである。
さらに、これに多くの新興宗教が乱立しているのも韓国の特徴だろう。
政治家や芸能でも何らかの宗教を信仰していることを公言している人が少なくない。それだけ韓国が宗教と生活が密接しているのだろう。
そして、勧誘や布教活動の熱心さは街中でも度々目撃される。教会の信者が二人一組などでバスや地下鉄、飲食店などで冊子を配ってきたり、声をかけてくることは珍しいことではない。
しかも、「関心がない」、「韓国語がわからない」と言って避けようとしても、「日本語や英語の外国語のパンフレットもある」などと言われて面食らったこともある。また、日本の宗教も韓国に複数進出していて、日系宗教を信仰している信者数は200万人近くにのぼとも言われている。韓国の人々が何かしらの宗教を信仰するのは、「人とのつながり」や「心の拠り所」を求めているということがあると言えるかもしれない。韓国の新興宗教韓国では新興宗教が数多く存在し、中には企業経営をしている教団もあるし、過去に韓国社会を揺るがした事件の背後には宗教団体の存在が浮かびあがったこともある。例えば、2014年4月に起こり、修学旅行中の高校生を中心に304名の死者・行方不明者を出したセウォル号の沈没事故では、旅客船のオーナーが新興宗教団体のトップであることがわかり、波紋を呼んだ。オーナーの名は兪炳彦(ユ・ビョンオン)といい、過去にも属していた団体の信者が集団自殺を行った事件に加担していたとして取り調べを受けたこともあった。 2016年10月に発覚した当時の大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏が友人の崔順実(チェ・スンシル)に国政介入をさせていた疑惑「崔順実ゲート事件」では、崔の父親が新興宗教の教祖であったことが知られた。疑惑の追求では、朴氏が占いに傾倒し政権運営を行っていたのではないかという噂まで飛び出し国民の間に動揺が広がった。そして、近年では、2020年2月に韓国で新型コロナの感染拡大初期に、ある宗教団体が政府の「大人数での集会や礼拝を禁止する」という呼びかけを無視し、大規模な礼拝を行ったことで信者の感染者が続出したと話題になった。憎悪の対象これに乗じて当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や、京畿道知事で今年の大統領選挙にも出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏が強く非難し、徹底した取り締まりを行うと表明したこと、教祖が雲隠れをしたため国民から憎悪の対象となり、その団体は名称の変更を余儀なくされた。 いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。
しかも、「関心がない」、「韓国語がわからない」と言って避けようとしても、「日本語や英語の外国語のパンフレットもある」などと言われて面食らったこともある。
また、日本の宗教も韓国に複数進出していて、日系宗教を信仰している信者数は200万人近くにのぼとも言われている。
韓国の人々が何かしらの宗教を信仰するのは、「人とのつながり」や「心の拠り所」を求めているということがあると言えるかもしれない。
韓国では新興宗教が数多く存在し、中には企業経営をしている教団もあるし、過去に韓国社会を揺るがした事件の背後には宗教団体の存在が浮かびあがったこともある。
例えば、2014年4月に起こり、修学旅行中の高校生を中心に304名の死者・行方不明者を出したセウォル号の沈没事故では、旅客船のオーナーが新興宗教団体のトップであることがわかり、波紋を呼んだ。
オーナーの名は兪炳彦(ユ・ビョンオン)といい、過去にも属していた団体の信者が集団自殺を行った事件に加担していたとして取り調べを受けたこともあった。
2016年10月に発覚した当時の大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏が友人の崔順実(チェ・スンシル)に国政介入をさせていた疑惑「崔順実ゲート事件」では、崔の父親が新興宗教の教祖であったことが知られた。疑惑の追求では、朴氏が占いに傾倒し政権運営を行っていたのではないかという噂まで飛び出し国民の間に動揺が広がった。そして、近年では、2020年2月に韓国で新型コロナの感染拡大初期に、ある宗教団体が政府の「大人数での集会や礼拝を禁止する」という呼びかけを無視し、大規模な礼拝を行ったことで信者の感染者が続出したと話題になった。憎悪の対象これに乗じて当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や、京畿道知事で今年の大統領選挙にも出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏が強く非難し、徹底した取り締まりを行うと表明したこと、教祖が雲隠れをしたため国民から憎悪の対象となり、その団体は名称の変更を余儀なくされた。 いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。
2016年10月に発覚した当時の大統領、朴槿恵(パク・クネ)氏が友人の崔順実(チェ・スンシル)に国政介入をさせていた疑惑「崔順実ゲート事件」では、崔の父親が新興宗教の教祖であったことが知られた。疑惑の追求では、朴氏が占いに傾倒し政権運営を行っていたのではないかという噂まで飛び出し国民の間に動揺が広がった。
そして、近年では、2020年2月に韓国で新型コロナの感染拡大初期に、ある宗教団体が政府の「大人数での集会や礼拝を禁止する」という呼びかけを無視し、大規模な礼拝を行ったことで信者の感染者が続出したと話題になった。
これに乗じて当時の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長や、京畿道知事で今年の大統領選挙にも出馬した李在明(イ・ジェミョン)氏が強く非難し、徹底した取り締まりを行うと表明したこと、教祖が雲隠れをしたため国民から憎悪の対象となり、その団体は名称の変更を余儀なくされた。
いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。
いずれにせよ、今回の安倍氏の事件の全容解明に向けた取り調べはまだ始まったばかりである。
容疑者の動機や、報道で指摘されている警備の不備の検証も大事であるが、日本と政治と宗教の関わりが深いことが明るみになったからには、この問題を追及していくことも必要といえよう。
さらに連載記事『「ノー日本、ノー安倍!」と叫んだ“反日”韓国人たちが「安倍元首相の死」で見せた“意外な本音”』では、安倍氏の銃撃事件を受けて韓国で見られた“意外な反応”についてレポートしよう。

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