【高橋 暁子】若者に合わせて「おじさん構文」を改める必要はない!…全ての世代とのSNSコミュニケーションを円滑にするメッセージの送り方

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誰もが当たり前のように使うSNS。だからこそ、自分でも気が付かないうちに、SNSで周囲の人を困らせたり怒らせたりしていることも。
「褒めたつもりが、相手の気分を害してしまった…」「笑顔スタンプを送ったのに、嫌みと受け取られた…」「自分の投稿に、なぜか反応をもらえない…」「友達申請をしたら、関係が悪化した…」「良かれと思った投稿で、なぜか炎上してしまった…」
こうしたことにはすべて理由があります。そのためにもSNSという「問題」の公式を知り、きちんと使いこなすことが不可欠です。テレビ、ネットでの解説で大人気の著者が、確実に仕事でもプライベートでも役立つSNSの使い方をお伝えします。
『若者はLINEに「。」をつけない 大人のためのSNS講義』連載第43回
『「おじさん構文」の原点はガラケーのメールだった…メールとLINEの違いが作り出した世代間の「SNSコミュニケーションの分裂」』より続く。
おじさんLINE、おばさんLINEは定期的に話題となります。「やってしまっていたかも」「自分はおじさん、おばさん側だ」とショックを受けている人はとても多いです。
「おじさん、おばさんで悪いの?大人の使い方が間違っていると言われているみたいで不快」という意見も見かけます。おじさん、おばさんという言葉は否定的に使われることが多く、若い人に笑われてしまうのではと感じるためでしょう。
では、若者のLINEの使い方が正しく、おじさんLINE、おばさんLINEは改めなければならないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
おじさん、おばさんが短文で絵文字や顔文字をつけずに送っても、若者の使い方が身についているわけではないので、どうしても違和感が残るはずです。
そもそも若者と親しくなりたいとしても、若者のLINEの作法が正解というわけでもなく、真似しなければならないということでもないのです。
ただし、若者世代とやり取りする時は、威圧感を感じる若者もいるので「句読点を減らす」ほうが親切でしょう。また、「絵文字や顔文字は減らす」ほうが、受け入れてもらいやすいでしょう。メッセージの印象を和らげるためにシンプルな笑顔の絵文字を1つ2つ使うくらいにすると、違和感がなくやり取りできるはずです。
一方、大人同士でLINEのやり取りをする場合、おじさんLINE、おばさんLINEの作法で送るのが正解です。
絵文字や顔文字をつけ、改行もして、見やすく送るべきです。大人に対して、大人世代が若者LINEのやり方で送った場合、逆に「怒らせてしまったのかな」と不安がらせてしまうかもしれません。気にせず、いつものような作法でメッセージを送るべきでしょう。
『「若者がSNSで友達を作る」は時代遅れな考え…炎上を恐れて閉鎖的になる若者の「SNSコミュニケーション」の実態』へ続く。
【つづきを読む】「若者がSNSで友達を作る」は時代遅れな考え…炎上を恐れて閉鎖的になる若者の「SNSコミュニケーション」の実態

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