2分で即完売…倒産寸前だった老舗工場を救った「日本製」商品に話題沸騰 伝統の技と可愛さが融合「可愛すぎます!」「素材もいいし」など反響続々

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日本の伝統技術を未来に繋げたいという熱い想いから生まれた、老舗縫製会社が手掛ける「播州織ダブルガーゼハンカチ」。大反響を受けての再販でも、人気商品がわずか2分で完売するという驚くべき事態が起きています。
■業界の常識を覆した「優しい肌触り」との出会い
このプロジェクトの中心人物である「しゃく」(@shakunone)さんに、西スポWEB「OTTO!ライフ」がお話を伺いました。
ネクタイ工場として家業を継いだしゃくさん。ある日、仕入れで見つけた動物柄の播州織の生地は、「ネクタイの縫製には使えない」というのが第一印象でした。しかし、その手触りはあまりにも優しく、心和む絵柄に惹かれたといいます。
「ちょうど第2子の誕生を控えていた時期でした。赤ちゃんに安心して使えるハンカチを、自分たちの技術で作れないかと思ったのが始まりです」と語るしゃくさん。ネクタイ工場としては縁遠い素材でしたが、「思わず笑顔になるものづくり」への直感が、この挑戦の背中を押しました。
■1時間半で1,500枚が完売…そして再販でも「猫が2分」
初回の販売では、わずか1時間半で約1,500枚が完売するという想像以上の反響がありました。そして、多くの要望に応えて7日に行われた再販でも、特に人気の高かった「猫」のデザインがわずか2分で完売したと報告されています。
「全部欲しいです!頑張って下さい」「可愛い!可愛すぎます!」「皆メイド・イン日本を欲してます」「かわいいし、素材もいいし」などの声も。
この熱狂的な反響について、しゃくさんは「たくさんの温かい声が届き、ただの猯匹い發劉瓩任呂覆、生活の中のやさしい存在として迎えられていることに感動しました」と喜びを語ります。
何より嬉しかったのは、生地を織った職人さんたちが「自分たちが作った生地がこんなに喜ばれている。また織るのが楽しくなる」と心から喜んでくれたこと。「MADE IN JAPANに、また小さな火が灯ったような気がしました」と、その感動を明かしてくれました。
■倒産寸前の家業を救ったのは「作り手の想いを伝える」挑戦
「ネクタイなんて、もう売れない」「オワコン」と厳しい言葉を浴びせられながら、倒産寸前だった家業を継いだしゃくさん。不安でいっぱいだった中、「このまま家業を終わらせたくない」という気持ちと、支えてくれる職人たちの存在が大きな支えになりました。「恥もかいたし、笑われもしました」と当時の状況を振り返ってくれました。
「作り手の想いを、ちゃんと伝えたら変わるかもしれない」という一心でSNSでの発信を始め、少しずつ共感の輪を広げていったようです。「日本製が、欲しい」と思ってもらえるようなモノづくりへの再出発が、今回の成功に繋がったといえるでしょう。
■伝統と未来を繋ぐ…感謝と今後の挑戦
「9月には10周年を記念した東京での販売会イベントも開催します。ぜひ、私たちの作る『日本製』に触れていただきたいです」と語るしゃくさん。
イベントは9月5日から7日まで「とっとり・おかやま新橋2階イベントスペース」(港区新橋一丁目11番7号)で行われ、新作レディーススーツのお仕立て(要予約)、ネクタイ・シルクシュシュの販売会(予約不要)、色を選べるオーダーバッグの受付(予約不要)などが開催されるとのことです。
多くの人々を笑顔にし、日本の伝統に新たな光を灯したこの取り組みは、今後も「日本製、やっぱりいいな」と思えるモノづくりを続けていくそうです。
今回話題となった商品を製作しているのは岡山県津山市桑下にある縫製会社・株式会社笏本(しゃくもと)縫製。公式HPによると「2015年、オリジナルの高級ファクトリーブランド・ネクタイとしてSHAKUNONE(笏の音)を立ち上げました。蓄積した技術とノウハウを存分に詰め込み、世界的に有名な絹(京都の丹後絹、山梨の甲斐絹など)を生地にネクタイをお仕立てしています」とされています。
公式ホームページはコチラから https://shakumoto.co.jp/
オンラインショップはコチラから https://shakumoto.co.jp/shakunone-shop/

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