アラフィフ校長先生が「バク転」決めた! 中学校の体育祭での神ワザ動画が95万再生 「夢に挑む姿を見せたい」熱意に称賛の声

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体育祭の教員リレーで、アンカーを務めた中学校の校長先生が華麗なバク転を披露する動画がYouTubeで話題となっています。この校長先生は、「牛丼ズ松屋」(@gyudons_m)の名でSNS発信もしている現役教師。
【コマ送り写真】「バク転」を決める校長先生を
自身のYouTubeに投稿した「校長がバク転してみた」は95万回再生を記録し、その意外性と完成度の高さに「この学校平和すぎて好き」「こんな校長先生がいるなんて素敵過ぎる」「校長先生、運動神経すごすぎます」と称賛のコメントが相次いでいます。
動画には1番のゼッケンを着用した牛丼ズ松屋さん(=校長先生)が軽快に走り出したかと思うと、勢いよく回転し華麗にバク転を決め、会場が拍手に包まれる様子が映っています。
バク転を披露したきっかけについて、牛丼ズ松屋さんは「体育祭の教員リレーでアンカーを務めることになったので、最後に会場を盛り上げたいと思いました。できる人がそう多くはないバク転を生で見せたいという思いと、校長がバク転をするという意外性が面白いかなと思いました」と振り返ります。
今回のバク転について、どんな思いで披露したのか聞いてみました。
「正直に言うと、校長になったばかりでまだ自分に自信がなかったので、何か普通の校長とは違う『自分らしさ』を発揮したいという意味もありました。また、生徒たちには『夢や目標をもち何事にも挑戦すること』の大切さを伝えていたので、『バク転をする校長』という一つの夢に挑戦する姿を自ら見せたいという思いもありました」(牛丼ズ松屋さん)
「盛り上げるのが好きだったので、若い頃(30代)にも同じように体育祭でバク転をやっていた時期がありました。それから何年もやっていなかったのですが、バク転ができる校長というのを一つの目標にしていたので、筋トレなどをしてバク転ができる体をずっとキープしていました」(牛丼ズ松屋さん)
披露直後の反応も上々で、「反応としては、『かっこよかったです!』『あんなの初めて生で見ました』『こんな校長先生初めてです』などなど。特に、バク転を決めた直後に若い先生からハイタッチを求められた時、距離が縮まったのを感じました」と、教職員との関係にも良い影響をもたらしたと話します。
校長先生は、16年前から活動している「牛丼ズ」というユニットのメンバーとしての顔も持っています。
「『生徒の心を動かせる教師でありたい』そんな思いに共感し、2009年に同僚の体育科とコンビを結成しました。体育の授業では『できる喜び』や『感動』を味わわせられるよう努めながら、二人の趣味である音楽を生かし文化祭で応援ソングを歌ったり昼休みにライブをやったりしました」(牛丼ズ松屋さん)
「別々の学校に異動してからも地域のイベントに出演したりYouTubeに動画をアップしたりしながら活動を続けてきました。教師の魅力の一面を伝えたいという目的もありましたが、実際に『僕も牛丼ズに憧れて体育教師になりました』とか『私は中学生のころから聴いていますが、牛丼ズさんと同じ職につくことができました』などというメッセージも複数いただいています」と、その影響力の大きさを実感していると言います。
牛丼ズの活動を通じて多くの後進に影響を与えてきた校長先生にとって、今回のバク転も同じ思いから生まれた行動でした。
「私は、教師自身が魅力的であることも大切だと思っています。その魅力は、教科の専門性を発揮したり生徒と真剣に向き合ったりすることでも伝えられますが、時には趣味や特技を披露することで伝えてもよいと思っています。そんな幅広い魅力をもつ教師を増やすことにつながればよいと考えています」(牛丼ズ松屋さん)
今回の動画にも、そうした教育への思いを込めていたのだそう。
「教師についての話題が、やれ不祥事だ、やれブラックだ…という内容であふれてしまっていたので、”明るい現場の雰囲気が少しでも伝わればいいな”という思いがありました」(牛丼ズ松屋さん)
動画は49歳の時に撮影されたものでしたが、「50歳になった今年もやりました」と笑顔で話し、挑戦し続ける姿勢を見せています。
「もともと生徒も先生方も雰囲気はよかったので、特にバク転の前後で大きな変化は感じていませんが、器械運動の授業にゲストティーチャーとして参加すると喜んでもらえました」(牛丼ズ松屋さん)

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