埼玉県の草加八潮消防組合は9日、50歳代の男性患者を搬送中の救急車が道を間違え、医療機関への到着が13分遅れたと発表した。
患者は救急車に乗せて出発した時点で心肺停止状態だったといい、その後死亡した。組合は「搬送先の医療機関は『到着遅れと死亡の因果関係はない』との見解を示した」と説明している。
組合によると、7日午後11時55分頃、通報を受け草加消防署の救急車が出動した。患者を川口市の医療機関に搬送することになり、8日午前1時6分に出発した。運転手が道を間違え、通常は13分ほどで搬送できるところを26分かかった。患者の家族に謝罪し、今後、再発防止のため検証を進めるという。