「新米5kg7800円」の衝撃報道 コメ輸入拡大には根強い反対…小泉進次郎農相どう動く

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新米が店頭に並びだしたが、高すぎると話題となっている。驚かれているのがテレ朝NEWSの「今年の新米5kg7800円も 異常な高値に業者も困惑『備蓄米売り切れない』悲鳴も」という記事だ。5キロ4000円台で高いと言っていたのに、さらに倍近くとはどうなってしまうのか。
テレ朝NEWSによると、高知県産の「よさこい美人」に5キロ7800円の価格がつけられたという。SNSでは「貧乏人は麦を食えか」「さすがにこれはやり過ぎだろ」「結局、備蓄米はなんだったんだろう」と困惑する人が続出。なかには「『よさこい美人』が高いのは特A米だからでしょ」「出始めの時期の今は高くても、他の産地からも出揃う頃には価格は落ち着くのでは」と冷静に呼び掛ける書き込みもあるが、数字のインパクトは大きい。
備蓄米の効果はどうなっているのか。5月に農相に就任した小泉進次郎氏はコメの高騰化に対して随意契約での備蓄米放出を決断。5キロ2000円前後の古古米や古古古米が世に流通した。発売当初、スーパーには備蓄米を求めて列ができたほどだった。
農水省によると、今月4~10日に販売されたコメ5キロの平均価格は前の週よりも7円安い3508円だったという。備蓄米の放出が開始されてから時間がたっており、そろそろ価格抑制効果はなくなってきている。
さらに、随意契約の備蓄米は8月末が販売期限となっている。期限後はコメの価格が値上がりとなる可能性が指摘されている。
一体どうすればいいのか。永田町関係者は「コメが高くて買えないとなればコメ離れが進み、パン食文化がより浸透する。そうなる前にコメの価格を落ち着かせる必要があるので、米国からコメを輸入することも考えないといけないだろう」と指摘した。
現在でもコメの輸入は行っているが、さらに輸入拡大することには反対が多い。海外から安いコメが入ってくると、日本のコメ農家にマイナスの影響が出るからだ。もっともコメの高騰化が続いてコメ離れが進んでしまっては、やはりコメ農家は苦しくなる。
トランプ関税をめぐる交渉では、最低限輸入しないといけない「ミニマムアクセス(MA)米制度」の枠内で米国産のコメの割合を増やすことになった。自民党は公式サイトで「MAコメの総枠は変わらず、コメ輸入を拡大する合意ではありません」と牾搬膈瓩任呂覆い閥調。小泉氏も国会で「主食用コメとしても入ってこない」と呼び掛けた。
それだけデリケートな話題というわけだが、高騰化が止まらなければ、輸入拡大も必要になるかもしれないとささやかれているのだ。
小泉氏は17日、X(旧ツイッター)を更新し「ついに『塩にぎり』発見(前回はだしにぎり)」と備蓄米使用のおにぎりを購入したことを報告。打開策はあるのか。

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