新型コロナ変異株「ニンバス」が流行の主流、喉の強い痛みが特徴…感染者8週連続増

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新型コロナウイルスの感染状況について、厚生労働省は15日、全国約3000か所の定点医療機関から4~10日の1週間に報告された感染者数が、1医療機関あたり6・13人だったと発表した。
新たな変異株が流行の主流となっており、前週(5・53人)と比べ1・11倍と、8週連続で増加した。
都道府県別では、宮崎が14・71人で最多だった。鹿児島13・46人、佐賀11・83人などと上位は九州地方が目立った。
今夏は、変異株オミクロン株から派生した通称「ニンバス」が流行している。国立健康危機管理研究機構(JIHS)が7月に公表した最新データでは、国内で約4割を占める。喉の強い痛みが特徴とされる。
お盆期間は人の行き来が活発化し、今後、感染者が増加する恐れもある。岡部信彦・川崎市健康安全研究所参与(感染症学)は「感染者の増加には注意が必要だ。対策は必要に応じたマスク着用や手洗い、換気は特に重要なので心がけてほしい」と話す。
ワクチン接種から時間がたつほど感染リスクは高くなり、高齢者は重症化しやすい。聖マリアンナ医科大の国島広之教授(感染制御学)は「高齢者は熱などの症状が乏しくても医療機関を受診し、重症化を防ぐために治療を受けてほしい」と呼びかけている。

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