ロシア・カムチャツカ半島付近で30日朝に起きた地震による津波警報を受け、鉄道や高速道路など公共交通機関にも影響が出た。
JR東日本は東海道線の東京─熱海間や横須賀線の大船─久里浜間、湘南新宿ラインの池袋─小田原と逗子の両区間などで運転を一時、見合わせた。津波警報から津波注意報に切り替わり、順次再開したが、湘南新宿ラインは終日見合わせた。同ラインについて、同社は「31日以降、鉄道施設の避難指示の状況を踏まえて判断する」とした。
京急電鉄や小田急電鉄は海に近い路線で、江ノ島電鉄は全区間で、運転を一時見合わせた。
バスの一時運休も相次いだ。京急バスは三崎、久里浜など六つの営業所で運行を取りやめ、江ノ電バスと神奈川中央交通はJR東海道線の南側を走る路線を運休した。
高速道路では西湘バイパスが全線で、横浜横須賀道路は衣笠インターチェンジ(IC)─馬堀海岸ICの下り線が、一時通行止めとなった。
JR東海道線の辻堂駅で足止めされた藤沢市内に住む50代の男性会社員は「取引先に行けない。いつになったら電車が動くのか」とぼうぜんと立ち尽くした。
JR横須賀線の鎌倉駅でも多くの利用客が滞留し、「高台方向へ避難してください」とアナウンスが流れた。オランダから来日した観光客の男性(43)は30日に帰国予定だったが、延期せざるを得なくなった。「津波警報と聞き、どうすればいいか分からず、とても怖いと思った」と不安の表情を浮かべた。
運転見合わせが長引き、帰宅の足を直撃した。
大船駅では、タクシーやバス乗り場に長蛇の列ができた。列の中ほどにいた50代の主婦は「2時間で前から120番目ぐらい。家族の迎えも道路が混んでいるらしく、どっちが早いか」と諦め顔。米国から来日した男性(65)は「アナウンスがほとんど日本語」と困惑した様子。「駅で一晩過ごすことになりそう」と肩を落とした。