異常な暑さの夏でもゲリラ豪雨などで傘は必須。コンビニに飛び込んでビニール傘を買う人が多いが経済的なのか。使いやすさを含めどの傘が本当に良い傘なのだろう。
夏の午後、急な雨に見舞われて、慌ててコンビニでビニール傘を買って外に出たら、もう止んでたなんてことはよくある。安くて、軽くて、前が見やすいからよく買うが、いったい1年間に何本くらいのビニール傘を買っているだろう。
ビニール傘の年間販売数は1.2~1.3億本。気象情報会社「ウェザーニュース」の調査では、日本国内で使われている傘のほぼ半数は1000円以下というから、2本に1本がビニール傘ということだろう。一人当たりの保有数は全国平均1.6本、東京が最も多くて2本だった。ただ、ゼロという回答も33%あって、4本以上という人も11%いる。買ったものの、壊れて捨ててしまった、どこかに置き忘れたというのも少なくないだろうから、平均すると、やはり1年に4、5本は買っているのではないか。安いとはいえ、1本700円前後するから数千円の出費になる。
近頃はコンビニにも、ビニール傘だけではなく、一般的な長傘や折りたたみ傘も置いてある。長傘は強風にあおられて裏返しになっても元に戻る頑丈さが売り物で、値段も1500円前後と高め。色は黒かネイビー。仕事先の訪問やフォーマルなシーンでも違和感がない。生地を自分で交換もできる。急な雨の時も、ビニール傘でなくこっちを買って、長く使う人が増えている。
折りたたみ傘で迷うのは、やや小さめの自動開閉タイプにするか、手動の一般的な大きさにするかだ。価格はほとんど変わらない。折りたたみ傘の愛用者に聞くと、「軽い」「かさばらない」「収納袋に入れやすい」は当然で、「自動開閉」もマストだという。小さめだと肩にかけたバッグや足元が濡れやすいが、いちいち折りたたむわずらわしさがないのは大きい。
ところで、傘の適切な大きさはどのくらいか。身長160センチまでは親骨58センチ、170センチまでは60センチ、180センチまでは70センチが目安だ。
(シニアエディター 関口一喜)