神戸女性刺殺の容疑者、3年前にマンション侵入で有罪判決…同様の手口で別の女性につきまとい

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神戸市中央区のマンションで会社員片山恵さん(24)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者(35)が3年前に繰り返し同市内のオートロック式のマンション内に別の女性の後に続いて侵入し、つきまとうなどしたとして、有罪判決を受けていたことが裁判記録でわかった。
今回の事件と侵入の手口が酷似しており、兵庫県警は詳しい経緯を調べる。
裁判記録などによると、谷本容疑者は路上で見かけた女性に一方的に好意を抱き、2022年1月以降に4回、神戸市内のマンションでオートロック式の扉を開けた女性の後に続いて侵入。5月下旬には建物内から人が出てきた時に入って待ち伏せし、女性が帰宅した際に室内に押し入り、腕を回して首を絞めるなどして3週間のけがを負わせた。
谷本容疑者は同年9月、神戸地裁で住居侵入、傷害両罪とストーカー規制法違反などで懲役2年6月を言い渡された。再犯が強く危惧される一方、犯行を認めて反省しているなどとして5年間の執行猶予が付いた。判決は確定し、現在は執行猶予中。
捜査関係者によると、今回の事件では、現場マンションの防犯カメラに20日午後7時21分、オートロック式の自動扉から入る片山さんを追うように、谷本容疑者とみられる男がすり抜ける様子が記録されていた。エレベーター内では、片山さんを羽交い締めにする男の姿が住人に目撃されていた。
谷本容疑者の逮捕容疑は同22分頃、同市中央区磯辺通のマンションのエレベーター内で、片山さんの胸などをナイフで複数回刺して殺害した疑い。
県警によると、谷本容疑者は調べに「殺意を持っていたかはわからないが、ナイフで腹部のあたりを1回か2回くらい刺したことに間違いありません」と供述。片山さんについては「全く知らない人だった」と述べ、具体的な接点は確認されていないという。
マンションの住人らがオートロック式の自動扉から入る際に追随して侵入する手口は「共連(ともづ)れ」と呼ばれ、他に住人が外に出るタイミングを狙って侵入するケースもある。どのような対策が求められるのか。
警備大手「セコム」(東京)の浜田宏彰研究員によると、オートロックの解錠時は周囲に不審者がいないかを確認することや、人がいれば、先に入るように譲ることが有効だ。浜田氏は「オートロックはないものだと思い、自宅の玄関や窓の戸締まりなども含めて警戒を緩めないでほしい」としている。

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