【清水 芽々】「バスガイド」が見た「セクハラおじさん客」がヤバすぎる…!「だっちゅーのポーズして!と要求」「執拗にボディタッチ」…怒りの体験談

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暑すぎた夏もようやく終わり、秋の行楽シーズンがやって来た。
コロナ禍で壊滅的な打撃を受けた旅行業界もその後のインバウンド需要で盛り返し、自粛の傾向にあった団体旅行も復活の兆しを見せている。
団体旅行と言えば、修学旅行や慰安旅行、観光バスツアーなどを思い浮かべるが、旅の思い出のひとつに「バスガイド」の存在がないだろうか?
軽快な口調で車中を盛り上げ、現地に行けば観光案内をしつつ参加者と交流する旅のエンターテイナー。
男性のバスガイドも珍しくなくなったとはいえ、やはり圧倒的多数を占めるのは女性だ。彼女たちは不特定多数の男性客と接触する中で、「女性ならでは」の違和感や抵抗感を日々抱き続けている。
ここでは、そんな女性バスガイドが思わず「眉をひそめた」あるいは「閉口した」エピソードを集めてみた。
一人目は老舗のバス会社で働くA子さん(20代)の証言。
「バスガイドの写真を撮りまくる男性(70代)がいました。カメラが趣味ということで細かくポーズまで指定してくるんですが『左手を腰、右手は頭の後ろでウインクして』とか言ってきて……。『いい加減にして!』とキレそうになりました」
この男性の要求はとどまるところを知らず、別のバスガイドをガードレールに座らせ、足を組むように言い出したかと思えば、さらに「スカートのすそをちょっと上げてみて」や「胸を挟むようにして前かがみになって!『だっちゅーの』のポーズだよ、知らないの?」などと言い出したという。
「この時はさすがにガイドも『グラビアモデルじゃないんで!』と怒り心頭でした。記念写真程度なら喜んで応じますけど、度を越えた撮影はお断りです」
写真にまつわる話でもう一件。A子さんと同じバス会社で働くB子さん(20代)がため息をつきながら明かす。
「同じツアーの女性参加者とやたら一緒に写真を撮っていた男性(60代)なんですけど、女性の肩や腰になれなれしく手を回したりほっぺたをくっつけたりと、スキンシップが過剰過ぎて露骨に嫌がられていました」
この時は見るに見かねたB子さんが「馴れ馴れしすぎますよ」とやんわりと割って入ったことで収まったそうだが、女性客の被害はこれだけではなかった。
「同じように一緒に写真を撮ったという20代のOLさんがいたのですが、撮影時にお尻を触られたらしく、激怒してツアーの途中で帰ってしまいました。これだけでも始末書ものなのに、後でこの女性が会社に『管理不行き届きで損害賠償を請求する』と連絡して来て大騒ぎになりました」
この一件以来、参加者へ「コンプライアンス」の周知を徹底するようになったらしい。
次はフリーのバスガイドとして活躍中のC子さん(40代)の体験談。
「某有名企業の慰安旅行で有名温泉地に出かけた時のことです。性のテーマパーク的な場所で遭遇した70歳~80歳くらいの高齢男性がシアターでポルノ映画を見ながら自分の下半身を露出させて触っていたんです」
「あれって公然わいせつじゃないの?」と不快感を覚えたというC子さんは施設側に通報しようかどうか迷いつつ、その男性の動向に注視していると、今度は連れと思しき別の高齢男性が驚きの行動に出たという。
「半裸姿のマネキンの身体を触りまくり股間の部分を指で擦ったり乳首を吸ったりしていたんです」
ちなみにこの男性らも名の知れた企業の慰安旅行客だったようで、C子さんは「この会社は変態オヤジの集まりか?」と本気で呆れている。
偶然にも、同じ施設を訪れたパートバスガイドのD子さん(30代)からはこんな証言が届いている。
「土産物屋で買った男性器を象った飴を女性添乗員に無理やり舐めさせて喜んでいる悪趣味な男性客がいました。あまりの幼稚さに眩暈がしたくらいです」
その後、ツアーのメインである「シーフードバーベキュー」での食事タイムとなったそうだが、ここでも男性客のセクハラが炸裂。
「焼いたアワビを女性器に見立てて騒いでいるグループがいました。飴オヤジもそうですが、同じツアーには女性のお客様もいるのにデリカシーが無さ過ぎです」
そんな「デリカシーのないオヤジ」たちは、カップルにも容赦ない。
地方のバス会社で契約社員として働くE子さん(30代)の証言だ。
「とある団体の慰安旅行に添乗した時のことです。ドライバーやガイドなどの乗務員は一般のお客様とは食事が別になることが多いのですが、そこの宿は同じ会場で食事をさせてくれたんです」
とはいえ、乗務員という立場をわきまえ「お客様の目につかないようしていた」というE子さんはとんでもない光景に出くわしてしまった。
「近くの席に座っていた、若いカップルにうちのお客様が絡んでいるのを見てしまいました。70代の男性でした」
「かなりお酒が入っていたように見えた」というこの男性は、カップルの女性に向かって、「おねえさん、胸が大きいね。彼氏にいっぱい揉まれてるでしょ!」と上半身を凝視。彼氏が「なんなんですか?失礼でしょ?」と詰め寄って来ても、男性はひるまない。そいれどころか、「お兄さん、鼻デカイね。鼻がデカイのはアソコもデカイらしいね!」など、彼氏に対しても卑猥な発言を連発したという。
カップルは食事の途中で席を立ってしまったそうだが、その足でフロントにクレームを入れたらしく、E子さんがホテル側から厳重注意を受ける羽目になった。
「うちの会社的に落ち度はないのですが、顧客の団体はお得意さま。私が矢面に立つしかありませんでした。団体の方があわや出禁という状態だったので、ひたすら謝るしかなかったです」
「袖振り合うも多生の縁」というが、こんな旅の汚点にしかならない縁は御免こうむりたいし、ここに登場したような高齢男性たちは「旅の恥はかき捨て」ではないということを思い知るべきである。
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